ユリイカ　1994年10月号　増頁特集：セリーヌの世界　生誕100年記念　青土社

1994年　14.3×22.0　P350　表紙クスミ、スレ、キズ、背少ヤケ　小口クスミ

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1994年　14.3×22.0　P350　表紙クスミ、スレ、キズ、背少ヤケ　小口クスミ

全350ページのうち特集262ページ。

目次：
【江戸の盛り場遊歩記22】天保の盛り場取締り（海野弘）
【耳目抄　139】九世紀の中国紀行（竹西寛子）
【イデアル・ホームズの設計　夢の家政学６】主婦の労働機械　ドイツの家事合理化（柏木博）
【詩】
　氷見の岬（入沢康夫）
　白Ｖ字　セルの小径（江代充）
　すべての人が（谷郁雄）
【モロッコ皮の匂い―古書渉猟10】パリで古本屋に！（鹿島茂）
【追悼　吉行淳之介】
　｛吉行君とのこと（中村真一郎）／「世代」のころの吉行淳之介（中村稔）／吉行さん　さようなら（奥野健男）／三十歳の吉行淳之介さんとのこと（飯島耕一）｝

特集　セリーヌの世界　生誕100年記念
【セリーヌ未邦訳作品集】
　小説　ギニョールズ・バンドＩ　（セリーヌ　訳：高坂和彦）
　評論　虫けらどもをひねりつぶせ（セリーヌ　訳：片山正樹）
　手記　ペタン糞くらえ、ラヴァル糞くらえ…　獄中ノートから（セリーヌ　訳：菅野賢治）
　手紙　リュセットへの獄中書簡集（セリーヌ　訳：木下樹親）
　インタヴュー　「奴らは愚鈍だ」（セリーヌ　訳：塚本昌則）
【エッセイ】
　薔薇か、糞か（宇野邦一）
　ただロバンソンのことだけを（ケルアック　訳：彦江智弘）
　唯一、至高、最悪の…（福田和也）
【旅から旅、あるいは流離の作家】
　フェルディナンは船に乗って（有田英也）
　戦争の名　ある偽名の出現について（彦江智弘）
　セリーヌの煉獄と地獄（Ｕ-ピエトリ　訳：稲本健二）
【三〇年代/コラボ/反ユダヤ主義】
　ひとつの至極厄介な生誕百年（菅野賢治）
　フェリックス・クルパ！　幸いなる罪（鈴木創士）
　北の緑、南の海　セリーヌとヴァレリーの「戦前」（陣野俊史）
【版元への手紙―戦争する作家】
　セリーヌの戦略（ソレルス　訳：鈴木創士）
【文体論】
　夜から夜明け（アルセチュール　訳：官林寛）
　言葉の点秒画家セリーヌ（小原弘道）
　セリーヌとロマン・ノワールのための序章（堀江敏幸）
【後期セリーヌ】
　セリーヌの気球譚（梅木達郎）
　いかに近代を生き延びるか？（ミュレー　訳：彦江智弘）
【セリーヌ・ア・ラ・カルト】
　魔法使いの弟子　セリーヌと錬金術（赤間啓之）
　セリーヌの愛したバレリーナ（上村くにこ）
　セリーヌのシャンソンを巡って（大里俊晴）
【反セリーヌ】　インタビュー　Ｄ博士と病原菌侵入（ルディネスコ　訳：赤間啓之）
【資料】
　アンケート　「セリーヌのこと、どう思いますか？」（片山正樹）
　図版構成　冬の旅、夜の旅　アルバム・セリーヌ（新島進）
　評伝　セリーヌ小伝
　セリーヌ主要著作解題（松浦寛、石崎晴己、片山正樹、木下樹親）

コラム　ワールト・カルチュア・マップ
　アメリカ　身と心の工学　マーク・シーム『Bodymind Energetic』（小池美佐子）／イギリス　共犯性の演劇（本橋哲也）／フランス　ロベール、セリーヌ、チェッカーズ（大里俊晴）／ドイツ　侏儒の夢　ケルト・ホーフマンの絶筆（園田みどり）／ラテン・アメリカ　回想の六〇年代　フエンテス『ダイアナ、孤独な狩人』（安藤哲行）／ロシア・東欧　虚実のコラージュ、あるいはムラートワの近作二本（永田靖）／中国　文革の虚妄を告発する辺境の村の物語（藤井省三）／ＳＦ　動画のなかのアリス（小谷真理）／音楽　顕現する「才能」ジム・オルーク（佐々木敦）
今月の作品
われ発見せり　ピナ・バウシュの新作（住手芙美）