昭和54年 四六判 P354 函カバー、スレ、少汚れ、端少破れ 函下角破れ 本体セロハンカバー僅イタミ 月報欠
“ジュール・ヴェルヌやH・G・ウェルズにも先立って、太陽系外の大宇宙へと飛びたった、壮大なスケールのスペース・オペラ!百二十年の眠りからめざめた異色の先駆的SF小説!”
“空想的社会主義やユートピア小説を主要な霊感源とする本書は、カシオペア座のプサイ星系と惑星スターを舞台に、驚くべき自然と文化、その歴史・風俗・芸術・宗教等を多彩な文体で活写した、ヴェルヌやウェルズにも先立つ、近代SFの先駆ともいうべき、壮大なスペース・ファンタジーである。レイモン・クノーがパリ国立図書館の書物の森の中から発見した、小ロマン派の破天荒な未来小説が、今よみがえる。”(函カバー裏紹介文より)
目次:
発掘
発端
スター星の書物
第一巻―占有ニヨル取得
第二巻―古代史
{英雄時代/サヴェルス族/ポアナルバト族/トレリオール族/ネムセード族あるいは長寿族/緩慢なペスト/自殺/緩慢なペストの下での大虐殺―サヴェルスの詩/自殺―承前/断章―ルプルゥ族の支配}
第三巻―衛星群
{第一章―タシュル/第二章―レシュール/第三章―リュダール/第四章―エリエール/第五章―アバール}
第四巻―発程記並び申命記
{一―ルプルゥ族の降服/二―新国家の創立、新スター人の一般的性格及び社会的本能、文学の再生/レシュールに取り残された者たち―一幕劇/三―新宗教の創基、ネムセードたちの啓示/四―セールヴェルトの哲学的教説/五―マリュルカールによる政治制度の制定/六―社会法の制定とその三原理/七―マリュルカールの道徳原理、彼の墓所}
中間の序文
第五巻―一タシュル人のタスバール旅行記
セルシノールの樹―一幕劇
エリア―史詩
終章
{夢幻の世界/輪廻の希望/読者への訣別の辞}
ドフォントネーと未来小説(秋山和夫)
月報:
世界幻想文学大系[第二期]刊行にあたって
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