1995年9刷　Ａ５判　P491＋索引・参考文献P80　函背少ヤケ、少クスミ、上部少イタミ　本体表紙僅汚れ

都市の開発計画やコミュニティ、役割など、中世から現代までの都市のありようを辿りつつ総合的に考察する。

目次：
『都市の文化』日本版のための序文
まえがき
一九七〇年版への序文
序説

第一章　保護と中世都市
　｛1　中世神話を剥ぐ／2　防護の必要／3　「人工と富の増加」／4　領主成金と中世風新エデンの園／5　教会の支配／6　ギルドの奉仕／7　中世の家庭生活／8　健康法と衛生／9　中世都市計画の原理／10　成長と拡大の制御／11　舞台とドラマ／12　中世都市を覆したものとはなにか｝
第二章　宮廷・盛儀・首都
　｛1　中世時代の残照／2　領土と都市／3　威圧の手段／4　都市建設者としての戦争／5　権力のイデオロギー／6　動きと大通り／7　買物故事／8　新しい神／9　宮殿の位置／10　都市に及ぼした宮殿の影響／11　寝室とサロン／12　投機的過密の混乱状態／13　バロック・プラン／14　建築の諸形式／15　オリンポス山上の人々を救ったもの／16　実現と復活｝
第三章　非情なる産業都市
　｛1　人口の移動／2　機械化と崩壊／3　功利主義の公理／4　凝集の技術／5　工場と貧民街／6　「悪名高き家」／7　バーバリズムへの抵抗／8　最小限生活／9　旧技術ドラマ／10　非都市的都市の無計画／11　コークス都市のクローズ・アップ／12　がらくた骨董屋／13　鉄の勝利／14気違いじみた雑沓から逃げること／15　森の人／16　その反作用｝
第四章　巨大都市の興亡
　｛1　新しい連合／2　触手状の官僚機構／3　無定形の巨大主義／4　密集の手段／5　固結状態の代償／6　蝕まれた地区／7　素寒貧状態の受け入れ／8　自然の汚損／9　紙の蜃気楼都市／10　病めるメトロポリスの儲けずく／11　おきまりの仕事と気晴し／12　代替的活力の毒薬／13　地獄のあらまし／14　最後の現象／15　発端と衰退の輪廻／16　新生の可能性／17　救いのしるし｝
第五章　文明の地域的構造
　｛1　新しい型の生活と思想／2　地域の展望／3　地理的単位としての地域／4　地理的事実としての都市／5　住居としての大地／6　文化資源としての景観／7　経済的地域／8　地域建設者としての動力｝
第六章　地域的開発政策
　｛1　地域主義と政治／2　地域形成の過程／3　地域主義の根本原理／4　新しい課題―地域計画／5　社会教育としての調査と計画／6　都市再見の条件／7　新しい都市開発の方法―田園都市｝
第七章　新しい都市の社会的基礎
　｛1　象徴としての建築／2　現代的形態の原理―経済性／3　衛生学の役割／4　青春の延長／5　二極的家庭生活／6　記念碑の死／7　柔軟性と再生／8　博物館の使命／9　未分化の背景／10　個体化と社会化／11　金銭経済から生命経済へ／12　共同体による現代的住宅供給／13　共同体の核としての学校／14　都市の社会的概念／15　対位法的組織／16　都市秩序の原理｝

訳者あとがき　マンフォードと『都市の文化』
訳注
参考文献について
索引