昭和38年 四六判 P309、317 各巻函ヤケ、イタミ、本体背ヤケ、小口少時代シミ 続巻裏見返し・遊び紙、奥付ページに剥がし跡、裏遊び紙に日付印あり
博覧強記で知られる著者が、江戸随筆、中国古典文学、近代文学など、さまざまな文献から化物話・奇譚を拾い出し、テーマごとに分類して紹介する随筆集。
目次:
【正巻】
I
化物振舞/大入道/一つ目小僧/轆轤首/舟幽霊/人身御供/再度の怪/夢中の遊魂/人魂/異形の顔/深夜の訪問/ものいふ人形/ものいふ猫/怪火/狸の火
II
地上の竜/大猫/猫と鼠/化け猫/狐の嫁入り/狐と魚/狸の心中/狸囃子/狸の書/猿の刀・狸の刀/鼠妖/大鳥/白鴉/蟒と犬/河童の力/河童の薬/河童の執念/海の河童/百足と蛇/古蝦蟇/蜘蛛の網/守宮の釘/大鯰/妖花/茸の毒
III
果心居士/飯綱の法/命数/外法/鼠遁/山中の異女/乾鮭大明神/人の溶ける薬/煙草の効用/適薬/秋葉山三尺坊/天狗と杣/天狗の姿/天狗になった人/天狗(慢心)/天狗の誘拐/天狗の夜宴/天狗の爪/手を貸す
IV
光明世界/生霊/小さな妖精/執念の転化/気の病/形なき妖/道連れ/大山伏/そら礫/消える灯/夜光珠/異玉/化物の寄る笛/持ち去られた鐘/行厨喪失/銭降る/猫の小判/雁の財布/夜著の声/古兜/古枕/木像読経/斬られた石/動く石/魚石/堤馬風/風穴/穴/赤気
【続巻】
I
月の話/大なる幻術/雷公/雨乞ひ/鎌鼬/空を飛ぶ話/地中の別境/地中の声
II
宿命/火災の前兆/家屋倒壊/卒塔婆の血/経帷子/井の底の鏡/五色筆/難病治癒/診療綺譚/髑髏譚/眼玉/首なし/ノッペラボウ/首と脚
III
竜宮類話/羅生門類話/妖魅の会合/雨夜の怪/死者の影/離魂病/壁の中/吐き出された美女/関屋の夢/大和の瓜/死者生者/朱雀の鬼/樹怪/くさびら
IV
仏と魔/信仰異聞/押手聖天/金銀の精/名剣/不思議な車/樽と甕/埋もれた鐘/巌窟の宝/打出の小槌/茶碗の中/金の亀/木馬
V
竜に乗る/竜の変り種/虎の皮/馬にされる話/牛になった人/白猿伝/猿の妖/狐の化け損ね/獺/鶴になった人/化鳥退治/大魚/鰻/魚腹譚/胡蝶怪/蜂/銭と蛇