※クリックポストでの発送を選択される場合、本品の厚さがサイズ規定(厚さ3センチ以内)ギリギリですので、緩衝材を用いない簡易梱包となります。緩衝材付きの梱包をご希望の場合は、ご注文の際に他の発送方法をご選択ください。
2012年初版 A5判 P322 カバー僅スレ、少キズ、端僅イタミ 表紙僅凹み 裏遊び紙ラベル剥がし跡
副題:近代イギリスにおける女性・ジェンダー・セクシュアリティ
“…従来のサッポー関連のほとんどの研究では看過されてきた十八世紀を中心に、古代ギリシャの詩人サッポーに関する言説の受容、女性同性愛の言説の形成、「サッポー」と呼ばれたイギリス女性詩人の詩的言説やサッポーを最初の知的な女性として称えるイギリス女性作家たちのフェミニズム的言説などを詳しく検証している。近代イギリスにおいてジェンダーの構築がどのようなセクシュアリティ観や女性同性愛に対する見方のもとでおこなわれたか、そしてそれが異性装の習慣、女性の社会的地位、女性の創造的能力の評価などとどのような関係にあったかを明らかにすることが、本書の目的である。…”(本書「はじめに」より)
目次:
はじめに
【第一部 サッポーの歴史/物語《ヒストリー》】
第一章 レスビアン誕生秘話
{レスボス島民はレスビアン/「第十番目のミューズ」が愛した男性たち/オウィディウスのサッポー/男性のように女性を愛する/二人のサッポー/ルネサンス時代のサッポー/オウィディウスの影響/両性具有の身体/淫らなサッポー/女性同性愛の伝統}
第二章 「第十番目のミューズ」の系譜
{サッポーの断篇詩/「段篇1」の誤訳/「段篇31」の異性愛的読みの操作/同性愛詩人の異性愛者化}
【第二部 十八世紀のジェンダーとセクシュアリティの表象】
第三章 「女性兵士」の異性装とジェンダーの境界
{ジェンダーの衣/ハンナ・ステル/男装の理由/戦う女/男装と演技/女性の美徳/曖昧な結び}
第四章 「女性の夫」のジェンダー偽装とセクシュアリティ
{女性と結婚した女性の話/メアリ・ハミルトン/曖昧なセクシュアリティ}
第五章 「スランゴスレンの貴婦人たち」―ロマンティックな友愛とサフィズム―
{スランゴスレンの貴婦人たち/ロマンティックな友愛/もう一つのエデンの園/女性同士の異常な愛情/サフィスト/プラトニックでない愛/新しいジェンダー観と女性同性愛/奇妙な外観}
【第三部 イギリスのサッポーたち】
第六章 十八世紀のサッポーたち―ペンと縫い針の文芸的公共圏―
{大いなる文化的現象/ジェンダーの分離領域/イギリスの「サッポー」/女性の弁解/ペンと縫い針の文芸的公共圏/貞淑なサッポーの伝統/料理本作家のサッポー}
第七章 アンナ・シーワードとサッポーの伝統
{ブリテンのサッポー/喪失した愛の詩/私の愛の幻影}
第八章 二人の女性と一人の男性の楽園―アンナ・シーワードの『ルイーザ』
{異性愛的読みの傾向/絶望的な愛の体験/恋愛書簡詩の伝統の転覆/ロマンティックな友人/女性のセクシュアリティの罰/二人の女性と一人の男性の楽園}
第九章 甦った女性詩人―メアリ・ロビンソンの『サッポーとパオーン』
{イングランドのサッポー/イギリスの文学的セクシズム/「パーディタ」/サッポーの名誉回復/ロビンソンの真正なソネット/ロビンソンのサッポー/もう一人のサッポー/サッポーの蘇生}
第十章 ウルストンクラフトとサッポーと女性のセクシュアリティ
{『女性の権利の擁護』のサッポー/サッポーに関する知識/放蕩をセクシュアリティ批判/『メアリ』/ウルストンクラフトの異性愛者化/「女らしさを失った女」のセクシュアリティ}
第十一章 舞台の上の異性装とジェンダー―マライア・エッジワースの『ベリンダ』
{『ベリンダ』の真のヒロイン/フリーク夫人のフリーク/舞台の上のジェンダー・トラブル/性転換の脅威/舞台の上の女性の幸せ}
注
あとがき
初出一覧
参考文献
索引