昭和11年 文庫判 P340 全体に経年によるヤケ、時代シミ、汚れ、角少イタミ
“本集は前歌集「屋上の土」の後を享けて、大正七年より其の逝去の年昭和二年迄の作品中、印刷発表されたるものを全部網羅した。《略》歌数は一千百十四首に及び、重なる発表機関はアララギ、日光、珊瑚礁、改造、文藝春秋その他である。”(本書「巻末小記」より)
目次:
大正七年
{病児を待ちて(三十三首)/雑歌(五首)/朴の芽(十六首)/春雪集(十首)/暮春(七首)/諱窮雑歌(十七首)/茱萸の葉(十四首)/金海鼠(十七首)/蛾(七首)/濠端(八首)/左千夫六周忌会歌(二首)/向日葵(十八首)/枇杷山(三十首)/蟹(八首)/暴風雨(八首)/夾竹桃(二十首)/十一月一日夜(八首)}
大正八年
{武蔵野(十九首)/回郷迎年(十首)/株虹(八首)/雑歌(五首)/鹿野山(三十五首)/寒夜(十四首)/この日頃(十四首)/伊豆(十七首)/峠(十一首)/山上雷雨(十一首)/郷心(十一首)}
大正九年
{北海道(四十八首)/貧しきどち(十一首)/雑詠(八首)/川口(八首)/湯の煙(十一首)/ある夕(八首)/父を悼む(四十六首)}
大正十年
{沼(十九首)/故郷(十六首)/印旛沼(十一首)/帰郷(八首)/雑詠(四首)}
大正十一年
{久留里城址に登りて(九首)}
大正十二年
{帰省(六首)/出羽(十一首)/雉子(十二首)/沼畔雑歌(一)(五十四首)/市川の一日(五音)/印旛沼吟行集(六首)}
大正十三年
{苦寒行(十首)/井戸替(二十首)/わが家のまはり(十九首)/新緑(二十四首)/田植(十首)/沼畔雑歌(二)(二十四首)/左千夫忌(八首)/稗の穂(十一音)/時雨(五首)/焚火(五首)}
大正十四年
{寸歩曲(十首)/清澄山(十三首)/紅葉(二首)/秋風吟(十三首)/冬来る(二首)}
大正十五年
{黒瀧山(三十首)/八つ手の花(十四首)/郷土(十首)/寒潮(十一首)/早春の一日(十首)/冬籠(十首)/種畜場(十三首)/柿若葉(十首)/足長蜂(十首)/嶺岡山(十九首)/山白菊(七首)/羇旅雑歌(十一首)/五月(七首)/秋海棠(十首)/夾竹桃(十二首)/箱根山(三十首)}
昭和二年
{村の道(十首)/病床雑詠(七首)/病床懐郷賦(六首)/病牀春光録(十五首)}
巻末小記