ジョルダーノ・ブルーノとヘルメス教の伝統 フランセス・イエイツ 訳:前野佳彦 工作舎

2010年 A5判 P878 帯・カバー僅汚れ、背少ヤケ カバー上端ごく僅イタミ

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2010年 A5判 P878 帯・カバー僅汚れ、背少ヤケ カバー上端ごく僅イタミ

“【ヘルメス文書】に始まり、ブルーノが導く魔術的世界観の隠された系譜
ルネサンスにおけるヘルメス教の復興と終焉”(帯文)

“本書はジョルダーノ・ブルーノによって集大成されたルネサンスの魔術的世界観が、ヘルメス教の復興/復古運動に基盤を置くものであったことを豊富な文献渉猟と確かなマクロ記述により立証した研究であり、『記憶術』と並ぶイエイツの代表的著作であるばかりでなく、二〇世紀後半になされたルネサンス研究全体の中でも、E・ヴィントの『ルネサンスの異教秘儀』と双璧たるの位置を争うものだと言って間違いない。【訳者解説より】”(帯裏紹介文)

“古代エジプトの神官ヘルメス・トリスメギストスが遺したとされる〈ヘルメス文書《ヘルメティカ》〉が、十五世紀半ばのフィレンツェでラテン語に翻訳された時、魔術の復興が始まった。
モーセと同時代を生きたという賢者が語る魔術的世界観を奉じる〈魔術師《マグス》〉たちにより「古代の叡智」がルネサンスの表舞台に立ち現れる。
そして十六世紀後半、宗教改革に揺れるヨーロッパを彷徨うジョルダーノ・ブルーノ。
マグス彼もまた〈魔術師〉の一人であり、ヘルメス教の伝統を体現する存在だった。
ブルーノの足跡を辿りながら、ルネサンス期における魔術の地下水脈を露わにした故フランセス・イエイツの原点にして代表作、待望の邦訳刊行!”(カバー袖紹介文)

目次:


第一章 ヘルメス・トリスメギストス
 古代エジプトへの回帰とヘルメス文献
 ラクタンティウスによるヘルメス・トリスメギストス評価
 アウグスティヌスによるヘルメス・トリスメギストス批判
 ヘルメス文献のラテン語訳
 ルネサンス期の魔術再興

第二章 フィチーノの『ピマンデル』と『アスクレピウス』
 ヘルメス文献の概要
 創世記との類似点
 『アスクレピウス』の名誉回復

第三章 ヘルメス・トリスメギストスと魔術
 ヘルメス文書の魔術的側面
 魔術マニュアル『ピカトリクス』
 フィチーノと魔術
 異教的反動とエジプト趣味

第四章 フィチーノの自然魔術
 星辰魔術とネオプラトニズム
 フィチーノのプロティノス解釈
 霊気理論と護符魔術
 ボッティチェッリの《春》
 中世魔術とルネサンス魔術の連続性

第五章 ピコ・デッラ・ミランドラとカバラ的魔術
 ヘルメス・トリスメギストスとカバラ
 自然魔術とカバラ的魔術
 カバラの理論的基盤
 自然魔術のカバラ的超越
 〈セフィロト)と神秘的な昇天
 魔術とキリスト教
 ヘルメス教とカバラ
 異端者ピコ
 教皇アレクサンデル六世による擁護

第六章 偽ディオニュシウスとキリスト教魔術の神学
 偽ディオニシウス的神秘主義
 天使たちの世界と否定の神学
 ルネサンス期の宗教と魔術の関係

第七章 コルネリウス・アグリッパのルネサンス魔術総覧
 アグリッパの通俗的魔術概説書
 第一書/自然魔術
 第二書/天上的魔術
 第三書/儀典的ないし宗教的魔術
 アグリッパと神官的魔術

第八章 ルネサンス魔術と科学
 ルネサンス期における〈人間〉像の変化
 ルネサンス魔術における「数」の重要性
 ヘルメス教的カバラ主義者
 中心としての太陽
 科学的実践への解放

