1988年2刷　四六判　P409　カバー僅スレ、内側時代シミ多　小口および扉ページ少時代シミ

目次：
涼しい地平
　｛陽ざかりの囲い／涼しい地平／スペインの魚／首塚の酒／天の美禄／屠蘇／風狂の途／旅は風／旅心｝
月夜の暁いピエロどの
　｛柔らかい緑いろの空／つれづれの書／ことばの花／花伝書を捨てて／藝は下手のなをとるべし／下手の名／根からなきものなり／南山のほとり／月夜の暁にピエロどの／秋心｝
シーラカンスの歌舞伎
　｛漫な時空／世阿弥／歌舞伎死生の書／歌舞伎断腸／歌舞伎夢想／伽羅仙台萩／切り穴／シーラカンスの歌舞伎／セリフが戻ってくる日｝
幻界の狩人たち
　｛アンダルシア紀行抄／ライオンの中庭の怪／ある別れの顔／白露地／変幻の花の香を生け捕る／幻界の狩人たち｝
わが街、蠱惑
　｛わが街、蠱惑／ある故郷／椿の花の木の下の闇／春の前触れ／無限の連鎖／活力の眺め／万華鏡の水域／焼け切れているフィルム／田舎の芝居のふしぎ／文章への反き／萩無残／源平絵のフェアリ／台風｝
花の虐刃
　｛魅惑の楽音／血天井雑感／永代現在劇―お家騒動／一つの笛／五右衛門みちの牙／舌切り茶屋の冬／鳥辺野のこと／大悲山の難関／近松屋敷の螢／花所望のこと／風媒の歌鈔（・1　青春の中で　・2　恋の重荷　・3　大いなる結界　・4　精強き花）／桃源郷の罠／あやかしの鼓への辞／アヘン或る追懐／黒檀の馬の空／花前の京で／花の虐刃｝
踊れ、と彼が言ったような
　｛熊が出る夢／世阿弥の屏風／劇的な悔い／引出しの中／仕事場のこと／無言劇／私の記念日／筆の文句／同姓同名／水の世界／二十歳の原点／非常持出し／復讐の手紙／手／癪の種と花／火と水と草花の儀礼／夜がくれば東京／人体の密林の賑わい／夏日徒然／踊れ、と彼が言ったような｝
跋文・四題
　｛薔薇館／大いなる幻影／嵐徳三郎・頌／狙われている鑑賞者｝
春を探す
　｛津和野城／滅びない生命の楽者／高松玉藻城／冬の書院庭／春を探す｝