
2014年 文庫判 P236 カバー端ごく僅イタミ、背僅ヤケ
“アマテラス、スサノヲと並ぶ三神の一、ツクヨミ。
しかし記紀の記述は極端に少ない。その謎の“正体”に、三貴子(ツクヨミの誕生)、三種の神器(ツクヨミの御霊代・勾玉)、陰陽道(ツクヨミ族の学術)、桓武天皇(ツクヨミの怨霊)といった観点から初めて迫る。「戸矢古代史・神道学」の嚆矢を告げる記念碑的労作。”(カバー裏紹介文)
目次:
第一章 三貴子の謎 ツクヨミ誕生
{謎の神/これまでの「ツクヨミ研究」について/月の力/ツクヨミ神話/『万葉集』のツクヨミ/月讀命の記載があまりにも少ないことへの疑念について/唐突な「三元論」/神名の不思議/男神か女神か/月讀神社の系譜//本宮本社のない神/内宮と外宮の当初の姿/太一・太陽・太陰}
第二章 三種の神器の謎 ツクヨミの御霊代・勾玉
{三種の神器の由来/三種の神器と良渚文化/践祚に伴う三種の神器の継承/宮中三殿/神器の姿形/地紙の鎮魂を図る『古事記』と剣/鹿島神宮の十握剣/北向き神社はツクヨミ系かスサノヲ系か/もう一人の地祇、諏訪の神/ヤマタノオロチは巨大断層か/オオモノヌシ/八咫鏡の由来/十種神宝とニギハヤヒ/ニギハヤヒの天孫降臨/籠神社/八坂瓊勾玉/ツクヨミ・勾玉のデビュー/三種の神器の真相/十種神宝のゆくえ}
第三章 天武天皇の謎 ツクヨミの正体
{偉大な功績/天文遁甲が得意/「壬申の乱」の歴史的意義/天智暗殺説/諡号/海部・凡海氏の由来/飛鳥の知識集団・東漢氏/乙巳の変にかいま見る東漢氏の実力/七つの罪の詔/天皇の神格化}
第四章 陰陽道の謎 ツクヨミ族の学術
{月を読む技能/東漢氏によってもたらされた資料/国家機関・陰陽寮/陰陽五行説 日月と木火土金水の世界観/十干十二支/陰陽五行は食養原理/「陰陽×五行」による究極の哲学/日神信仰を支える技術/陰陽が重なり、五行が偏る/天円地方/飛鳥へ、そして大和へ/陰陽道はいずこへ}
第五章 桓武天皇の謎 ツクヨミの怨霊
{桓武の恨み/天武系への冷遇/泉涌寺/消されるツクヨミ/平安京の地理風水/平安京大極殿/平安宮の思想と京都御所の思想/桓武の平安神宮天武の伊勢神宮/御霊信仰/桓武の祭祀/皇帝となった桓武}
あとがき
文庫版あとがき
【資料編】
月讀宮・月讀神社 全一覧八五社
参考資料