昭和47年初版　Ａ５判　P455＋索引P15　函ヤケ、時代シミ　本体セロハンカバー少シワ

目次：
序にかえて―古代日本・朝鮮の文化関係のひとこま―

前編　古代宗儀の歴史的パースペクティヴ―天の日矛の後裔たち―
はじめに
第一章　アメヒボコの伝説
　第一節　アメヒボコの渡来　｛第一項　伝説史料の取扱い／第二項　アメノヒボコの伝説／第三項　日矛宗儀の伝来｝
　第二節　アメノヒボコと神功皇后　｛第一項　アメノヒボコの遍歴／第二項　播磨におけるアメノヒボコ／第三項　アメノヒボコ・神功皇后の伝説地｝
第二章　応神天皇と神功皇后
　第一節　コンダの御陵　｛第一項　応神陵の時代／第二項　神話的に語られる歴史／第三項　「記」の所伝とその構成｝
　第二節　皇子応神の母と父　｛第一項　仲哀天皇の崩御／第二項　神の御子、応神／第三項　巫女の出陣｝
　第三節　応神と八幡神　｛第一項　応神伝と八幡縁起／第二項　巫女辛国勝／第三項　ヒメコソの社／第四項　南北両系統の日の御子伝承｝
　第四節　応神の出誕と即位　｛第一項　喪船の中の皇子／第二項　名換えの神事｝
第三章　ミタマフリの伝承
　第一節　イヅシの神宝　｛第一項　イヅシの八前の大神／第二項　三宅連／第三項　神宝の呪能／第四項　イヅシからヤマトへ｝
　第二節　イソノカミの十種の瑞宝　｛第一項　ミタマフリの呪具／第二項　アメチ作法／第三項　春の訪れ｝
　第三節　トコヨへの使者　｛第一項　仙境の菓実／第二項　水の祝儀｝
第四章　オキナガタラシヒメの系譜
　第一節　神功・応神の系譜　｛第一項　「記」の系譜／第二項　「書紀」の系譜｝
　第二節　タラシヒメの名義　｛第一項　オホタラシヒメ／第二項　タマシヒの充足／第三項　ヒタシの母／第四項　タリ玉の呪能／第五項　人名のタリ・タラシ｝
　第三節　オキナガ氏とオキナガタラシヒメ　｛第一項　オキナガ氏とその系譜／第二項　オキナガ氏の始祖伝説／第三節　血縁系譜と宗儀系譜｝

後篇　日鮮神話伝説の研究
古事記と朝鮮
　第一節　序説　｛第一項　日鮮神話比較の問題／第二項　日本と朝鮮の民族系譜／第三項　『古事記』の朝鮮関係記事｝
　第二節　伝説と歴史の側面　｛第一項　トコヨと朝鮮／第二項　アメノヒボコと出石の神宝／第三項　神功皇后の新羅征伐物語｝
　第三節　日鮮神話の比較　｛第一項　朝鮮古典伝承の特色／第二項　天孫と朝鮮の穀霊／第三項　日鮮の海童／第四項　日神と月神／第五項　日本語・朝鮮語の比較研究と神話伝説｝
脱解伝説―東海竜神の信仰―
　第一節　脱解伝説の本質　｛第一項　竜域考／第二項　新羅の国神としての脱解／第三項　脱解名義考｝
　第二節　竜神伝説　｛第一項　処容郎／第二項　万波息笛／第三項　脱解の父含達婆王／第四項　東沃沮の一伝承／第五項　鵲と昔氏｝
ヨンドン神小考―脱解伝説の一側面―
首露伝説―祭儀と神話―
　第一節　「行為せられる部分」と「語られる部分」
　第二節　亀玆峯に降臨する神童と奉迎する人たち
　第三節　首露王の神婚
　第四節　首露神話の仏教的潤色
　第五節　古代韓族の祭政的王者
　第六節　わが天孫降臨神話との比較
　第七節　祭儀の記事と神話
対馬の天童伝説
　第一節　天童地
　第二節　天童の出誕
　第三節　天童と観音
　第四節　神功皇后
　第五節　安徳天皇
　第六節　タテラの神童
　第七節　鍛冶の神としての八幡
　第八節　阿連の雷神
　第九節　アヅミの神事
　第一〇節　稗田阿礼
対馬佐須村見聞記
　一　天道祭
　二　観音縁起
　三　当の行事
天之日矛帰化年代攷
　第一節　緒論
　第二節　名から説話へ
　第三節　神功・応神時代から崇神・垂仁時代へ
　第四節　アメノヒボコ帰化年代考

巻末にあとがき、索引を収録