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平成6年 A5判 P452 帯背ヤケ、袖折れ跡 カバー少スレ、少ヤケ、少汚れ、端イタミ 天地小口少汚れ
“エクリチュールの歴史
口頭言語、写本、印刷術、ハイパーテキスト、というメディアの変遷は、〈書くこと〉と〈読むこと〉の根本的な変容をもたらしてきた。
マクルーハン、脱構築理論,人工知能研究などの視点をも包括する、新たなテキスト文化論の出現。”(帯文)
目次:
序
第1章 イントロダクション
{印刷時代末期/本を書き直す/電子ライティングの使用/書物の新たな声/文章を書くためにコンピュータを使用する/ライティング・スペース}
【第I部 ヴィジュアル・ライティング・スペース】
第2章 新たなライティング・スペースとしてのコンピュータ
{ライティングのトポス/電子ツリー/ハイパーテキスト/ハイパーメディア/最初のハイパーテキスト/ハイパーテキストを読む人、書く人}
第3章 テクノロジーとしてのライティング
{精神の状態としてのライティング/ライティングの経済/構造のハード的部分・ソフト的部分/電子の構造}
第4章 ライティングの要素
{絵文字/二次的なライティング/表音表記の後で/絵画的空間/余白に書く/空中に書く/構成的なライティング}
第5章 見ること、書くこと
{機械仕掛けの文字/電子の文字/電子のページ/テキストの中の図像/表空間/数空間/グラフというレトリック}
【第II部 概念的なライティング・スペース】
第6章 電子書籍
{書物の観念/大いなる書物/百科全書的な秩序/電子的百科全書/電子環境/電子的ライブラリー/ペルセウスからザナドゥまで/自然の書物}
第7章 新しい対話
{読書のみちすじ/プラトンの対話篇/対話篇からエッセイへ/線的なスタイルの終末/新しい対話}
第8章 インターアクティヴなフィクション
{「アフタヌーン」/インターアクティヴなフィクションの幾何学/文学ゲーム/実験の伝統/スターンと対話としての小説/ジェームス・ジョイスのハイパーテキスト/ボルヘスと印刷におけるとりつくし/プログラムとしての小説/多様な読み方/多様な書き方}
第9章 批評理論と新しいライティング・スペース
{テクノロジーと批評/テクノロジーと文学における正典/権威の終焉/読者の受容/空間的なライティング/テキストの解体/電子的テキストをデコンストラクションする/見つめることと見通すこと}
【第III部 ライティング・スペースとしての心】
第10章 人工知能
{人工知能の目標/精神の模型をつくる/チューリングの筆記テスト/人工ライティング/チェスを書く/電子のアニミズム/テキストと精神/自律的なライティング/延引としての人工知能/筆者を探して/ライティング・テスト再考}
第11章 電子の記号
{記号と指示/活動する記号/記号のテクスチュア/限界のない記号/文字の新たな世界}
第12章 精神を書く
{分析としてのライティング/自分自身を書く/ギャップができる/テキストと記憶/テキスト的精神/志向的なギャップ}
第13章 文化を書く
{知覚と記号論/反読書/仮想現実/ネットワーク文化/文化的統一/文化を前提とした読み書き/電子が作る隠れ家}
第14章 結論
{ハイパーテキスト}
訳者解説
参考文献
事項索引
人名索引