昭和56年　A５判　P622　函ヤケ、少汚れ　本体背少ヤケ　P6少汚れ　裏遊び上端シミ汚れ

目次：
序

一　桃太郎噺の成立
　（一）発生をめぐって
　（二）江戸期の桃太郎像
　（三）桃太郎噺書目（江戸期）

二　桃太郎噺の構成要素
　（一）登場人物
　（二）黍団子・鬼が島　その他

三　文明開化過程の桃太郎
　（一）江戸期の余勢
　（二）ちりめん本の桃太郎像
　（三）小波桃太郎の変遷

四　教訓桃太郎像
　（一）徳目体現者としての桃太郎
　（二）教育桃太郎冊紙
　（三）修身童話の桃太郎

五　桃太郎の低年齢化傾向
　（一）青年像から幼年像へ
　（二）言文一致体

六　詩歌の桃太郎像
　（一）唱歌・桃太郎
　（二）童謡・桃太郎

七　国語教科書の桃太郎像
　（一）明治期の教材化
　（二）大正・昭和戦前期の教材化
　（三）昭和戦中期の教材化

八　民話・桃太郎
　（一）採集される民話
　（二）語られる桃太郎
　（三）民話の成立

九　文学にあらわれた桃太郎
　（一）『鬼桃太郎 』（尾崎紅葉）
　（二）京の藁兵衛の戯作的作品
　（三）『桃太郎続話』
　（四）松村武雄の桃太郎
　（五）楠山正雄の桃太郎
　（六）芥川龍之介の桃太郎
　（七）「日本児童文庫」（アルス）　「小学生全集」（文芸春秋社)の桃太郎
　（八）「赤い鳥」の桃太郎
　（九）「新桃太郎の話」（入交総一郎)
　（十）「少年戦旗」の桃太郎
　（十一）「桃太郎遠征記」（佐藤紅緑)
　（十二）「ももたろうの足のあと」（浜田広介)
　（十三）「モモタラウ」（森三郎)
　（十四）坪田譲治の桃太郎
　（十五）松谷みよ子の桃太郎
　（十六）「桃の子太郎」（川崎大治)

十　絵本の桃太郎
　（一）『言文一致　桃太郎の話』
　（二）『昔話桃太郎』（東京女子高等師範学校編）
　（三）ポンチ絵・桃太郎
　（四）幼児・幼年絵本
　（五）戦時期の絵本
　（六）戦後の絵本
　（七）人形写真絵本　その他
　（八）漫画の桃太郎
　（九）民話絵本の創造
　（十）絵本桃太郎の概括

十一　演劇・映画の桃太郎
　（一）お伽芝居
　（二）「新桃太郎」（中央新聞社)
　（三）「新桃太郎」（活動写真筋書)
　（四）「桃太郎征伐」（ギニョール脚本)
　（五）活人画・桃太郎
　（六）『桃太郎サン』（対話唱歌劇)
　（七）舞踊・桃太郎（青山圭男)
　（八）音楽劇・桃太郎（白井鉄造)
　（九）「桃太郎の海鷲」（漫画映画)
　（十）「学校劇・桃太郎」（冨田博之)

十二　桃太郎論の展開
　（一）説話研究の出発
　（二）桃太郎の教育論
　（三）大正期童話研究者の考察
　（四）神話学者の考察
　（五）国文学者の考察
　（六）民俗学者の考察
　（七）戦後の桃太郎論

終章　桃太郎像の変容

おわりに　―桃太郎の復権
桃太郎書目・事項年表
人名索引
事項索引