2006年　A４判　P32　薄冊

※こちらの商品は薄手（32ページ）の冊子です。ご了承のうえご注文ください。

2006年に国立科学博物館、生き物文化誌学会が主催した企画展の解説図録。
天狗・河童・人魚の遺物やミイラ、化け物が娯楽として享受された江戸時代の書物、本草・博物学の中で分類され位置付けられた化け物などを紹介する。

“河童、天狗、鬼、龍、雷獣、鵺･･･。
信仰や伝承、伝聞のなかに、私たちの先祖は様々な化け物を生息させてきました。
その存在は多く、山や川、海に囲まれた日本という自然環境と日本人の関わりを示すものと言えます。
自然の中で起こる不思議な現象や気配が化け物になったのです。
常には豊穣をもたらすも、時として禍いの牙をむく自然に対する恐怖と畏怖が、中国や西洋からの情報などと渾然となって、私たちと化け物の交流を活発にしました。
「化け物の文化誌」はその長く深い人々と化け物の交流の歴史なのです。”（展示品解説冒頭キャプションより）

目次：
「化け物」に注がれた科学と文化の目（国立科学博物館、生き物文化誌学会）
生き物文化誌学会について
科博的に見た化け物たち（鈴木一義）
化け物を科学博物館で眺め直せば（荒俣宏）
妖怪図鑑の誕生　―化け物と博物学（香川雅信）

【展示品解説　日本に生息した化け物たち】
信仰の中にいた化け物たち
自然の中で生まれた化け物たち
化け物の伝来
分類された日本の化け物

化け物の進化
科博コレクション　不思議な生き物―知られざる生態