1997年 14.3×22.1 P350 表紙少クスミ、少汚れ 小口少シミ汚れ
全350ページのうち特集231ページ。
目次:
【日付のない日記 第14回】誕生日(田中小実昌)
【ことばの森 5】パングロッティア(千野栄一)
【耳目抄 163】プロコフィエフのバレエ音楽と『聖週間』(竹西寛子)
【オーブンからの手紙 8】なぜ彼はマドレーヌを紅茶に浸したのか?(明坂英二)
【詩】
悪魔祓い(天沢退二郎)
夏の旅(佐々木幹郎)
日本二十六聖人殉教者への連祷 「舟越保武の世界」展を記念して(高橋睦郎)
アナグラム人名図鑑(宇野亜喜良、石津ちひろ)
Spinal Cord / Dodecahedra Edit(田中宏輔)
特集:生誕100年記念特集 バタイユ
【本邦初訳】(バタイユ 訳:酒井健)
ランスのノートルダム大聖堂
プロメテウスとしてのヴァン・ゴッホ
天体
好運
聖なるもの
【バタイユを追って】
眼球譚(山口椿)
バタイユに始まりバタイユに終わる 生田耕作と奢バ都館《サバト館/バはさんずいに霸》の軌跡(生田かをる)
【射程と影響圏】
インタヴュー バタイユの思想 根源的パトロンとしての(中村雄二郎)
ファシズム・ナショナリズム・他者 バタイユとレヴィナスの交点(湯浅博雄)
聖なるコミュニケーション ヴェイユとバタイユの場合(酒井健)
バタイユとラカン 不可能なるものをめぐって(十川幸司)
【初源への想像力】
インタヴュー 洞窟の中のバロック(中沢新一)
バタイユ@洞窟 形態創出場論(港千尋)
応答なき雷鳴、夜の測量、バターの馬(澤野雅樹)
【フォルムをめぐる思考】
いかにして類似を引き裂くか?(ディディ=ユベルマン 訳:鈴木雅雄)
蜘蛛のように踏み潰されて(千葉文夫)
【聖「社会学」】
エクスタシーと他者の問題(兼子正勝)
「恋人たち」をどこへ繋ぐか バタイユと和辻の「二人」について(陣野俊史)
【バタイユのエクリチュール】
女性による“承認”! バタイユの『エロティシズム』一解釈(ゲルラック 訳:菊地儀光)
バタイユとダダ 『眼球譚』から『ガス心臓』へ(塚原史)
ジョルジュ・バタイユの人体地理学(中条省平)
星々の磁場 『青空』について(吉田裕)
【資料】
ジョルジュ・バタイユ主要著作解題(酒井健、吉田裕、和田康)
略年譜 ジョルジュ・バタイユとその時代(和田康)
コラム ワールド・カルチュア・マップ
フランス 共和制について あるいはフーコーの『社会を守らなければならない』(椎名亮輔)/ドイツ 賽は投げられた イリヤ・トロヤノフの長篇(園田みどり)/イタリア ケルゼンを引用するオポルトの太った弁護士(堤康徳)/ポルトガル 死と蘇生の映画史 「ポルトガル映画講座」(赤坂大輔)/ラテンアメリカ 美しい道具 第一階国際スペイン語大会(新谷美紀子)/ロシア 架空の鳥の歌声 『プチューチ』と最近の音楽CDから(鈴木正美)/台湾 受験生誘拐のメルヘン 陳王勲監督『熱帯魚』(藤井省三)/日本 生と性の境界で 笠原恵美子『PINK』(中川素子)/幻想通信 アトラスとCD-ROM(大瀧啓裕)
【映画とブラック・レズビアン】歴史の円環を開く 『ウォーターメロン・ウーマン』をめぐって(デュニエ 聞き手:北小路隆志)
【研究=永井荷風】咄嗟の官覚(草森紳一)
【遠い町】手数料なしで貸します(堀江敏幸)
【今月の作品】
【われ発見せり】同性愛コミュニティ、ソウルにあり(柏崎正雄)