2009年 A5判 P181 帯付
宇野亜喜良句画エッセイ集
“寺山修司、横尾忠則らとともにアヴァンギャルドの旗手として一時代を牽引した日本を代表するイラストレーターが、一週間をエッセイとイラストレーションで描き俳句で切り取る、画期的な試み。華麗なる交流、創造の源泉、多彩な趣味が溶け合う、“現在”と“記憶”の幸福な螺旋―。”(帯裏紹介文)
「左亭」の号で作られた宇野亜喜良の句(数篇は他の作者による句や詩篇)を各章冒頭に挙げ、それにまつわるエッセイ、イラストを添える。
目次:
二〇〇七年五月
{山笑ふふふふふふふと麓まで/ほか3篇}
二〇〇七年六月
{逃避行峠に揺れる虎尾花/ほか3篇}
二〇〇七年七月
{鬼灯が文字のままにて彷徨す/ほか4篇}
二〇〇七年八月
{馬駆ける侍走る銀幕には雨/ほか3篇}
二〇〇七年九月
{祝婚歌蕗の庭にも冬薔薇/ほか4篇}
二〇〇七年十月
{星月夜孤独と二人の舟がゆく/ほか3篇}
二〇〇七年十一月
{泣く男記憶の砂のくずれゆく/ほか3篇}
二〇〇七年十二月
{宵闇を切り裂いて開くテント芝居/ほか3篇}
二〇〇八年一月
{稲妻の間を切りつめて刺客走る/ほか3篇}
二〇〇八年二月
{幕末はコーモリ傘とサムライと/ほか3篇}
二〇〇八年三月
{土神が釜に沈めし蟾蜍/ほか4篇}
二〇〇八年四月
{春の夜や心の隅に恋つくる/ほか3篇}
二〇〇八年五月
{大運河笑う水瓜の漂いて/ほか3篇}
二〇〇八年六月
{動物も愛してるわよ毛皮様/ほか4篇}
二〇〇八年七月
{あの海はメロンソーダと少女言い/ほか3篇}
二〇〇八年八月
{あぢさゐや涙もろきは母に似て/ほか4篇}
二〇〇八年九月
{花嫁は馬上の旅のユーラシア/ほか3篇}
二〇〇八年十月
{白い皿に白い少女を盛ってみる/ほか3篇}
二〇〇八年十一月
{人生がスペクタクルの牡牛かな/ほか4篇}
二〇〇八年十二月
{ひたぶるに語られるもの美しき人の伝説/ほか3篇}
あとがき