昭和60年初版 菊判 P535 函背少ヤケ 巻頭口絵ページ端シミ汚れ 本体ビニールカバー・月報付
目次:
序章 生活文化と女性―炉の主婦座と家―(坪井洋文)
一 家と先祖
二 家の永続性
三 女の座
第一章 衣料と服飾の文化
一 服飾と日本の文化(吉田光邦) {一 神々の衣服/二 肉体に対する意識と理想/三 先進のモデルと受容/四 衣服の装飾主義/五 政治と衣服}
二 身体装飾と民俗(国分直一) {一 装身具をめぐって/二 仮面・仮装と身体変工/化粧と装髪}
第二章 民衆の食事(石毛直道)
一 日本人のふだんの食事 {一 食生活の歴史のあらまし/二 米は食事の主役となりえたか/三 所員の日常における食生活}
二 民衆のご馳走
三 餅と団子―ハレの食品からケの食品へ―
四 食事の風俗―調味料と酒・茶―
第三章 住居の原感覚―喜怒哀楽の共有空間―(坪井洋文)
一 回想の家
二 喜怒哀楽の民俗
三 田の字型住居の原型
四 土と居住空間
第四章 子供の発見と児童遊戯の世界(飯島吉晴)
一 子供の発見 {一 小さき者へのまなざし/二 教育の今昔/三 育児・教育と社会}
二 異物としての子供 {一 出産をめぐる儀礼と伝承/二 子供の異質性}
三 児童遊戯の世界 {一 児童遊戯と民俗学/二 童言葉と子供―囃し言葉・悪口言葉を中心に―/三 児童遊戯と異界体験}
四 学校のフォークロア {一 学校のイメージ/二 祝祭としての運動会―丸と四角の弁証法―
第五章 家のなかの女性原理(村武精一)
一 家・嫁・老女
二 家とオナリ神信仰
三 家空間と女性原理
四 家・女性・共同体
第六章 女をめぐる明と暗の民俗
一 民俗における母親像(大藤ゆき) {一 嫁から主婦へ/二 子育ての伝承と育児儀礼/三 現代の子育て}
二 忌避された性(青柳まちこ) {一 常識的モデルから外れた女性たち/二 子を産めない母性の悲惨/三 子を望まない女性とその処置法/四 未婚の母/五 女性をめぐる情況の今昔}
第七章 民俗としての性(波平恵美子)
一 日本人における性の民俗文化
二 社会集団と性をめぐる民俗
三 内婚制と外婚制―神話・説話を中心として―
四 禁じられた性―近親相姦その他―
五 性と信仰
六 現代都市社会の性と民俗
月報:
座談会 女性―その民俗的視点と歴史的視点(坪井洋文、宮田登、小島美子)
ポンナップ島の女性たち(小松和彦)
〈連載〉9 冷泉家の年中行事 祖先供養(その二)(冷泉貴実子)