1992年 14.3×22.0 P252 表紙少ヤケ、少汚れ 小口少ヤケ
全252ページのうち特集158ページ。
目次:
【新連載 20世紀エロスのトポグラフィー 1】性的光景へ向って リー・フリードランダー『ヌード』をめぐって(伊藤俊治)
【西洋書物学事始 11】活版印刷所のイコノグラフィー グーテンベルク革命の終焉を見つめながら(高宮利行)
【カフカのかなたへ 13】予見者カフカ(池内紀)
【耳目抄 114】つれづれ考(竹宮寛子)
【詩】
作品論(田村隆一)
渚についてあるいは水際の教説(岩成達也)
【ユリイカの新人1992】
夜 二題(仲嶺真武)
肋骨のサイズが合っていない(廣瀬裕作)
愛の流れ(佐々木浩)
【食客風雲録 21】朝湯に紋付で行く(草森紳一)
特集:ツェラン 灰の栄光
【詩】ツェラン小詩集(ツェラン 訳:中村朝子)
【書簡】ネリー・ザックスへの手紙(ツェラン 訳:武村知子)
【回想】パウル・ツェランの思い出(G・バウマン 訳:尾方一郎)
【死】
棺の上にばらを置いて、生き埋めにして(香山リカ)
あらゆる安息のかわりに パウル・ツェラン、その死(冨岡悦子)
【パリ時代】『エフェメール』 パウル・ツェランのもうひとつのパリ(前田良三)
【神秘】星と石の系譜(山口庸子)
【性】迫る人―パウル・ツェラン(檜山哲彦)
【ユートピア】「どこにもない場処《ユートピア》の光」のもとで―ツェランとマンデリシュタム(高木繁光)
【ユダヤ】言葉の軌跡(O・ペゲラー 訳:冨岡悦子)
【歴史】時代を貫き彼方へ パウル・ツェラーンの詩と歴史(鍛冶哲郎)
【言葉】
星の言葉 ツェランのナンセンス詩(池内紀)
包摂・保持・区切 ツェラーンによるディキンソンの詩の独訳をめぐって(平野嘉彦)
【Discussion】カーネーションに捧げられた人間(浅田彰、小林康夫、平野嘉彦)
【Image】詩画集『息の結晶』より ジゼル・ツェラン・レストラジェのエッチングによせて
【ツェランの生涯】
口絵 最後のひとり
ツェラーン年譜(相原勝)
コラム ワールド・カルチュア・マップ
アメリカ 映画批評の仕事/映画研究者の仕事(加藤幹郎)/フランス ペール・ラシェーズに知覚の扉は開いたか ジム・モリソン二〇周忌について(大里俊晴)/イギリス シリアスなエイミス―『時間の矢』(加藤光也)/ドイツ 「ブロンドのハンス」さまのお通りだ!! ハンス・アルバース生誕百周年(瀬川裕司)/イタリア ナターリア・ギンズブルグの《家族》(望月紀子)/スペイン ふたたびセルバンテス賞をめぐって 冬のスペイン雑感(稲本健二)/ソ連・東欧 魚汁から水族館へ ポスト全体主義のメランコリー(沼野允義)/中国 塀の中のチャイナドレスショー 張芸謀「紅夢」と蘇童「妻妾成群」(藤井省三)/幻想 古い恐怖、斬新な観点 ステイブルフォード『恐怖の帝国』(大瀧啓裕)/SF SF対ポストモダニズム バラードが叱るボードリヤール(巽孝之)
【われ発見せり】カシュガルの羊乳アイスクリーム(藤田博史)