1998年5刷　四六判　P544　帯スレ、少イタミ　カバー上部少イタミ、背少ヤケ、少イタミ　小口少キズ

“西欧哲学の根底的批判を企図する主観性擁護の書”（帯文）

目次：
序文

第一部　〈同〉と〈他〉
　Ａ　形而上学と超越　｛1　不可視のものへの〈超越〉／2　全体性の破産／3　超越は否定性にあらず／4　形而上学は存在論に先行する／5　無限の観念としての超越｝
　Ｂ　分離と言説　｛1　無神論あるいは意志／2　真理／3　言説／4　レトリックと不正／5　言説と倫理／6　形而上学的なものと人間的なもの／7　対面、還元しえないこの関係｝
　Ｃ　真理と正義　｛1　審問される自由／2　自由の任命、あるいは批判／3　真理は正義を前提としている｝
　Ｄ　分離と絶対者

第二部　内面性と家政
　Ａ　生としての分離　｛1　志向性と社会的関係／2　〜によって生きること（享受）。成就という概念／3　享受と自存性／4　欲求と身体性／5　〈自我〉の自己性としての情動性／6　享受する自我は生物学的自我でも社会学的自我でもない｝
　Ｂ　享受と表象　｛1　表象と構成／2　享受と糧／3　諸事物、諸用具と元基／4　感受性／5　元基という神話的次元｝
　Ｃ　自我と依存　｛1　歓喜とその明日／2　生への愛／3　享受と分離｝
　Ｄ　住居　｛1　住むこと／2　住むことと女性的なもの／3　家と所有／4　所有と労働／5　労働、身体、意識／6　表象の自由と贈与｝
　Ｅ　諸現象の世界と表出　｛1　分離は家政である／2　作品と表出／3　現象と存在｝

第三部　顔と外部性
　Ａ　顔と感受性
　Ｂ　顔と倫理　｛1　顔と無限／2　顔と倫理／3　顔と理性／4　言説が意味を創始する／5　言語と客観性／6　他者と複数の他人／7　間人格的関係の非対称性／8　意思と理性｝
　Ｃ　倫理的関係と時間　｛1　多元性と主観性／2　交易、歴史的関係、顔／3　意思と死／4　意思と時間、そして忍耐／5　意欲の真理｝

第四部　顔の彼方へ
　Ａ　愛の両義性
　Ｂ　エロス現象学
　Ｃ　繁殖性
　Ｄ　〈エロス〉における主観性
　Ｅ　超越と繁殖性
　Ｆ　子であることと兄弟関係
　Ｇ　時間の無限

結論
　｛1　似たものから〈同〉へ／2　存在は外部性である／3　有限と無限／4　創造／5　外部性と言語／6　表出と形象／7　〈中立的なもの〉の哲学に抗して／8　主観性／9　主観性の維持、主観性の意味。内面的生の実在性と国家の実在性／10　〈存在〉の彼方へ／11　任命された自由／12　善良さとしての存在あるいは〈自我〉。〈多元性〉としての〈平和〉

原註
訳注
訳者あとがき
事項索引
人名索引