昭和52年　Ａ５判　P307＋索引P11　函イタミ、ヤケ、汚れ　本体元パラヤケ、背上端一部欠損　小口からページ端にかけてヤケ

目次：
はしがき

【概論】
第一章　蒙古襲来全般の経緯　｛一　日蒙交渉の推移／二　文永の役／三　弘安の役と戦後の状況｝

第二章　蒙古襲来原因論　｛一　南宋攻略の一環として／二　蒙古の通好要請に対する日本の対応／三　旧南宋軍の裁兵問題及び日本の富に対する欲求｝

第三章　異国警固番役　｛一　国別季節別分担の制規まで／二　国別地域別分担の制規、覆勘状、五番通年分担の制規｝

第四章　「元」軍敗退の論　｛一　文永の役／二　弘安の役｝

第五章　蒙古襲来と鎌倉幕府の鎮西統治機関　｛一　蒙古襲来まで／二　蒙古襲来以後｝

第六章　『蒙古襲来絵詞』について　｛一　概観／二　伝来／三　模本／四　成立／五　内容｝

【各論】
第一章　江戸時代における蒙古襲来研究　｛一　江戸時代以前の蒙古襲来研究　（一）主題設定の理由　（二）『善隣国宝記』／二　江戸時代の蒙古襲来研究　（一）『異称日本伝』　（二）『蒙古襲来記』　（三）『参考蒙古入寇記』　（四）『馭戎慨言』　（五）『元寇始末』　（六）『螢蠅抄』　（七）『蒙古寇紀』　（八）『史鏡』　（九）蒙古諸軍記弁疑』　（一〇）『元寇紀略』　（一一）小結｝

第二章　明治時代における蒙古襲来研究　｛一　『外交志稿』前後　（一）対外交渉史研究の研究史概観　（二）『外交志稿』　（三）『筑紫のあだ波』／二　『伏敵編』成立事情　（一）山田安栄自筆稿本　（二）書名・編纂時期・内容　（三）元寇記念碑建設運動との関係　（四）『伏敵編』編纂の思想的性格／三　『弘安文禄　征戦偉績』前後　（一）日露戦争と『弘安文禄　征戦偉績』　（二）史料の紹介・新研究・『蒙古襲来絵詞』研究／四　蒙古襲来と日蓮に関する問題　（一）「日蓮は元寇の予言者と謂うを得べき乎」　（二）小倉説に関する反論　（三）小倉説批判一班　（四）高山樗牛の日蓮論｝

第三章　大正時代における蒙古襲来研究　｛一　「元寇防塁」の調査・研究と『元寇史績の新研究』　（一）関係地域の研究興隆　（二）『元寇史績の新研究』／二　日・麗・元の交渉をめぐる研究　（一）栢原昌三等の研究　（二）異国征伐に関する研究／三　「弘安の御願」をめぐる論争　（一）八代国治の新説　（二）八代節への批判　（三）『通海参詣記』／四　新史料の発見・紹介　（一）異国降伏関係史料　（二）『張百戸墓碑銘』の発見・紹介／五　蒙古襲来と宗教その他　（一）日蓮関係　（二）真言・禅関係　（三）文永役殉難者六百五十年祭｝

第四章　昭和戦前期における蒙古襲来研究　｛一　弘安役六百五十年記念会と周辺の研究・論説　（一）弘安役六五〇年記念の諸行事　（二）関係地域の行事及び研究／二　アジア史的研究及び国内史的研究　（一）池内宏『元寇の新研究』　（二）日・麗・元交渉関係研究　（三）相田二郎の国制史的研究　（四）戦史的・社会経済史的研究／三　歴史学の戦時的よそおいと蒙古襲来問題　（一）太平洋戦争への道　（二）『日本学研究』元寇の役研究特輯号／四　蒙古襲来と宗教　（一）蒙古襲来と日蓮及び禅宗　（二）異国降伏の祈祷及び神風　（三）長沼賢海の蒙古襲来研究／五　人物研究　（一）明治・大正・昭和初期の人物研究　（二）昭和一〇年代の人物研究／六　新史料の発見・紹介・研究と『蒙古襲来絵詞』研究　（一）相田二郎の史料紹介　（二）影印本の刊行・『八幡愚童訓』の研究　（三）筥崎宮神宝宸翰の研究　（四）『蒙古襲来絵詞』研究／七　遺物・遺跡の研究及び啓蒙書　（一）遺物・遺跡の研究　（二）啓蒙書｝

第五章　昭和戦後期における蒙古襲来研究　｛一　日・麗・宋・元交渉をめぐる研究　（一）終戦直後の蒙古襲来研究　（二）日・麗・宋・元交渉の研究　（三）東アジア史の観点から／二　相田二郎『蒙古襲来の研究』　（一）『蒙古襲来の研究』の内容　（二）佐藤進一の補訂記／三　社会経済史的・政治史的研究その他　（一）社会経済史的・政治史的研究　（二）異国征伐計画についての解釈　（三）鉄砲・水・糧食・船の問題／四　「元寇防塁」の調査・研究　（一）九州大学を中心とする「元寇防塁」の調査・研究　（二）『注解元寇防塁編年史料―異国警固番役史料の研究―』／五　神国思想をめぐる問題　（一）神国思想をめぐる問題　（二）「神風」論争／六　蒙古襲来と日蓮に関する研究　（一）高木豊『日蓮とその門弟』　（二）戸頃重基『日蓮の思想と鎌倉仏教』　（三）田村栄太郎『史料からみた　日蓮の正体』・川添昭二『日蓮』｝／七　『蒙古襲来絵詞』研究・竹崎季長研究　（一）『蒙古襲来絵詞』研究　（二）熊本県教育委員会編『竹崎城―城跡調査と竹崎季長―』／八　新史料の発見・紹介と史料研究　（一）生桑寺文書・八田文書の発見・紹介　（二）大陸側史料の公刊と研究／九　啓蒙的概説書、記念事業、研究史の整理　（一）狭義の蒙古襲来概説書　（二）鎌倉後期史としての「蒙古襲来」　（三）文永の役七〇〇年記念事業　（四）研究史の整理―まとめ―｝

付　文献目録
索引