昭和46年復刻版 B6判 ソフトカバー P195 全体に経年によるヤケ、汚れ、イタミ、下角折れ跡 カバー背上端少破れ 小口時代シミ
竹久夢二に師事した画家であり、男色風俗の研究家として江戸川乱歩や南方熊楠とも交流のあった著者のもう一つの業績、志摩地方の海女の習俗、俗信などについて採取・研究した著作を復刻。附篇として『志摩の漁夫の昔がたり』も収録。
目次:
【志摩の海女】
第一章 海女作業の今昔
一 海女の生活/二 海女の種類とその作業/三 作業の変遷/四 作業用具/五 海神の信仰と作業振/六 海中の魔と作業哀話/七 海女の語った事ども/八 カマドとカマド建て/九 口明け制度と出稼ぎ/十 国崎村の生活数字
第二章 海女の神事
一 鮑ヤシネ/二 鮑引/三 志島の磯祭/四 みかづき神事/五 シロノゴさんの鮑取/六 鮑取の日/七 ベザイトの祭/八 浜まつり/九 浜あそび/十 浜供養/十一 浜祓え/十二 海女の潮祭、磯祭/十三 龍神を祀る/十四 ゴサイ(御祭)/十五 大鮫の日/十六 「もう一とかしら」の語/十七 庚申の日に蜑くゞりせぬ事/十八 イソド日待
第三章 海女の伝説と歌謡
一 七本鮫の話/二 熨斗鮑の由来/三 志島の倭姫命/四 龍宮へ行って来た海女の話/五 海女の歌謡
第四章 海の魔
一 ともかづき/二 山椒ビラシ/三 尻こぼし/四 海女の見るもの/五 まじない
第五章 海女に関する語彙
索引
【附載 志摩の漁夫の昔がたり】
一 千石船と常香盤/二 大船の座席/三 カシキと碇捌き/四 船霊さん/五 鰹の釣針/六 鰹船の行事/七 唱え言/八 四艘張り/九 鯛縄/十 風位/十一 桑名屋徳蔵の話/十二 ヤンツ/十三 荷ウチ/十四 死体問答一/十五 死体問答二/十六 引モウレン/十七 引ミヨージャ/十八 ボーレン/十九 船に一人女を滞せぬ/二十 帆柱の長さを計る時/二十一 正月元日の夜は渡海せぬ/二十二 盆には浜に寝るやない/二十三 浜辺で怪に遭う/二十四 ゴーザ/二十五 船祝/二十六 トト投り/二十七 ジンシン/二十八 モッソに組む/二十九 遭難者の覚悟/三十 鯨捕りの遭難/三十一 片田の大烏賊の話/三十二 話者追憶の記
【附載 私の採集話】
後記(岩田貞雄)