反回想録 2冊1函 アンドレ・マルロー 訳:竹本忠雄 新潮社

1977年初版 四六判 P725、399 函ヤケ 本体元パラ破れ、ヤケ 別紙「マルロー・レクシック」付

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1977年初版 四六判 P725、399 函ヤケ 本体元パラ破れ、ヤケ 別紙「マルロー・レクシック」付

“私はこの書を『反回想録(アンチメモワール)』と名づける。その理由は、本書のなかには、回想録の投ぜざる疑問への回答はあっても、回想録の投ずる疑問一般に対する回答はないからである。と同時に、闇のなかへとかききえる猫のすがたにも似た、ある否定しがたい流動的存在が、しばしば悲劇的なものの影とかさなりつつ、ひそかに揺曳しているからでもある。”(本書「序言」より)

冒険家、兵士、小説家、ドゴール政権下での文化相など、さまざまな境遇を経てきた著者マルローが、自身が赴いた世界各地での光景、出会った人物、美術や文化の記憶を文学に昇華する。

目次:
【上巻】
序言 なぜ反回想録(アンチメモワール)か?

第一部 アルテンブルクの胡桃の木
第一章 星空をかきけすもの〈アルザス、一九一三〉
 {一 祖父の自殺〈ライヒバッハ〉/二 ニーチェ―その狂乱の歌〈アルテンブルク〉/三 《本質的人間》への問い〈アルテンブルク〉
第二章 火焔木の花咲くカイロより〈一九三四/一九五〇/一九六五〉
 {一 大ピラミッドの玄室にて〈エジプト〉/二 風狂美術館〈カイロ美術館-ガリア美術の美術館-ヴォルテラ美術館-シシリアの山荘-二条城-テヘラン服飾美術館-クレタ女の家-旧メキシコ美術館-旧トロカデロ博物館〉/三 大いなる常夜の国々〈メキシコ-グアテマラ-アンティーグア島-オルシー群島〉/四 セベト女王の神木〈カザマンス〉}
第三章 シバの女王の都をもとめて〈一九三四、シバ/一九六五、アデン〉
 {一 アルノーと驢馬の伝説の影/二 われ、禁断の王国を発見せり!〈ジプティ-サナー-マレブ-ジプティ〉/三 オーレス山塊上空の大防風〈テュニジア-アルジェリア-ボーヌ〉/四 「笑え、美《は》しき隠者よ!」〈アデン〉}

第二部 反回想録(アンチメモワール)
第一章 ある出会いの遠い起源〈一九一三/一九四五〉
 {一 東方への道〈セイロン島-テルメス-カブール-カイバー峠-ペシャワール-ラホール-シャラマール-ジャイプール-ベナレス〉/二 あらたなるレジスタンス〈パリ〉}
第二章 ド・ゴール将軍〈一九四五/一九六五〉
 {一 奇妙な使者〈パリ〉/二 出逢い〈パリ〉/三 政治は調停なりや?〈パリ〉}
第三章 天才の肖像
 {一 フランス再建と共同体〈ヴァレ-パリ-コロンベー〉/二 「われわれと世界の運命」〈パリ〉/三 紫電に立つエリゼー宮の影〈パリ〉}
第四章 カリブ海の月〈一九五八/一九六五〉
 {一 黒人の自由の咆哮〈グァドループ島-マルティニク島〉/二 暴動の一夜〈カイエンヌ〉/三 音吐朗々の「たかが痴情犯」氏〈カイエンヌ〉}
第五章 インドへのミッション〈一九五八/一九六五、ニューデリー〉
 {一 二十年ぶりの再会/二 宇宙的秩序としてのカスト?(ネールとの対談―一)/三 正義の手段をもって正義の国家をつくる〈ネールとの対談―二〉/四 夜半の演奏}
第六章 屈従より解放へのレジスタンス〈一九四四/一九六五〉
 {一 死刑執行隊の銃口のまえに―〈ライヒ装甲師団〉の虎口に落つ〈一九四四年七月、中央山塊グラマ〉/二 尋問〈グラマ〉/三 今宵、《真理》とはなにぞ?〈ヴィルフランシュ・ド・ルエルグ〉/四 舌戦―敵の将軍との〈ルヴェル〉/五 刑場への控室《アンチシャンブル》?〈トゥールーズ-その近郊サン・ミシェル〉/六 ゲシュタポの拷問部屋/七 断ちきられた鉄鎖〈一九四四年八月、サン・ミシェル〉}

