
1994年 四六判 P406 帯少スレ、背少ヤケ カバースレ、少汚れ、端少イタミ、背少ヤケ 天地小口僅汚れ
今日主流となっているWorld Wide Web(www)が普及する以前の1960年に開始された、世界初のハイパーテキスト開発プロジェクト「ザナドゥ計画」の概要やコンセプトについて、創始者であるテッド・ネルソン自身が解説する。
“これは夢物語だったのか……。
その名は、Xanadu《ザナドゥ》。壮大かつ大胆不敵な、 幻のプロジェクト。
『ハイパーテキスト』の生みの親にして、コンピュータ社会の大予言者テッド・ネルソン畢生の全シナリオついに完訳なる!
情報ハイウェイ構想も、インターネットのコンセプトも、まさにここから始まっていた!”(帯文)
目次:
序章 ハイパーワールド
第一章
明白なビジョン
素晴らしい開発センス
ふたつの文化が未来に向かう
ハイパーテキスト
学校の問題
「ザナドゥのたくらみ」小史
「思うがままに」 ヴァネバー・ブッシュ着
第二章 普遍的な電子出版システムと文庫の提案
二.一 電子的な文献システム
二.二 文献とは何か?
二.三 テキストおよび進化し続ける構造のための本当の記憶システム
二.四 文字などのデータのためのリンクシステム
二.五 文書の約束事
二.六 窓の付いた複合文書
二.七 電子出版:私たちの文献システムを普遍化する
二.八 分散とネットワーク
二.九 重要な論点
第三章
ザナドゥ・ハイパーテキスト・システムの概要
ハイパーテキストの問題
知のサブカルチャーへ向けて
我らの時代の自由、そしてそれを超えるもの
映画とビデオディスクの索引
音楽:ひとつの例として
文明とそのディスク化
第四章
実用化への唯一の道
システムの調整
ザナドゥ文書
ハンバー:専用の数体系
ドキュバースをタンブリングする
リンクの構造および探索の意味
ザナドゥのプロトコル
ネットワークの仕組み
フロントエンドについての覚え書き
一九八七年現在のバージョン
第五章
開発計画
商標
シルバー・スタンド
フランチャイズ制度についての、予備的な覚え書き
一九九〇年のネットワーク利用コスト予測
ザナドゥでの出版方法と著作権料の扱いについて
契約書
謝辞
参考文献
エピローグ
監訳者あとがき
著者紹介
特別寄稿 “未完の大宮殿”の不思議(田中譲)