2007年12月号　Ａ５判　P181　表紙少クスミ

目次：
【特集　平家物語―世界への発信】
ハーバード・イェンチェン研究所　日本文学国際シンポジウム《日本文学からの批評理論》のうち　「戦後に軍記物語を読むこと」
　換喩から提喩へ―『剣巻』における歴史の形象（セリンジャー・ワイジャンティ）
　亡霊に取り憑かれたエクリチュール（高木信）
　介入する「戦場」―目取真俊の沖縄戦（深津謙一郎）
　【戦後に軍記物語を読むこと】印象記（高木信）
　シンポジウム全体の報告（松井健児）
特別寄稿　歴史の外典か戦争機械か？―清盛のカブロと空間、噂、放浪の問題（デービッド・ビアロック　訳：木村朗子）
平家物語における死と救済（佐藤弘夫）
『平家物語』の表現と〈平家物語〉―中世における享受という視点を中心（志立正知）
平家琵琶、メタ平家音楽【インタビュー】（前田流平家琵琶・橋本敏江）
ヨーロッパに伝わった『天草版平家物語』とハビアンの創造性（小林千草）
東アジアと平家物語（名波弘彰）
義経の見た奥州平泉と中尊寺金色堂（有賀祥隆）
平家物語のなかの女人たち―能「熊野《ゆや》」など　【書下ろしエッセイ】（杉本苑子）

【連載】
父が子に語る日本の歴史（田中英道）
心意伝承―遊働世界に生きる―（本荘雅一）
異郷遊歴―古典文学の異空間　第八回「川」（前田速夫）
短期集中連載　鬼の思想　第三回「童子と鬼　その一」（綱澤満昭）
本好き人好き　219　人間の進歩と女性（谷沢永一）
逍遙・文学誌　198　「青年文壇」（紅野敏郎）

・・・ほか