昭和48年2刷　四六判　P380　函角イタミ、背少ヤケ　本体元パラ端破れ、ヤケ

昭和13年に改造社より刊行された「新怪談集（実話篇）」を改題し復刊した一冊。

目次：
冕言―原本より―

御紋章の異光／聖瑞／高千穂峰の霊異／勅語は畏し／白い服と赤い服／定紋の附いた提灯／中屋中将／巣籠の鶴／戦死者の凱旋／佐倉連隊の怪異／弾薬庫の歩哨／鶴井大佐の怪異譚／母親に憑る霊／神馬／伊勢大廟の護符／神符と銀貨／鷹の奇瑞／皇軍を導く瑞鳥／鶏の瑞兆／死せる勇士の戦車操縦／奇蹟の生還／身代八幡宮／身代になった母の写真／陰膳の茶碗／夢に凱旋／戦士を知らせて来る良夫／煙草の好きな兄／乃木将軍の愛馬／柳原家の偶人／天狗の面／虎杖採り／京都大学の祟地蔵／病夫の身代になる／子供に憑る霊／偶人物語／狐の嫁入り／狐の尻尾／狐火事／画家の見た怪異／お化の面／朝倉一五〇／三原山紀行／俳優の眼に映る生霊／鐘の音／とぐろを巻く蛇／遅塚家の怪異／骨壺が踊る／山百合の花／碧い眼玉／奈良の旅籠／お初地蔵／盆踊の夜の殺人／夫婦の変死／同行する怨霊／位牌田／姉に逢いに来る／妖蛸／蟇／廃仏毀釈の比／愛馬の死／天窓の大きな怪物／藤右衛門火事／死体を窃みに往く／死体を喫う学生／煙草を喫む／青と赤の航海灯／真白な大きな帆／美女の棹さす小舟／浦戸港奇聞／曽我兄弟の墓／飛び交う火の玉／死人の船宝／豆腐を買いに往く水夫／欺まされた幽霊船／不思議な帆船／海坊主と取組みあう／馬乗りになっていた海坊主／海坊主／飯坂温泉の怪異／疫病神／座布団大の男の顔／女花子／窓に腰をかけた女／結いたての島田髷／書物を返しに来る／華表の額の怪／天井裏の妖婆／老婆の幽霊／東京の納豆／善方寺の符録／箱を背負った女の姿／姉の死／按摩の阿岩／北海道から帰った男／艮の金神／首切り石段／大蔵省の大法会／擂鉢山の怪談／浦戸署をめぐる怪聞／地蔵屋敷／警察の宿直室／古碑の怪異／桜の間の大入道／手を洗う亡者／本堂へ来た女／ブロッケンの幽霊／セントエルモの火／狐狗狸の話／ダッピングで弟の死を予知す／猫／愛犬の死／呪いの絵姿／大樽滝の白蛇／平山婆／寄席の没落／劇場売店の怪異／金の義歯／穏形術／被服廠で死んだ友人／蛇屋の娘の物狂い／遁げて往く人魂／空を見る女／手鏡／瘤の運動／格子戸に挟まれた老婆／謎の客／天井からぶら下る足／奇蹟の処女／殺した実母が迎えに来る／母の変死／石地蔵の首を締める／池の中の足音／蟹／竹杖に芽を吐く／掠奪した短刀／桐原事件の一挿話／位牌が動く／亀の子を握ったまま／お墓の掃除／位牌と鼠／じゃれつく犬／怪談会の怪異／お天気祭／三千円の借金／画家の死／二階の怪婆／死んでいた狒狒／三度笠の旅人／千疋猿の鍔／屋根の上の黒猫／左甚五郎作の大黒天／十二号室の怪異／一つの不思議／喧嘩する石の狐／美人に化けた貉／蟇を棄てる／狐の本音／空中に消えた兵曹／怪談黒子禍／唖の妖女／高尾越の怪異／小厮の放火／妖怪屋敷／自然と鳴る太鼓／線香の匂／雨乞祭の怪／蛇の兜／龍神／四国遍路の奇蹟／如来像の怒／屋根の仏像／七福神の像／弘法大師の像／釈迦像を砕く男／山の神の怒／怪火を見た経験／帽子のない水兵／狸の信号提灯／妖女の舞踏する踏切／怪火に浮ぶ白衣の男／隧道内の怪火／鉄道線路を走る少年／旅客の気絶する隧道／新有楽橋の妖異／消えてなくなる処女／松井須磨子の写真／レンズに現われた女の姿／幽霊写真／死児の写真／写真に映った登山姿／御嶽登山の記念写真／鏡に映る女の顔／堀切橋の怪異／宝の中を歩く石／本所の怨念石／墓石の戒名／幸福の家／商売の繁昌する家／招く松の木／別れに来た細君／細君の姿が現れる／白い小犬を抱いた女／濠端の怪／通夜の晩／丸髷の美女／自動車に乗る妖女／王子稲荷の前／消えてなくなった女／日本橋まで／毒を仰いだ運転手／母親に逢いに来た女／芦屋の家へ帰る女／月に狂う／天長節の式場／壁の中の女の顔／前妻の怪異／血みどろの男の顔／投石怪談／杖を置いた音／夢遊病者／庭／山根先生の話／岩おこし／障子に映る女の姿／魔の電柱／自殺の出来ぬ青年／能代川の堤／赤い牛／蛸にすいつかれた男／簪につけた短冊／埴輪挿話／人か猿か／蝮蛇の怪／女の出る蚊帳