1998年 14.4×22.1 P285 表紙少クスミ 小口ヤケ
目次:
時の装飾法4 暦の時間(下)(中沢けい)
耳目抄172 紙一重の違い(竹西寛子)
ア○ス4 同窓会(しりあがり寿)
詩
(黄昏の、……)島々の下に、奥島が、……(吉増剛造)
消滅(松本邦吉)
猫のヴィザ(建畠晢)
アナグラム人名図鑑(宇野亜喜良、石津ちひろ)
世界文学の現在 小特集 セース・ノーテボーム
インタヴュー ヨーロッパ文学の可能性(ノーテボーム 聞き手:鴻巣友季子)
対話 二人のさまよえるオランダ人(ノーテボーム、ウォルフレン)
エッセイ ブリュッセルからの問い(ノーテボーム 訳・解題:西川賢一)
【特集 ジョイス】
「ジェイムズ・ジョイス」を読む
徹底討論 ヴァーバル/ポリティカルなジョイスへ(柳瀬尚紀、四方田犬彦)
短編作家ジョイス その故郷新しさ(大澤正佳)
ジョイスは人を試し、文化を試す(三浦俊彦)
『ダブリンの人々』を読む
『ダブリンの人々』を読むためのメモランダム(太田晋)
『ユリシーズ』を読む
『ユリシーズ』の歴史的背景(結城英雄)
ジョイス批評の現在(吉川信)
チューリッヒの「マーサ」への手紙(近藤耕人)
『フィネガンズ・ウェイク』を読む
『ウェイク』をめぐる言語的不満(F・セン 訳:大澤正佳)
プリコラージュする『フィネガンズ・ウェイク』(M・ノリス 訳・解題:秋山義典)
アイリッシュ・シチュー(高山宏)
『フィネガンズ・ウェイク』におけるアイデンティティの問題(扶瀬幹生)
アイルランド人・ジョイス
ジョイスとフリールのモノガタリ(児嶋一男)
接ぎ木されたことば(糟谷啓介)
異界《アザーワールド》へのまなざし(山田久美子)
ジョイスが日本やってきた
産業としての学問(富山太佳夫)
ジョイスと野口米次郎(和田桂子)
資料
評伝 ジェイムズ・ジョイス(奥原宇)
ジェイムズ・ジョイス 主要著作課題(清水重夫)
コラム ワールド・カルチュア・マップ
アメリカ ハイパーフィクションを読む(上岡伸雄)
フランス アルジェリアとフランス知識人(承前)…(椎名亮輔)
ドイツ 食欲のおもむくままに クリスティーネ・アイヒェルのエビュー作(園田みどり)
イタリア ゴールキーパーの孤独、右ウィングの孤独(堤康徳)
ラテンアメリカ 暴力を前にして レイ=ローサ『善良なびっこ』『殺される』(安藤哲行)
ロシア ナボコフをめぐる秘法(毛利久美)
中国 庶民感覚のドラマ 沈虹光『長江―乗合い船』(飯塚容)
中国・香港 押し寄せる同志電影の波(水田菜穂)
台湾 台北という友人とのつきあい方 『JAM』の陳以文監督に聞く(阿部嘉昭)
幻想通信 ささやかな失望と大いなる感激(大瀧啓裕)
「文字」の政治学
文字コード問題の現在(加藤弘一)