
2022年 ページ部分18.7×22.5 P180 特筆すべき瑕疵なく概ね良好な状態
2022年から23年にかけて、国立科学博物館および大阪市立自然史博物館を巡回した特別展の図録。
自然界の毒をもった生物およびその進化、人工的な毒、毒と人間の関わりなど、豊富なカラー図版とともに「毒」に関する知識を多面的に紹介する。
箔押しを施したハードタイプの表紙、角丸加工されたページなど、展覧会の図録としては凝った造本も見どころ。
目次:
【第1章 森の世界へようこそ WELCOME TO THE WORLD OF POISON】
(1)生活のなかの毒
(2)毒はどこに作用する?
【第2章 毒の博物館 POISON MUSEUM】
2-1 生物の毒
攻めるための毒・守るための毒
2-2 植物の毒のいろいろ
(1)日本の三大有毒植物
(2) 世界の有毒植物
(3)根・茎・葉を守る
(4)花・果実・種子を守る
コラム イラクサ科の刺毛とセリ科の光毒性(田中伸幸)
コラム ウマノスズクサとバルカン腎症 〜混入と中毒〜(田中伸幸)
コラム どっちが有毒? 〜誤認は命取り〜( 田中伸幸)
2-3 動物の毒のいろいろ
(1)“毒虫”
(2)ハチ毒
コラム シュミット指数(井手竜也)
(3)フグ毒
(4)有毒な爬虫類・両生類,
コラム 毒ヘビに咬まれた学者の日記(吉川夏彦)
コラム ヴェノム、トキシン、ポイズン(細矢剛)
(5)毒鳥ズグロモリモズ
コラム 実は珍しい毒をもつ哺乳類(吉川夏彦)
(6)海洋の有毒動物
2-4 菌類の毒のいろいろ
(1)マイコトキシン
(2)毒きのこ
コラム 間違われやすい毒きのこ(保坂健太郎)
2-5 鉱物に由来する毒
鉱物由来の毒
2-6 火山ガス
火山ガス
2-7 人間が作った毒
POPs とマイクロプラスチック
【第3章 毒と進化 POISON AND EVOLUTION】
3-1 毒が招いた多様化と共進化
(1)酸素
(2)毒の聖域:深海熱水域のエコシステム
コラム 毒を濃集する深海の巨大単細胞生物 ゼノフィオフォア(土屋正史(JAMSTEC))
(3)警告色
コラム ウミウシの警告色の謎(中江雅典)
(4)ミューラー擬態とベイツ擬態
(5)盜用
(6)ハチの多様化と毒針
コラム 毒を使った繁殖戦略(田中伸幸)
3-2 毒に耐える
(1)キョウチクトウvsキョウチクトウスズメ
(2)コアラvsユーカリ
(3)ラーテルvsコブラ
コラム 毒を制して守りを固める(吉川夏彦)
【第4章 毒と人間 POISON AND HUMAN】
4-1 争いから利用へ 毒の人類史
毒と人類の歴史
4-2 毒への挑戦 〜日本人による毒の解明〜
(1)天然物化学とフグ毒
コラム 天然物化学の研究手法(林峻)
(2)海洋生物の毒の起源
(3)構造決定から全合成へ
(4)毒の解明から薬の開発へ
コラム 構造式とキラリティー(林峻)
4-3 毒を操る
(1)世界の矢毒文化
(2)アイヌと毒の仕掛け弓「アマッポ」
(3)毒もみ(魚毒漁)
(4)殺虫剤と忌避剤
(5)ラテックスの利用 ―天然ゴム
(6)ラテックスの利用―モルヒネ
4-4 毒と暮らす
(1)中毒とアレルギー
コラム LD50〜毒の強さを比較する〜(細矢剛)
(2)毒と白粉文化
コラム 中毒と依存症(細矢剛)
毒生物料理
コラム 物語のなかの毒(坂上和弘)
【終章 毒とはうまくつきあおう LIVING WITH POISON】
(1)外来の毒生物
(2)毒からは逃れられない
()3役に立つ毒もある
コラム 抗毒素(血清)とは(堺淳(日本蛇族学術研究所)
(4)毒とは何か
プロダクションノート 〜あとがきに代えて〜(細矢剛)
付録 毒の構造(林峻)
参考文献
参考サイト