昭和58年初版 菊判 P491 函背少ヤケ、キズ、少破れ 本体ビニールカバー・月報付
目次:
序章 海と山に生きる人々―その生態・生業と文化―(大林太良)
一 古代の海人と山民
二 海人の文化と社会
三 山民の文化と社会
四 山の神と竜宮
五 特許状の集団
第一章 山民・漁民の社会と文化(千葉徳爾)
一 山島の自然
二 ものの動きと人の流れ
三 山島における定着と漂泊
第二章 山民の生業と民俗
一 山伏と木地屋(橋本鉄男) {一 中世の山民/二 近江甲賀の飯道山/三 山陰の山伏村/四 小椋谷の轆轤師たち/五 抖ソウ《手偏+數》と飛という漂泊}
二 狩人の生活と伝承(石川純一郎) {一 今日に残る伝統的な狩猟と猟師/二 狩猟専業集団マタギ/三 冬山の狩り―マタギの生態―/四 鷹狩り}
三 山の民俗(千葉徳爾) {一 山地住民とその性格/二 山の民俗の生活リズム/三 山地の神秘性と山の神/四 山の地形と地名/五 焼畑農耕とその民俗/六 山民の道具と技術/七 金属採取と石工、その他}
第三章 焼畑の文化と生態
一 生活様式としての焼畑耕作(大林太良) {一 焼畑の分布/二 焼畑の作物/三 住居と親族/四 山姥は死んだ}
二 焼畑農耕の普遍性と進化―民俗生態学的視点から―(福井勝義) {一 焼畑とはどんな農耕様式/二 焼畑の五つの特徴/三 焼畑農耕の進化}
第四章 河川と湖沼の漁法と伝承(竹内利美)
一 日本の河川と湖沼―その自然と生業―
二 さまざまな河川湖沼漁―その歴史・漁法そして伝承― {一 河川湖沼と古代人とのかかわり/二 鵜飼漁/三 原始的手法による漁/四 陥穽漁具による漁/五 網魚と釣魚}
第五章 漁民集団とその活動(伊藤亜人)
一 漁撈活動
二 漁民集団
三 家船漁民
第六章 漁民の生業と民俗
一 黒潮の海人(河岡武春) {一 海部の姿/二 瀬戸内海の漂泊漁民/三 紀州の漁民/四 漁村の特質と今後の課題}
二 船霊とエビス(野口武彦) {一 海に生きた人々/二 三浦三崎の海の民俗/三 祀り込める船の霊魂/四 エビス信仰/五 海人の生業とその変化}
三 東北日本の漁撈と伝承(大林太良) {一 建網とハタハタ漁/二 鮭の漁撈/三 鮭の大助}
第七章 南西諸島の海人(下野敏見)
一 造船と航海
二 信仰と儀礼
月報:
座談会 海人の活動と歴史的背景(大林太良、網野善彦、生田滋)
徳島県東祖谷山村小采家住宅の発掘(菅原康夫)
〈連載〉4 冷泉家の年中行事 歌会(その一)(冷泉貴実子)