1993年初版　四六判　P184　帯付　カバー背ヤケ、上端少イタミ

“隠された江戸の流行病・梅毒の実態を負う
江戸の庶民はどのように考え、どう対応したか、川柳、稲荷信仰を通して、当時の風俗・社会をリポートする。”（帯文）

目次：
はじめに
第一章　梅毒の起源
　｛1　梅毒の起源／2　日本上陸と黴毒の原義｝
第二章　日本に於ける梅毒
　｛1　江戸の疫病／2　江戸の遊郭誕生と変遷／3　江戸の遊客と遊女／4　江戸の遊女と梅毒／5　江戸庶民の梅毒観／6　江戸の川柳と梅毒｝
第三章　梅毒の病態と治療
　｛1　漢方医学から蘭方医学へ／2　梅毒の病態／3　駆梅法の実態／4　駆梅剤の処方｝
第四章　梅毒と稲荷信仰
　｛1　稲荷信仰とかさもり稲荷／2　かさもり稲荷と笠森お仙／3　笠森お仙評判記／4　お仙の生涯｝
第五章　検梅制度の変遷
　｛1　検梅の始まり／2　検梅制度の誕生／3　ニュートンの検梅／4　セジュイック、ヒルの検梅　（イ）外国人医師の排斥運動・（ロ）「マリア・ルーズ」号事件と人身売買禁止、娼妓解放令・（ハ）ヒルの業績・（ニ）各府県に普及する検梅とローレンソンの業績｝

おわりに
資料　神奈川県検梅統計
関連略年表
参考文献一覧