恐怖小説史 エディス・バークヘッド 牧神社

1975年初版 A5判 P339 ビニールカバー欠 帯およびカバーヤケ、時代シミ多、下端破れ、折れ跡 小口ヤケ、時代シミ多

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1975年初版 A5判 P339 ビニールカバー欠 帯およびカバーヤケ、時代シミ多、下端破れ、折れ跡 小口ヤケ、時代シミ多

“世紀末を結ぶ恐怖小説史の古典
合理精神の瓦解・日常感覚の崩壊があらわになる無気力と不信の時代、人間の根源に訴える文学が常に歴史の背後に浮ぶその恐怖小説史を今ここに味読しよう”(帯文)

“18世紀末恐怖小説の淵源からポーの時代まで、人間の根底を支配する恐怖をテーマにして、異形の文学史を成した本書は、類書を見ない古典的労作である”(帯裏紹介文)

目次:
第一章 序
 恐怖物語の古めかしさ―神話 英雄伝説 バラード 民話における恐怖の要素―中世のロマンス エリザベス朝 十七世紀における恐怖―理性の時代と軽信―詩における恐怖と驚異の復活―「古い物語の驚異性と新しい小説の日常性を融合する試み」

第二章 ゴシック・ロマンスの曙
 ウォルポールのゴシック芸術讃美と中世への関心―十八世紀の中世復興―『オトラント城綺譚』―ウォルポールの遺産―スモレットにおけるゴシック・ロマンスの技法の萌芽―クレアラ・リーヴの『イギリスの老男爵』と物語を「蓋然性の枠内」に封じ込める試み―バーボールド夫人のゴシック断片―ブレイクの詩「麗しきエリナー」―ネイサン・ドレイク博士の理論とゴシック小説の実験

第三章 「サスペンス小説」ラドクリフ夫人
 ラドクリフ夫人の人気―習作『アスリン城とダンベイン城』及び技量の漸次的向上―『シシリアのロマンス』と超自然を「合理的に説明する」―『森のロマンス』とサスペンスの利用―『ユドルフォの秘密』とヒロイン―ラドクリフ夫人の技法の例―『イタリア人』と悪漢―『ガストン・ド・ブロンデヴィユ』の歴史考証と「説明されない」亡霊―読書の幅と文体―風景描写―小説史上の位置

第四章 恐怖小説 ルイスとマチューリン
 ルイスの技法とラドクリフ夫人の技法の比較―ドイツの恐怖作家への依存―『破戒僧』―バラード―『ヴェニスの悪漢』―小品と翻訳―マチューリンの『モントリオ』に対するスコットの書評―ルイスからマチューリンに至る期間の恐怖物語の人気―セアラ・ウィルキンソン―チャールズ・ロバート・マリューリンの人柄―作家歴―『モントリオ一族』の交錯した筋―他の作家の影響―『モントリオ』にみられる固有の才能―『放浪者メルモス』がフランス文学に与えた影響―『メルモス』の梗概―小説家マチューリンの業績

第五章 恐怖の東洋譚―ベックフォード
 十八世紀の英仏における東洋物語―ベックフォードの『ヴァテック』―ベックフォードの生涯と性格―文学的才能―彼以降の東洋物語

第六章 ゴドウィンと薔薇十字会小説
 ゴドウィンの精神と気質―ゴドウィンによる『ケイレブ・ウィリアムズ』腹案の説明―彼の技法―『ケイレブ・ウィリアムズ』のプロット―物語としての面白さ―小説家ゴドウィンの限界―『サン・レオン』の起源と目的―その梗概―ベスレム・ゲイバーの性格―薔薇十字伝説の処理―『サン・レオン』のパロディ―『クラウズリー』と『妖術師列伝』における超自然―ムーアの『エピキュリアン』―クロウリーの『サラシエル』―若きシェリーの恐怖物語熱―『ザストロッツィ』と独創性の欠如―『聖アーヴィン』―シェリーの詩にみられる恐怖物語の影響

第七章 恐怖小説に対する諷刺
 ジェイン・オースティン『ノーザンガー・アベイ』における揶揄―バレット『ヒロイン』におけるパロディ―ピーコックの『悪夢の館』―C・B・ブラウン『グリル・グランジ』に対する賞讃―見かけ倒しの表題をもつ『館の秘密』―クラヴ『ベリンダー・ウォーターズ』『良人は教師』における諷刺―『村邑』における感傷的なヒロインの揶揄―民話への嗜好―『サー・ユースタス・グレイ』

第八章 スコットと恐怖小説
 『ウェイバリー』序文における流行小説の批評―『吟遊詩人トマス』と『エナデイル卿』におけるゴシック小説の試み―ビュルガーの『レオノーレ』とルイスのバラードへの熱狂―悪魔学と魔術への関心―超自然に対する態度―幽霊小説家への助言―スコットの実験―超自然的恐怖の傑作『漂泊者ウィリーの物語』―ウェイバリー小説集における超自然の使用―恐怖小説を越えたスコット

第九章 恐怖小説 その後半期
 後の恐怖作家の行き過ぎと新機軸―メアリ・シェリー バイロン ポリドリの作品―『フランケンシュタイン』 その目的と評価―『バルパーガ』と『最後の人間』―シェリー夫人の短篇―ポリドリの超自然性をもつ家庭小説『アーネスタス・バーチトルド』―『吸血鬼』とその子孫―ド・クィンシーの恐怖物語への貢献―ハリソン・エインズワースのロマンス再興の試み―彼の初期のゴシック小説―ラドクリフ的ロマンスを現代化する試み 『ルックウッド』―エインズワースの他の小説における恐怖―マリアットの『幽霊船』―ブルワー・リットンのオカルトに対する関心―『ザノーニ』とリットンの知性の理論―『つきまとわれる者とつきまとう者』―『奇妙な物語』とリットンの降霊術惑溺

第十章 恐怖の短篇小説
 廉価本ゴシック・ロマンス―煽情的な小説の人気とリー・ハント『インディケーター』におけるその例証―短篇小説集―雑誌に掲載される短篇の諸型―口承伝説に基づく短篇―恐怖のユーモラスな一面―『ブラックウッズ・マガジン』及びコンラッドにみられる自然の恐怖―スティヴンソンとキップリングにおける恐怖の利用―恐怖の短篇小説のモチーフとして恐怖がもつ可能性

第十一章 アメリカの恐怖小説
 アメリカにおける恐怖小説の人気―チャールズ・ブロックデン・ブラウンの小説―「合理的に説明される」超自然の使用―ゴドウィン的思想―構成と文体―ワシントン・アーヴィングの穏健な恐怖物語―ホーソンの寡黙と憂鬱―ノートブックにみられる怪談の下書き―『トワイス・トールド・テールズ』『旧牧師館の苔』『緋文字』―ホーソンの人間への共感的洞察―『七破風の家』と先祖の呪い―超自然を半ば信じて処理―未完の物語―ホーソンの技法とエドガー・アラン・ポーの技法の比較―ポーの処女恐怖譚『壜の中の手紙』―『リジーア』『アッシャー家の崩壊』『赤死病の仮面』『アモンティラードの樽』にみるポー技量―ポーの心理学―『陥穽と振子』及び推理物の技法―彼の影響力―ポーの芸術―短篇創作の理念

第十二章 結び
 恐怖小説の生命力―小説史におけるゴシック・ロマンスの位置―ブロンテ姉妹の小説にみられる実生活の恐怖―ウィルキー・コリンズ―レ・ファニュ等の煽情的な物語―さまざまのロマンスにおける恐怖の要素―今日の作家の実験―恐怖小説の将来
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