
1974年3刷 四六判 P258 カバー汚れ、背ヤケ大、端少イタミ 天地小口ヤケ、少汚れ 両見返しヤケ
“食生活の基本物資であり、文化の糧として人類史に貴重な役割を果たしてきた塩をめぐって、その発見から民俗・伝承・製塩技術の発展過程に至る総体を歴史的に描き出すとともに、その多彩な効用・未だ知られざる味覚の秘密を解く。”(宣伝文)
目次:
はじめに
【第一部 塩と人間】
一、人間の生存と塩
{(一)消化作用の主役/(二)民族による食習慣の違い}
二、人間の寿命と塩
{(一)血圧への影響/(二)無塩の意味/(三)ガンとの関係/(四)食事のバランス}
三、動植物にも必要な塩
{(一)猿と馬の生態/(二)塩と牛飼い/(三)塩と狼(山犬)/(四)塩土と伝書鳩/(五)塩と狩猟/(六)塩の好きな植物/(七)塩と作物づくり}
四、人間の活動と塩
{(一)汗に含まれる塩/(二) 生理と食塩水}
五、保健と美容と塩
{(一)循環と漂泊/(二)滲透圧の相似/(三) 塩湯の効用/(四)塩を用いる民間療法}
六、調味料としての塩
{(一)史前人の遺跡と塩/(二)塩と火との縁由/(三)塩ふり三年/(四)日本料理のはじまり/(五)塩気と味とりの真髄/(六) 味の忍者―隠し味/(七)あら塩の持ち味/(八)中国四川の塩と料理/(九)食味と気候/(一〇)藻塩の効用/(一一)「塩梅」と「海の砂糖」/(一二)香辛料の使い方/(一三)麺をつくるコツ/(一四)タクアンと大根/(一五)季節の鍋もの/(一六)酒の肴/(一七)甘味をだす塩}
七、保存料としての塩
{(一)ミイラの意味/(二)塩蔵法―醤の起こり/(三)真菜と粗菜/(四)梅干のこと/(五)阿母の味/(六)塩噌の銭/(七)濃口と淡口/(八) 納豆と豆腐と「塩の道」}
八、塩の害と死海の秘密 38
{(一)ソルト・ライスと塩の砂漠/(二)シルクとソルト/(三)文明の萌芽と塩}
【第二部 塩の発見から製塩へ】
一、「地の塩」と伝説
二、火と塩と石
{(一)火食を知る/(二)わが国の神事と献塩/(三)火継ぎと山の神/(四)塩分への欲求/(五)塩と交換された石}
三、「神泉塩井」と弘法大師の法力
{(一)塩と文明の始源/(二)「ウミ」と「ヤマ」の意味するもの/(三)海塩と日本の国/(四)日本での山塩/(五)井塩のこと/(六)ヤマサチヒコの伝説/(七)『風土記』の中から}
四、塩づくりの始め
{(一)塩土老翁/(二)藻塩焼き製塩と黒い塩/(三)産塩地/(四)海水直煮製塩/(五)製塩土器}
五、揚浜から入浜の塩田時代
{(一)日本式「天日製塩」/(二)製塩関係者の記念碑/(三)瀬戸内海の沿岸と塩田/(四)赤穂の製塩/(五)塩田労働者の作業組織と賃金}
六、枝条架流下式から近代式製塩へ
{(一)採鹹の革新/(二)静かな塩田/(三)日本塩業の革命/(四)水と塩の相互利用/(五)海の水と塩の由来/(六)塩釜神社の由来/(七)塩の用途の移り変わり/(八)輸入塩の影響/(九)今は昔の塩の村/(一〇)浜道具のあれこれ/(一一)生産統制/(一二)販売統制―「塩座」/(一三)塩尻と塩街道/(一四)塩と税金/(一五) 塩と政治/(一六)維新回天劇と甘辛秘話/(一七)中世と塩商人/(一八)塩に縁ある各地の名産}
【第三部 塩と文化】
一、扱うものの影響力
{(一)鞄屋と塩屋/(二)塩の豊かな人}
二、親子のきずな
{(一)手塩にかける/(二)人は「地の塩」/(三)子宝と塩の習俗/(四)「塩馴る」と「塩たらず」}
三、塩と呪術
四、招福・延命の願いと塩
{(一)和布刈の神事 22 (二)ミソギとタマ/(三)塩の呼称/(四)農事と塩/(五)シンボルとしての塩}
五、塩と女
{(一)初夜権/(二)出産率を左右するもの/(三)しおらしい/(四)塩のなる木/(五)盛り塩/ (六)灰縄づくりの故事}
六、塩をめぐる「民話」と「民謡」
{(一)鹿塩の物見石/(二)塩売石の由来/(三)土佐の相撲/(四)山男の塩買い}
七、戦国の世と塩
{(一)塩のつく地名の起こり/(二)敵に塩を贈る/(三)塩市のいわれ/(四)塩をなかに信長と家康の味/(五)いちばんうまくて、まずいもの/(六)興津鯛と佃煮/(七)「やっほ」の教訓/(八) 塩と戦/(九)不変の価値}
八、塩と「中「忠臣蔵」の背景
{(一)性格の違い/(二)怨みのもと}
おわりに