1995年　四六判　P277＋文献P9　帯背少ヤケ、端少イタミ　カバー少汚れ

“創作の秘密に光を投じる
アレゴリーとしてのホーソーン文学の背後には、聖書をはじめ神話やフォークテイル、さらには彼が愛読したイギリス古典文学がひそんでいる。それら〈前テキスト〉を下敷きにした〈しかけ〉〈からくり〉を読み解くことで、作品鑑賞に新たな地平を拓く新研究の成果。”（帯文）

目次：
プロローグ

第一章　「ロージャー・マルヴィンの埋葬」（“Roger Malvin's Burial”）と前テキストとしての聖書
第二章　「メリィ・マウントの五月柱」（“The May-Pole of Merry Mount”）と「楽園喪失」
第三章　「石の心」（“The Man of Adamant”）と聖書解釈
第四章　「エゴティズム」（“Egotism ; or, the Boson-Serpent”）と揺れ動く蛇
第五章　「天国鉄道」（“The Celestial Rail-road”）と『天路歴程』（The Pilgrim's Progress）
第六章　「ラパチニの娘」（“Rappaccini's Daughter”）と毒娘の伝説
第七章　炎と「イーサン・ブランド」（“Ethan Brand"）
第八章　薔薇と『緋文字』（The Scarlet Letter）
第九章　カーニヴァルと「大理石の牧神」（The Marble Faun）

エピローグ

あとがき
主要文献