辻潤　孤独な旅人　辻潤　編・解説：玉川信明　五月書房

1996年初版　四六判　P268　帯付　表紙上端僅凹み

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1996年初版　四六判　P268　帯付　表紙上端僅凹み

“書物と酒とたばこを愛し、自分自身から自分を解放する精神の自由を求め、尺八を吹き喜捨をもらって放浪し、人を愛し、哲学し、宗教を考え、詩をうたい「現代のおかしげなキリスト」とよばれ、自身が一個の芸術作品であった人……辻潤を知る一冊。”（帯文）

日本でいち早く「ダダイスト」を標榜した翻訳家にして思想家、辻潤の文集。巻末に書誌、略年譜、略伝などを収める。

目次：
今、辻潤を読むこと（玉川信明）

第一部　人生怠惰に過ごそう
　にひるのアワ《さんずい＋區》／書物と蛙／うんざりする労働／浮浪漫語／享楽の意義／自分だけの世界／天狗になった頃の話／自分はどのくらい宗教的か？／風狂私語

第二部　現実は妄想にすぎない
　変なあたま／ですぺら／ペッ！！ブセウ！！／価値の転倒／無ナン《車へん＋而・大》亡沈／こんとら・ちくとら／おうこんとれいる／西洋から帰って

第三部　虚無主義が自我を産む
　えふえめらる／のつどる・ぬうどる／あるばとろすの言葉／きゃぷりす・ぷらんたん／仏家の思想教化について／錯覚した小宇宙／錯覚自我説／癡人の手帖／サンふらぐめんた

辻潤の本
辻潤をモデルとした主な小説
略年譜
徹底個の自由人　辻潤略伝