見えない世界の文学誌　編：高田衛　ぺりかん社

1994年初版　Ａ５判　P374　帯、カバー背ヤケ　カバー上部少イタミ　末尾ページラベル剥がし跡

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1994年初版　Ａ５判　P374　帯、カバー背ヤケ　カバー上部少イタミ　末尾ページラベル剥がし跡

「世間・人間・歴史・・・
この世にある、見えつつ〈見えない世界〉に向けられた文学的言語の異化と生成の位相を江戸時代文学を中心にとらえた力作21編」（帯文）

目次：
【Ⅰ】世間・異界・もの
1　『伽婢子』考……序文釈義（和田恭幸）／2　近世仮作軍記と魔界の論理……『後太平記』の歴史叙述（板垣俊一）／3　『本朝二十不孝』の方法……弱法師と不孝坊／4　『伊達競阿国戯場』の累……累と〈世界〉の変容（二村文人）／5　死せる者の声……『謎帯一寸徳兵衛』考（高田衛）／6　意味としての体裁……俊徳丸の変容（高木元）／7　折口信夫の琉球体験……フェールドワークに先立つもの（佐藤深雪）
【Ⅱ】作者・他者・共同体
8　国譲り、天孫降臨神話の中の忌部氏……『日本書紀』神代第九段第二の一書の伝承者（安部眞司）／9　芭蕉論ノート……逃走者の可能性／10　安寿の犠牲……「せんせう太夫」論への視界（鳥居明雄）／11　狂う女・玉手御前……『摂州合邦辻』合邦住家の段（水原信子）／12　『猿丸太夫鹿巻毫』の主題と構造……逸脱した謀反劇（二川清）／13　多田南嶺・マイナーな作者……『忠森祇園桜』と多田大星伝（高橋明彦）／14　『金雲翹伝』と『桜姫全伝曙草紙』……野分の方と玉琴の対立（閻小妹）
【Ⅲ】文章・自然・風景
15　さよひめの旅……説教『まつら長者』論（本多典子）／16　『伽婢子』の長生論……道教の「気」の思想（楊永良）／17　『好色一代男』の捨て子譚……和泉式部の伝承（鈴木千恵子）／18　水足博泉と文章……文章入門から古文辞へ（西田耕三）／19　和文家をめぐる断章……綾足と秋成（風間誠史）／20　秋成散文の表現……『藤簍冊子』の自己言及（鈴木よね子）／21　幻術と伝神……読本の主題と細部（稲田篤信）

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