昭和45年　Ａ５判　P512　函スレ、汚れ、端イタミ　本体小口および裏見返しヤケ

目次：
巻頭写真
序にかえて

一　作家論
　「偶然文学論」とその文学史的意義（笹渕友一）
　「文芸時代」と中河与一（福田清人）
　前期の中河文学（長谷川泉）
　後期の中河文学（村松定孝）
　中河文学の美学（森安理文）
　『天の夕顔』のフランス語版をめぐって（福田陸太郎）
　三つの作品を通してみた幽玄（イーデス・シファート）
　中河文学と浪漫主義運動（岡保生）

二　作品論
　高貴と斬新―掌編十四篇『或る心中の話』『海浜挿話』その他（林富士馬）
　『赤い薔薇』の系譜―『黒い幻』『大森林州』（高野良知）
　『氷る舞踏場』その他―『博歯になる馬車』『レドモア島誌』など（四反田五郎）
　憂鬱時代の作品群―『彼の憂鬱』『マルセイユの太陽』その他（比留間一成）
　『女礼』（及び『求道女』）論―とくに〈美靈〉との逢着とその形成について（馬渡憲三郎）
　砂と黙示録―中河与一試論（小島信一）
　作家としての態度―『鬚』を中心に（高橋渡）
　『鏡に這入る女』と『三連符』（三枝康高）
　『臈たき花』（松田悠美）
　『愛恋無限』試論（宮坂覚）
　『天の夕顔』について―小説に内包せられた無意識伝承（岡野弘彦）
　『失楽の庭』と『探美の夜』（遠藤祐）
　『悲劇の季節』のabsurde（嶋岡晨）
　『運命』について（佐古純一郎）
　歌人中河与一（木俣修）

三　人間像
　予言と運命（糸屋鎌吉）
　新感覚派のころ（川端康成）
　偶感（栗山理一）
　中河与一君の横顔（今東光）
　戦後の二長編から（曾野綾子）
　中河さんのこと（田辺茂一）
　淡々とした人格と文学的執念（田村泰次郎）
　中河与一先生（芳賀檀）
　中河与一氏との交友（林武）
　祈りの作家中河与一（久富貢）
　作家と作品（保田與重郎）

四　中河与一と同人雑誌
　解題
　「新科学的（文芸）」
　「翰林」
　「文芸世紀」
　「ラマンチャ」

参考文献（石附陽子）
年譜（石附陽子）