1993年 A5判 P478 表紙少スレ、背少イタミ ページ僅開きグセ
目次:
顕現せざるものの現象学(新田義弘)
ダヴィッド/ナポレオン/ヘーゲル 芸術史の終焉(阿部良雄)
動態的ヘーゲル 新たなヘーゲル像を求めて(加藤尚武 インタヴュアー:岩崎稔)
【歴史】
『歴史哲学講義』を読む(長谷川宏)
今、なぜ歴史の終りなのか ヘーゲル『歴史哲学』の射程(佐藤康邦)
ヘーゲルと〈時間〉の問題 クロノス的時間の克服と精神の時間性の時熟(鹿島徹)
歴史の始まり(フクヤマ 訳:浅野俊哉)
人倫ならざる人倫 ヘーゲルのインド文化批判(ヘースレ 訳:伊藤功)
【有機体】
ヘーゲルにおける有機組織という虚像(高山守)
ニュートンとヘーゲル 自然哲学における実証と思弁(松山寿一)
有機体論と言語論(バーウィック 訳:谷徹)
【思想史のなかのヘーゲル】
ヘーゲルと日本人(大橋良介)
ヘーゲル疎外論の構図 『精神現象学』「精神」章Bを中心に(滝口清栄)
隷従の宗教から自由の宗教へ 「宗教哲学」講義におけるユダヤ宗教の評価の転回について(山崎純)
ヘーゲル論理学の「失われた弁証法」をめぐって(上村忠男)
ヘーゲル、最も崇高なヒステリー患者(ジジェク 訳:守永直幹)
先導者 コジェーブ(マシュレ 訳:鈴木一策)
【美学】
ゾルガーのイロニー概念とヘーゲル弁証法(四日谷敬子)
「芸術作品は自然の所産よりも高次である」 ヘーゲル美学における自然と芸術(小田部胤久)
【論争】
『ドイツ観念論最古の体系プログラム』(寄川粂路)/イエナ期の体系構想(原崎道彦)/「承認」概念の歴史(森川孝吉)/デュージング・テーゼ(多田茂)/『法哲学』(竹林喜一郎)/イルティング・テーゼ(神山伸弘)/ヘーゲル宗教哲学解釈論争とヘーゲル左派(滝口清栄)/現代神学の中のヘーゲル(座小田豊)
【論理学】
関係の存在をどう捉えるか ラッセルが「アイデアリズム」の哲学から引き出した一つの問題(岡本賢吾)
地でいった『精神現象学』 分析哲学の展開と「意識の経験」(大庭健)
「真理の論理学」の展開(久保陽一)
存在と仮象 ヘーゲル論理学の批判的機能(トイニッセン 訳:山本冬樹)
【否定】
ヘーゲルとニーチェ 弁証法的否定とディオニュソス的肯定(上妻精)
ヘーゲルと幻想のスピノザ あるいは知のポテンチア(笹澤豊)
ヘーゲルとニヒリズムの課題(中岡成文)
直接性の弁証法(丹生谷貴志)
ヘーゲル哲学における弁証法、現象学、人間学(パーチ 訳:広石正和)
【市民社会論】
五世紀の円環 〈世界史〉としてのヨーロッパ(西谷修)
統治のテクノロジーとしてのポリツァイ ヘーゲル市民社会論再考(岩崎稔)
自由主義と共同体論の彼岸 ヘーゲルと現代政治学のコンテクスト(山田正行)
人格の同一性《アイデンティティ》と蔑視 暴行、権利剥奪、尊厳の冒涜(ホネット 訳:大川正彦)
【資料】
アフォリスム ヘーゲルの雑記帳から一八〇三〜一八〇六(ヘーゲル 訳:石川伊織)
ドイツ観念論相関年譜(作成:栗原隆)
ヘーゲル日本語文献目録(編:山口誠一)