平成7年　四六判　ソフトカバー　P224　帯少スレ　カバー上端少イタミ　小口少シミ汚れ

“人魚と山姥の目撃譚と伝説
両者ともに多くは白肌・長髪・裸身の美女とする。大海原や深山幽谷で、人間（男）が孤独をなぐさめる幻か夢か？そのイメージの成立由縁を追う。”（帯文）

目次：
はじめに
【第一部　人魚伝説】
人魚とは
ヨーロッパの人魚譚
中国における人魚譚
日本の人魚　一　―神話・伝説と人魚―
　｛水神罔象女／海神＝少童考／山幸と豊玉姫／浦島伝説と人魚（乙姫）｝
日本の人魚　二　―人魚の記録―
　｛その形人の如き魚―古代―／清盛の父、人魚を見る―中世―／凶兆！人魚出現―中世・鎌倉時代―／江戸時代の人魚｝
人魚像の確立
　｛舶来の人魚知識／人魚像の変遷と成立｝
人魚のミイラと最近の人魚譚
人魚のイメージを作った生物

【第二部　山姥伝説】
山姥考
　｛はじめに／山姥／『和漢三才図会』の山姥｝
伝承・物語の山姥
　｛山姥の初見／能の山姥／お伽草子の山姥／金太郎と山姥／人妻に化けた山姥／八犬伝の山姥｝
諸国の山姥目撃譚
　｛菟道弓にかかって死んだ山姥―日向／山女の屍と猪を追う山姥―熊野／巨人の山姥―土佐・秋田／叫ぶ山姥―薩摩／山小屋を訪れる山姥―吉野／仙人ニシコリの木を焼いて山姥を招く―南部／茶を入れる山姥―四国（阿波）／鉄漿を付ける山姥―四国／子供好きの山姥―阿波／山姥の子生み譚―遠江／又鬼を試す子連れ山姥―秋田／山姥の善根報福譚―秋田他／五島列島の山姥・山童譚／洞窟に住む山女―信州／市に現われる山男（相州）｝
柳田國男の山人考
　｛先住異族説／狼＝山神＝山姥説／狂女・神隠し説｝
山の神と山女
　｛山の神々／八女津媛伝説／マタギと山の神｝
山女のイメージ
　｛幻想の美女／あけびと山女｝