1969年5版、5版、4版、再版、初版 文庫判 P394、382、403、434、365 各巻カバースレ、少イタミ、内側時代シミ、天地小口からページ端にかけてヤケ、少イタミ 巻頭頁時代薄く折れ跡
“欧米では推理小説やSFと並んで怪奇小説の傑作集が数多く編纂され、広く愛読されている。本書は、わが国で初めての本格的なアンソロジーであり、ディケンズが天下の奇書と激賞したレ・ファニュをはじめブラックウッド、ラブクラフト、マッケン等近代怪奇小説の巨匠の代表作を洩れなく収録した。異次元の世界の怪物や呪の話、妖怪や怨霊あるいは運命の恐怖を描いた物語は、読者を幻想と戦慄と超自然の世界へと誘っていくであろう。”(扉ページ紹介文)
●第1巻●

幽霊屋敷(ブルワー・リットン 訳:平井呈一)
エドマンド・オーム卿(ヘンリー・ジェイムズ 訳:平井呈一)
ポインター氏の日録(M・R・ジェイムズ 訳:平井呈一)
猿の手(W・W・ジェイコブズ 訳:平井呈一)
パンの大神(アーサー・マッケン 訳:平井呈一)
いも虫(E・F・ベンスン 訳:平井呈一)
秘書奇譚(アルジャーノン・ブラックウッド 訳:平井呈一)
炎天(W・F・ハーヴィー 訳:平井呈一)
緑茶(J・S・レ・ファニュ 訳:平井呈一)
解説(平井呈一)
●第2巻●

ポドロ島(L・P・ハートリイ 訳:宇野利泰)
みどりの想い(ジョン・コリアー 訳:宇野利泰)
帰ってきたソフィ・メイスン(E・M・デラフィールド 訳:宇野利泰)
船を見ぬ島(L・E・スミス 訳:宇野利泰)
泣きさけぶどくろ(F・M・クロフォード 訳:宇野利泰)
スレドニ・ヴァシュタール(サキ 訳:宇野利泰)
人狼(フレデリック・マリヤット 訳:宇野利泰)
テーブルを前にした死骸(S・H・アダムズ 訳:宇野利泰)
恋がたき(ベン・ヘクト 訳:宇野利泰)
住宅問題(ヘンリイ・カットナー 訳:宇野利泰)
卵形の水晶球(H・G・ウエルズ 訳:宇野利泰)
人間嫌い(J・D・ベレスフォード 訳:中村能三)
チュリアピン(S・ローマー 訳:中村能三)
こびとの呪(E・L・ホワイト 訳:中村能三)
解説(平井呈一)
●第3巻●

ラパチーニの娘(ナサニエル・ホーソーン 訳:橋本福夫)
信号手(チャールズ・ディケンズ 訳:橋本福夫)
あとになって(イーディス・ワートン 訳:橋本福夫)
あれは何だったか?(フィッツジェイムズ・オブライエン 訳:橋本福夫)
イムレイの帰還(R・キップリング 訳:橋本福夫)
アダムとイヴ(A・E・コッパード 訳:橋本福夫)
夢のなかの女(ウィルキー・コリンズ 訳:橋本福夫)
ダンウィッチの怪(H・P・ラブクラフト 訳:大西尹明)
怪物(A・ビアース 訳:大西尹明)
シートンのおばさん(ウォルター・デ・ラ・メア 訳:大西尹明)
解説(平井呈一)
●第4巻●

ロドリグあるいは呪縛の塔(マルキ・ド・サド 訳:澁澤龍彦)
ギスモンド城の幽霊(シャルル・ノディエ 訳:澁澤龍彦)
シャルル十一世の幻覚(プロスペル・メリメ 訳:青柳瑞穂)
緑色の怪物(ジェラール・ド・ネルヴァル 訳:澁澤龍彦)
解剖学者ドン・ベサリウス ―惇徳物語 マドリッドの巻―(ペトリュス・ボレル 訳:澁澤龍彦)
草叢のダイヤモンド(グザヴィエ・フォルスレ 訳:澁澤龍彦)
死女の恋(テオフィル・ゴーティエ 訳:青柳瑞穂)
罪のなかの幸福(バルベー・ドルヴィリ 訳:澁澤龍彦)
フルートとハープ(アルフォンス・カル 訳:青柳瑞穂)
勇み肌の男(エルネスト・エロ 訳:澁澤龍彦)
恋愛の科学(シャルル・クロス 訳:澁澤龍彦)
手(ギー・ド・モーパッサン 訳:青柳瑞穂)
奇妙な死(アルフォンス・アレ 訳:澁澤龍彦)
仮面の孔(ジャン・ロラン 訳:澁澤龍彦)
フォントフレード館の秘密(アンリ・ド・レニエ 訳:青柳瑞穂)
列車〇八一(マルセル・シュオップ 訳:青柳瑞穂)
幽霊船(クロード・ファレール 訳:青柳瑞穂)
オノレ・シュブラックの消滅(ギヨーム・アポリネール 訳:青柳瑞穂)
ミスタア虞《ユウ》(ポール・モーラン 訳:青柳瑞穂)
自転車の怪(アンリ・トロワイヤ 訳:澁澤龍彦)
最初の舞踏会(レオノラ・カリントン 訳:澁澤龍彦)
解説(澁澤龍彦)
●第5巻●

【ドイツ編】(訳:植田敏郎)
ロカルノの女乞食(クライスト)
たてごと(ケルナー)
蜘蛛(エーベルス)
イグナーツ・デンナー(ホフマン)
【ロシア編】(訳:原卓也)
深夜の幻影(アルツイバーシェフ)
犧牲(レミゾフ)
妖女(ヴィイ)(ゴーゴリ)
黒衣の僧(チェーホフ)
カリオストロ(アレクセイ・トルストイ)
解説(ドイツ編)(植田敏郎)
解説(ロシア編)(原卓也)