東西不思議物語 澁澤龍彦 毎日新聞社

昭和52年初版 四六判 P205 カバー背ヤケ 小口ヤケ、少汚れ

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昭和52年初版 四六判 P205 カバー背ヤケ 小口ヤケ、少汚れ

装幀・イラスト:藤本蒼

“不思議物語の伝統は、歴史とともに、古代から脈々と流れていると言ってもよいであろう。ヨーロッパにも日本にも、あるいは中国にもインドにも、私たちはその伝統の流れを発見することができるし、その流れを現代に復活させて、これを新しい目で眺め、大いに驚いたり楽しんだりすることができるのだ。
 私は学者ではないから、七面倒くさい理窟をつけるのはあまり好きなほうではなく、ただ読者とともに、もっぱら驚いたり楽しんだりするために、五十篇近い不思議物語をここに集めたにすぎないのである。”(本書「前口上」より)

目次:
前口上

1 鬼神を使う魔法博士のこと/2 肉体から抜け出る魂のこと/3 ポルターガイストのこと/4 頭の二つある蛇のこと/5 銅版画を彫らせた霊のこと/6 光の加減で見える異様な顔のこと/7 未来を占う鏡のこと/8 石の上に現われた顔のこと/9 自己像幻視のこと/10 口をきく人形のこと/11 二人同夢のこと/12 天から降るゴッサマーのこと/13 屁っぴり男のこと/14 ウツボ舟の女のこと/15 天女の接吻のこと/16 幽霊好きのイギリス人のこと/17 古道具のお化けのこと/18 鳥にも化すウブメのこと/19 リモコンの鉢のこと/20 キツネを使う妖術のこと/21 空中浮揚のこと/22 トラツグミ別名ヌエのこと/23 幻術師果心居士のこと/24 天狗と妖霊星のこと/25 悪魔と修道士のこと/26 二度のショックのこと/27 迷信家と邪視のこと/28 女神のいる仙境のこと/29 神話とSF的イメージのこと/30 「栄光の手」のこと/31 骸骨の踊りのこと/32 天狗にさらわれた少年のこと/33 石の中の生きもののこと/34 海の怪のこと/35 隠れ蓑願望のこと/36 破壊された人造人間のこと/37 腹のなかの応声虫のこと/38 百鬼夜行のこと/39 アレクサンドロス大王、海底探検のこと/40 不気味な童謡のこと/41 大が小を兼ねる芸のこと/42 もう一人の自分のこと/43 ガマが変じて大将となること/44 女護の島のこと/45 不死の人のこと/46 遠方透視のこと/47 黒ミサに必要なパンのこと/48 さまざまな占いのこと/49 百物語ならびに結びのこと
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