昭和54年、55年初版 各巻元パライタミ、時代シミ 月報付 状態詳細については下記の説明をご覧ください。
江戸の随筆本を集めて文久年間に成立した叢書。市井の風俗、事件、芸能、遊郭などについてのさまざまな記述を収める。
【第一巻】
函元パラ破れ、時代シミ 帯破れ、背ヤケ 本体元パラ背ヤケ、上端破れ 月報少折れ跡
目次:
再刊のことば(森銑三)
凡例
燕石十種序
燕石十種附言
高尾考/遊女考/猿楽伝記/江戸真砂六十帖/我友/賤のをだ巻/塵塚談/後はむかし物語/瀬田問答
後記
月報:{『燕石十種』をめぐって(中村真一郎)/江戸猿若町の図(鳥越文蔵)/新未刊随筆談(一)―益軒・東涯・庭鐘の抄記(中村幸彦)
【第二巻】
函元パラ時代シミ、端少破れ 帯背ヤケ 本体元パラ背ヤケ、上端少破れ
目次:
奴師労之/戯作者小伝/戯作六家撰/後見草/事蹟合考/南向茶話/墨水消夏録/天明事跡 蛛の糸巻/浪華五侠伝/猿楽沿革考
後記
月報:{『蜘蛛の糸巻』の決定版(富田正信)/無用の有用(都築道夫)/新未刊随筆談(二)―京都の巷談集『愚艸』など(中村幸彦)}
【第三巻】
函元パラ時代シミ、ヤケ、端少イタミ 帯背ヤケ 本体元パラ背ヤケ、上端イタミ 月報下端折れ跡
目次:
三升屋二三治戯場書留/独寝/神代余波/俗耳鼓吹/竹本豊竹 浄瑠璃語/平賀実記/無名翁随筆/新吉原略説
後記
月報:{詩文集に見える柳沢淇園(植谷元)/三升屋二三治と清元栄寿太夫(川崎市蔵)/新未刊随筆談(三)―稲垣木公『寒翠楼塗説』など(中村幸彦)}
【第四巻】
函元パラ時代シミ、ヤケ、端少破れ 帯背ヤケ、破れ 本体元パラヤケ 月報下端折れ跡
目次:
劇場新話/江戸真砂六十帖広本/当世武野俗談/藻屑物語/夢の浮橋/江戸節根元由来記/三座家狂言 並由緒書/中古戯場説
後記
月報:{八官町起立の由来(安藤菊二)/随筆私観(松田修)/新未刊随筆談(四)―名公遺事『帰厚録』など(中村幸彦)
【第五巻】
函元パラ時代シミ、ヤケ、端少イタミ 帯背ヤケ、少イタミ 本体元パラ端破れ、背ヤケ
目次:
近世江都著聞集/相撲伝書/あづまめぐり/葛飾記/駿河台志/異本 洞房語圏/大尽舞考証/吉原雑記/北里戯場 隣の疝気/老のたのしみ抄/寛天見聞記/夢浮橋附録/江戸塵拾
後記
月報:{歌舞伎芝居・相撲の興行法(石井良助)/近世随筆と大衆文学(尾崎秀樹)/新未刊随筆談(五)―于明俳行脚控(中村幸彦)
【第六巻】
函元パラ時代シミ、ヤケ、端イタミ 帯背ヤケ、イタミ 本体元パラ端破れ(一部欠損)、背ヤケ
目次:
望海毎談/戯作外題鑑/江戸往古図説/慶長年間江戸図考/麓の花/鹿の巻筆/絵そらごと/なら柴/吉野伝/道成寺考/新吉原町定書/芝居町江御触書
後記
月報:{かぶき役者の随筆・日記・自伝(郡司正勝)/南畝蔵『鹿の巻筆』の写本(武藤禎夫)/新未刊随筆談(六)―偽書のくさぐさ(中村幸彦)