第三部 西欧の誘惑
第一章 輪廻転生の世界をめぐりて〈一九五八/一九六五〉
 {一 釈迦転法のふるさと―鹿野苑より聖河ガンジスへ〈サルナート-ベナレス〉/二 バラモンの《宇宙サイクル》時間〈ベナレス〉/三 わが身もまたヴィシュヌ神の化身?〈マドゥラ〉/四 涅槃に踊るシヴァ〈エローラ〉/五 黄昏に融化し黎明に転生す〈エレファンタ〉/六 人類最後の宗教的文明はいずこへ?}
第二章 暁への戦車隊〈一九四〇〉
 {一 戦士をつくる日々/二 対戦車壕の奈落に落ちて〈フランドル〉/三 闇よりも死よりも強く……〈フランドル〉/四 いかなる神の舞もなし〈ボンベイ〉}
第三章 ガンジスより永遠に〈一九四八、デリー/一九六五、デリー〉
 {一 アジアの十字軍〈ネールとの対談―続一〉/二 ガンジーとアインシュタインを結ぶもの―もしこの世界に《法》ありせば……〈ネールとの対談―続二〉/三 アクションの時代、しかし……〈ネールとの対談―続三〉/四 山男の赤い羽根〈ネールとの対談―続四〉/五 インド=パキスタン分離の悲劇/六 魂の文明、もし死なば……/七 ネールの遺言}

【下巻】
第四部 黄銅
プロログ クラビック男爵、再登場〈シンガポール〉
第一章 闇の奥
 {一 モイの蛮地への探検命令〈サイゴン〉/二 流れる黄金の河メコン?〈コーチシナ=トンキン間〉/三 残酷と悪霊の憑依する世界〈クイニョン〉/四 女神の加護……〈ビンディン〉}
第二章 超自然と不条理
 {一 われ、ついに青春を見いだせる!〈アンナン山脈、ジャライ国〉/二 〈モイ部族間同盟〉成る〈ジャライ国〉/三 〈奇蹟の中庭〉〈一八八八年、セダン国コントゥム-コングン-コンエ〉/四 霧の山嶺に戦闘タムタム〈セダン国コングン〉/五 大酋長の死霊〈コングン〉}
第三章 ロマネスクの王国
 {一 〈火の呪術師《サデト》〉との決闘〈メイレナ王国〉/二 メイレナ王国一世、パリに帰る〈一八九〇年代パリ〉/三 〈すったまげ屋〉ことメルキュロル大尉武勇伝〈トンキン地方、カオバン〉/四 ハッシッシの結末〈ハノイ〉/五 冒険家の孤影―誰がためにその夢はある?〈パリ-ミソン〉/六 遠ざかる潮騒〈マレーの海岸〉}
エピログ わが孤島〈太平洋上空〉

第五部 人間の条件
第一章 赤い中国像
 {一 歴史をつらぬく鉄槌―〈長征〉の武勲詩(一)〈一九二五-六/一九六五、香港〉/二 〈大脱出〉の果て……―〈長征〉の武勲詩(二)〈一九六五、香港〉/三 革命民俗学の教訓〈一九二五、一九五八、広東/一九六五、沙面〉/四 会談(一)陳毅将軍〈一九六五、北京〉/五 王城より革命博物館へ〈一九五八、北京/一九六五、竜門-西安〉/六 会談(二)周恩来〈一九六五、北京)/七 洞窟のスパルタ〈一九六五、延安〉/八 会談(三)毛沢東―I〈一九六五年八月、北京〉/九 会談(三)毛沢東―II〈一九六五年八月、北京〉/十 「ひとり遠方の友とあるのみ」〈一九六五、北京〉/十一 星々にかがげられた腕〈一九六五、万里の長城-明十三陵-北京〉}
第二章 日本の挑戦〈一九三一/一九六五〉
 {一 死のライバルとしての調和/二 見なければならぬ、が、なんのためにか?/三 燃える彫像……}
第三章 虐殺収容所の錯乱と真実
 {一 英霊よ、はいれ、この〈夜〉の秩序に!―ジャン・ムーランへの畏敬《オマージュ》〈アンカレッジ-パリ-ラスコー〉/二 絞首台とともに復活するドストエフスキー〈パリ-セント・ペテルスブルク-モスクワ〉/三 《殴打適正診断書》〈ダッハウ〉/四 私は、ちっちゃな旅に出る……〈フレーヌ-ラヴェンスグルック〉/五 生存意志、この幽かに聖なるもの〈フレーヌ-ダッハウ-ラヴェンスブルック〉/六 さわれ、去年の勇気、いまいずこ?〈パリ〉/七 責苦の謎、愛の謎/八 生への帰還〈パリ-ラスコー〉

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