
1995年 A5判 P378 帯下角僅イタミ カバー背ごく僅ヤケ 天一部ヤケ 巻頭・巻末ページ僅開きグセ
“北極楽園説●アーリア人の神話●ナチス現存説●スワスティカ(卍)のシンボリズム●南極のドイツ基地と古代文明●UFO●地球空洞説●地底都市アガルタとシャンバラ●失われた大陸●秘密結社と陰謀史観●地軸傾斜理論●極移動による人類滅亡予言●●●
人類の記憶に刻まれた「極の元型」の封印を解く!”(帯文)
“太古、満天の星空が遥か北の一点を中心に回転していることに人類が気づいて以来、われわれの心の奥深くに住み着き、精神史の中に隠れた流れを形成してきた「極の元型」の記憶。
それは天の、地球の両極にまつわる観念を集積し、古今の宗教やオカルト哲学に神々しいヴィジョンを提供する一方、異端科学のさまざまな思想を編み上げてきた。
そして、かつてナチスを優越人種の幻想に駆り立てたのも、この「極の元型」がもつ強大なエネルギーだった!……
奇想科学者キルヒャー、神秘的音楽の伝統などを研究対象としてきた博識ゴドウィンが人類の精神史の中に埋もれた「極」の伝承を掘り起こした画期的著作。”(カバー袖紹介文)
目次:
序文
【第一部 ヒュペルボレアにて】
第一章 黄金時代
{地球の失われた時代/時代の周期}
第二章 不滅の聖地
{ブラヴァツキーの七つの大陸/ゲノンのヒュペルボレア論/ジャン・フォールの秘教年代学}
【第二部 北極光】
第三章 北極の原郷
{バイイの北方文化説/ウォレンの極の楽園説/ティラクの北極原郷}
第四章 アーリア人の神話
{アーリア人の優越性/アーリア主義と神智学/アーリア人のさまざまな原郷}
第五章 トゥーレ協会
{トゥーレの復活/ロシアのスワスティカ/ナチズムのオカルト的源流/監視者(ヴェイユール)たち/二〇世紀の神話/ユリウス・エヴォラ}
第六章 黒騎士団
{ランディヒのトゥーレ主義小説/黒騎士団を追って/セラノは総統を賛美する/死者との進軍:ジャン・パルヴレスコの場合}
【第三部 隠された地】
第七章 アガルタと〈北極星〉
{アガルタ神話の起源/サン・ティーヴ・ダルヴェードル/極の同胞団/シャラントンのプラフマトマ}
第八章 シャンバラ
{チベットのシャンバラ観/ゴビのシャンバラ/リョーリフ一家/シェイヴァー・ミステリー}
第九章 極点の穴
{地球空洞論小史/サイコメトリストと予言者たち/現代の地球空洞論者たち}
第一〇章 南極大陸
{南極の神話/ポオ、ヴェルヌ、ラヴクラフト/北と南の極性}
【第四部 復活のアルカディア】
第一一章 象徴の極
{ジョン・オニールの極の神話解読/スワスティカ/カドゥケウス/天の意志}
第一二章 太陽の伝統と極の伝統
{ゲノンの黄道一二宮仮説/黄道一二宮の始まり/ミトラス教/天球の上昇}
第一三章 霊極
{アンリ・コルパンによる神智学解釈/ダンテと〈極の伝統〉/二つの道とその危険性/地下の流れ}
【第五部 傾斜】
第一四章 激変論者たち
{ギリシア哲学者たちの地軸傾斜観念/地球の神聖理論/初期の科学理論/彗星による洪水/月の接近}
第一五章 斉一論者たち
{黄道傾斜角度測定の変遷/モンマルトルの予言者/ノリッジの靴屋/現代の地質学理論}
第一六章 複合理論
{ランドルフとドレイソンの破局理論/ブラヴァツキーの破局史/バビュスとサン=ティーヴ・ダルヴェードル}
第一七章 さまよえる極理論
{大陸移動説小史/現代の地質学理論}
第一八章 復興/救済《レストレイション》
{極移動に関する科学の公式見解/極移動の予言}
原注
訳者あとがき
参考文献