
1992年 A5判 ソフトカバー P285 帯背ヤケ カバー僅スレ、背僅ヤケ
“ヴァーチュアル・リアリティから生体知覚変異へ
神経系に直接働きかけるブレイン・マシンや、究極のシミュレーション「ヴァーチュアル・リアリティ」など、メディアの圧倒的な進化により、われわれの知覚・身体は、いままさに〈突然変異〉を迎えようとしている―サイバー・テクノロジーの伝道師が、電子と生体との新たなる共生回路を開示する、メディア環境の生態学。”(帯文)
装幀:戸田ツトム、岡孝治
目次:
序論
【1 身体メディアの生理学】
虚像としての性身体
都市のライフ・ゲームとセルラー・リミックス
振動する身体と内触覚の音
ハウス・サウンドの情報戦略
生命拡張のメディア デザイナー・フード
3Dサウンドと生体メディア
走査された畸型像
【2 秘教の文化学】
造形へのアストラル・トラヴェリング 抽象振動と秘教美学
ニューエイジ・プラネットの自然学
沙庭の王国 出口王仁三郎と鎮魂帰神
識閾下の絵画 ウィリアム・バロウズの情報宇宙
可視化されたインターゾーン 映画『裸のランチ』
細胞化する風景
夢の在り処 ヴェンダース『夢の涯てまでも』をめぐって
【3 人工自然の未来学】
スペース・ベルト/USA
西暦二〇〇〇年へのジオラマ
仮想環境としての生態系 バイオスフィア2
フラッシュバックの未来学 ティム・リアリーのマインドウェア
ドリーム・コンピュータのある風景
仮想のミューズを召喚せよ ジェネラル・アイデアのシミュレーション・ブルー
「極限の西」とキーファー
【4 ニューロ・エステティクス】
テクノロジー・アートの知覚地図
センシュアス・ホリゾント 仮想現実とテーマ・パーク
シミュレーション走査の宇宙
リアルタイム・マイクロワールド
脳内走査者の誘惑
虚像環境の情報美学
大気の中の情報宇宙 TVという「現実」と虚構の中の生態系
エピローグ:センソリー・プロジェクション
あとがき