1978年 A5判 P254 全体にヤケ、クスミ、少イタミ
全254ページのうち特集170ページ。
目次:
【手帖】
海外文学 灼熱の歳月 イタリア文学の昨今(河島英昭)
ジャズ 音楽のもつ原初的な力と愉悦を復権したキース・ジャレット(安原顯)
映画 「フェイク」の時代(上野昂志)
【詩】
目の縁に消える(鈴木志郎康)
我等が不満の国(池澤夏樹)
【短篇】
白い町(片岡義男)
【連載】
同時代の文学 「恋愛小説」の不可能性(川本三郎)
劇場と歯ブラシ 花は何の花(佐藤信)
いつも音楽があった TEACHER'S PET(倉本聰)
らくがき帖 私のエジプト・ロケ(樹木希林)
特集 ボルヘスとラテン・アメリカ文学
【テキスト】
他者(ホルヘ・ルイス・ボルヘス 訳:篠田一士)
隠喩(ホルヘ・ルイス・ボルヘス 訳:土岐恒二)
エドワード・フィッツジェラルド(ホルヘ・ルイス・ボルヘス 訳:中村健二)
【討議】
ボルヘスとラテンアメリカ文学の現在(篠田一士、清水徹、鼓直)
【エッセイ】
エレアのゼノン あるいはボルヘスの原理(澁澤龍彦)
ボルヘスと数(川村二郎)
開かれた小宇宙(日野啓三)
図書館幻想(天沢退二郎)
鏡の街、ブエノスアイレスで(山口勝弘)
【評論】
二人の魔術師 ナボコフとボルヘス(富士川義之)
街角のフォルクローレ(海野弘)
ボルヘスにおける没個性 スペイン文学との比較において(牛島信明)
消えた書物 ボルヘスの映画〈Les autres〉に於ける父親の解体(寺山修司)
ボルヘスの私的な目次(岩成達也)
ボルヘスと〈聖〉なる空間(木村栄一)
【翻訳】
ボルヘス論のための栞(篠田一士)
ボルヘス―図書館員としての作者(ジョン・アップダイク 訳:千石英世)
テクストと陰謀のテーマ(クロード・オリエ 訳:工藤庸子)
二人のボルヘス(エルネスト・サバート 訳:有田忠郎)
現実に背くもう一つの現実(マリオ・バルガス=ジョサ 訳:大熊栄)
ボルヘス―円環の詩人(サウル・ユルキエビッチ 訳:野谷昭)
【評伝】
評伝ホルヘ・ルイス・ボルヘス(鼓直)
【エッセイ】
季節風なんかに負けないで……(桃井かおり)
【評論】
天使たちの交わり 「超自然の唄」をめぐって(出淵博)
【連載】
犯罪調書 ドルース=ポートランド株式会社事件(井上ひさし)
小林秀雄論 小林秀雄を歩く5(高橋英夫)