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2025年 A5判 P356 帯付 カバー僅スレ
“終末的世界の解読に向けて―
論攷(14本)では作家たちの終末論的想像力やアメリカ例外主義への批判について幅広く考察する。
それらは互いに共鳴する世界中に広まった終末論や例外主義の論理の読解に寄与する。
「終末的現代」を生きるわれわれが危機感を共有し、危機の「本質」とは何かを読み取る最適の書である。”(帯文)
目次:
まえがき
特別寄稿 アメリカ大統領と終末論的想像力(巽孝之)
【第一部】
第一章 「風景」とマニフェスト・デスティニー ―エマソン・超絶主義・領土拡張の欲動について(成田雅彦)
第二章 私たちはどう生きるか ―エマソンの「自己信頼」におけるヴァルネラビリティの倫理(生田和也)
第三章 独身女性が書く家事手引書 ―キャサリン・ビーチャーの『家庭経済論』と『アメリカ女性の家』(秋好礼子)
第四章 反時代的考察者としてのヘンリー・アダムズ ―『ヘンリー・アダムズの教育』を中心に(砂川典子)
【第二部】
第五章 絶滅という思想 ―一九世紀アメリカにおける環境終末論(高橋勤)
第六章 「大理石の牧神」における絵画と身体 ―ナサニエル・ホーソーンの終末論的想像力(川下剛)
第七章 『ハックルベリー・フィンの冒険』とその批評的冒険にみる(非)ヘーゲル的精神の冒険 ―マーク・トウェインとアメリカの成長拒否と終末論的想像力((吉津京平))
第八章 『船乗りビリー・バッド(インサイド・ナラティブ)』における黙示録的運命(竹内勝徳)
【第三部】
第九章 ポストアポカリプス的想像力とデモクラシーの「未来」 ―『オリクスとクレイク』と『沈黙』を中心に(渡邊克昭)
第十章 彼らの夢は実現したのか ―トウェインとフィッツジェラルドに見る夢の迷走(江頭理江)
第十一章 『怒りの葡萄』の終末描写に見るスタインベックのアメリカ像(前田譲治)
第十二章 「丘の上の町」は安住の地か ―「魔法の樽」にみるユダヤ性と普遍性(網智子)
第十三章 「終わり」のない旅 ―スティーヴン・キングのダークタワーの先に(宮内妃奈)
あとがき
索引
編著者・執筆者紹介