昭和16年 19.5×26.3 P97 表紙イタミ、少破れ穴、背補強 地シミ汚れ ページ全体に開きグセ、ヤケ、クスミ、端イタミ
第二次大戦以前にタイ国立博物館の収蔵品を中心として、タイ伝統楽器について蒐集・調査した成果をまとめる。各種楽器のモノクロ写真と、それぞれの解説を付す。
“コンタイ族が誇るタイ正統音楽は国楽としてその中心をなして居る事は勿論であるが、民族文化の潮流から、印度系、ジャワ系、支那系の音楽、及びその楽器がそれに合流し、又は単独に行はれてゐる事も必然的なことである。更に同体系にカムボヂヤ音楽があり、地方的にラオス音楽があり、苗族、ゲオ族があり、モン・ベグンと種々の色彩を見ない程の多様性を有している。
本書はそれらの楽器をなるたけ彷彿せしめたい意味に於いて、悉く写真に収め、その大きさから、音を発し得るものに就いてはその高度を求め、又甚だしく調律の乱れてゐるものに就いてはその楽器が当然有つ可き音階を記入して置いた。”(自序より)
目次:
第一図 タイ火葬儀式用楽器/第二図 銅鑼(コング)/第三図 支那楽器(一)/第四図 同 (二)/第五図 同 (三)/第六図 タレン地方の楽器(一)/第七図 同 (二)/第八図 同 (三)/第九図 タイの打楽器/第一〇図 硝子琴とジャワ太鼓/第一一図 タイの絃楽器/第一二図 タイ音楽旧式編成/第一三図 タイ音楽現代編成/第一四図 同 (二)/第一五図 同 (三)/第一六図 外来楽器(一)/第一七図 同 (二)/第一八図 木鼓、銅鼓及び鰐琴/第一九図 東部タイの笙/第二〇図 北タイの打楽器(一)/第二一図 同 (二)/第二二図 タイ音楽簡易編成(一)/第二三図 同 (二)/第二四図 カムボヂヤの楽器(一)/第二五図 同 (二)/第二六図 同 (三)/第二七図 タイの管楽器(一)/第二八図 同 (二)/第二九図 同 (三)/第三〇図 ジャワの楽器「ガメラン」(一)/第三一図 同 (二)/第三二図 同 (三)/第三三図 同 (四)/第三四図 同 (五)/第三五図 同 「アンクルン」(六)/第三六図 軍鼓と戦捷鼓/第三七図 軍用楽器/第三八図 鼓樓太鼓と銅鼓/第三九図 鐘と鈴(一)/第四〇図 同 (二)/第四一図 同 (三)/第四二図 同 (四)/第四三図 同 (五)