第九章 魔術批判 [1]神学的異議 [2]人文主義者の伝統
 [1]神学的異議
 [2]人文主義者の伝統
 宗教改革と魔術

第一〇章 十六世紀の宗教的ヘルメティズム
 フランスのヘルメニティズム受容
 魔術ぬきのヘルメニティズム
 プロテスタント的ヘルメティズム
 宗教的寛容とヘルメニティズム
 パトリッツイの〈新しい哲学〉
 イギリスにおける宗教的ヘルメティズム

第一一章 ジョルダーノ・ブルーノ ―最初のパリ滞在
 前提としての古典的記憶術
 『イデアの影について』
 『キルケーの呪文』
 ブルーノのイギリス訪問と隠された使命

第一二章 ジョルダーノ・ブルーノのイギリス滞在 ―ヘルメス教的改革
 オックスフォード大学にて
 『勝ち誇る野獣の追放』
 ブルーノのエジプト主義
 『宇宙の乙女』
 星座に結びつけられた美徳と悪徳
 パリンゲニウスからの影響
 星座のヘルメス教的改革
 宗教的ヘルメティスト、ブルーノ
 ブルーノ、〈太陽の都市〉、〈ユートピア〉

第一三章 ジョルダーノ・ブルーノのイギリス滞在 ―ヘルメス教的哲学
 コペルニクス的宇宙と魔術的上昇
 ヒエログリフとしてのコペルニクス的宇宙
 無限の宇宙、無数の世界
 習合の信奉と街学の嫌悪
 宗教的和解の心象画

第一四章 ジョルダーノ・ブルーノとカバラ
 『天馬ペガソスのカパラ』
 ブルーノの魔術研究
 「天然自然」な活用
 『三〇の封印』
 エジプト主義とフリーメイソンの前史

第一五章 ジョルダーノ・ブルーノ ―英雄的狂信家にしてエリザベス朝の宮廷人
 『英雄的熱狂』
 神性に捧げる恋愛
 〈聖なる愛〉の啓示体験
 エリザベス女王崇拝への参加

一六章 ジョルダーノ・ブルーノ ―二度目のパリ滞在
 〈カトリック同盟〉支配下のパリ
 コレージュ・ド・カンプレでの公開討論会
 カトリック再改宗の試み

第一七章 ジョルダーノ・ブルーノのドイツ滞在
 ヴィッテンベルク大学にて
 フランクフルトでの出版
 ブルーノの〈普遍学〉

第一八章 ジョルダーノ・ブルーノ ―最後の刊行本
 『図像、記号、イデアの構成について』
 魔術的図像による宇宙の内面化

第一九章 ジョルダーノ・ブルーノ ―イタリア帰国
 ヴェネツィアでの投獄
 ナヴァール王アンリへの期待
 異端審問始まる
 異端判決の根拠
 シェイクスピア、ガリレオへの影響

第二〇章 ジョルダーノ・ブルーノとトンマーゾ・カンパネッラ
 ブルーノを継ぐ者
 カラブリア反乱
 『太陽の都市』
 教皇のための魔術儀式
 カンパネッラの〈(神学大全〉
 カンパネッラの自然哲学
 カンパネッラの政治思想
 教皇庁との関係
 フランス王国への接近
 ブルーノとカンパネッラの対比
 最後の〈魔術師《マグス》〉

第二一章 ヘルメス・トリスメギストスの年代同定以降
 ヘルメス文献への死刑宣告
 復古的ヘルメス主義者 ―ロバート・フラッド
 復古的ヘルメス主義者 ―薔薇十字団
 復古的ヘルメス主義者 ―アタナシウス・キルヒャ
 ケンブリッジ・プラトン派とカゾボンによる〈(ヘルメス文書〉の年代同定

第二二章 ヘルメス・トリスメギストスとフラッド論争
 メルセンヌのルネサンス魔術批判
 フラッドの反撃
 フラッド対ケプラー
 薔薇十字団の影
 ヘルメティズムと科学革命
 ジョルダーノ・ブルーノの真実
 ヘルメニティズム的法悦としての〈デカルトの夢〉

原註
訳注
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