三島由紀夫 エロスの劇 松本徹 作品社

平成17年初版 四六判 P325 カバー少クスミ

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国内文学評論・エッセイ



平成17年初版 四六判 P325 カバー少クスミ

三島由紀夫のさまざまな作品の中で、主人公とヒロインの関係がどのように描かれてきたのかを、作中の描写や発表当時の作者自身の状況、時代背景などから検証し、三島の性愛観、倫理、美意識を探る。

目次:
第一章 雅びのヒロイン―『春の雪』
第二章 裏切る女―『奔馬』『暁の寺』『天人五衰』
第三章 女への変身―再び『奔馬』そして『春子』
第四章 純粋無垢な愛―『苧菟と瑪耶』から『盗賊』へ
第五章 性の自己決定―『仮面の告白』
第六章 女であることの過激さ―『獅子』『愛の渇き』
第七章 欲望の解放―『禁色』
第八章 近親相姦の恐怖
第九章 同性愛から異性愛へ―『潮騒』『沈める滝』『金閣寺』
第十章 導く女たち―『美徳のよろめき』『薔薇と海賊』『鏡子の家』など
第十一章 政治の季節のなかで―『宴のあと』から『憂国』へ
第十二章 背徳と神聖と―『午後の曳航』『音楽』など
第十三章 「至福」をなぞる―映画『憂国』と『サド侯爵夫人』
第十四章 絶対への「恋闕」―『英霊の聲』『朱雀家の滅亡』など
第十五章 文武両道の秘儀―『癩王のテラス』『豊穣の海』の完結
第十六章 最期、そして、もう一つの舞台―「檄」と『サロメ』演出
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