スピノザの方法 國分功一郎 みすず書房

2011年2刷 A5判 P359 カバー僅スレ、端少イタミ

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人文・社会科学思想・哲学・社会学



2011年2刷 A5判 P359 カバー僅スレ、端少イタミ

“「〈われわれが崇高な諸問題の思索に際して安全かつ倦怠なしに進みうるような方法が存在するのかどうか、あるいは存在しうるのかどうか。それとも、われわれの精神もわれわれの身体と同様に偶然に従属し、またわれわれの思想は技術によって支配されるよりも偶然によって支配されることが多いのかどうか〉。バウメーステルがが尋ねているのは噛み砕いて言えば次のようなことだ。ものを考えるにあたりわれわれは暗闇のなかをひとり手探りで進まなければならないのか。それともその暗闇のなかには道案内がいるのか。また道案内は可能か。
 スピノザは、まさにこの素朴な問いについて考えをめぐらせていた。彼は最終的に『倫理学』という書物を完成する。〈倫理学〉とは平たく言えばいかに生きるべきかについて考える学問であるから、彼は彼なりにこの問いへの答えを見つけ出したのである。われわれの目的はこの答えを解明することである。だからわれわれは、バウメーステルと同じ問いをふたたびスピノザ哲学に投げかける。そしてスピノザが残した著作にその問いへの答えを探す」
 有限な知性はいかにして十全な観念を形成しうるのか。『知性改善論』『デカルトの哲学原理』から『エチカ』冒頭部までを徹底的に精読、スピノザの思考の筋道を内在的に押し広げ、その論理展開と問題意識とをスリリングに解き明かす。気鋭の哲学者による「平行論」の新たな地平、類書なきスピノザ基礎論!”(カバー裏紹介文)

目次:
凡例
序章 方法という問題

【第一部 ふたつの逆説】
第一章 方法の三つの形象 I
 {1 道具―哲学におけるソフィズムの問題/2 標識―哲学における説得の問題}
第二章 方法の三つの形象 II
 {1 道―方法の逆説/2 方法論の逆説}
第一部の総括

【第二部 逆説の起源】
第三章 スピノザのデカルト読解 I
 {1 「スピノザの思想」、「デカルトの思想」/2 コギト/3 循環}
第四章 スピノザのデカルト読解 II
 {1 四つの操作/2 規則と順序/3 並べ替えの意味/4 観念と実在}
第五章 スピノザのデカルト読解 III
 {1 分析と統合/2 第二のア・ポステリオリな証明/3 第一のア・ポステリオリな証明/4 ア・プリオリな証明}
第二部の総括

【第三部 逆説の解決】
第六章 スピノザの観念思想
 {1 道について、ふたたび―方法の逆説の解決/2 方法書簡―方法論の逆説の解決/3 「与えられた真の観念」/4 定義、十全な観念、虚構}
第七章 スピノザの方法
 {1 『エチカ』という書物/2 定義と公理/3 冒頭諸定理の証明手続き/4 冒頭諸定理の証明対象/5 神の存在証明/6 系譜学、観念の構築、状態の描写―『エチカ』と『デカルトの哲学原理』}
第三部の総括

結論 スピノザの方法からスピノザの教育へ
あとがき
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