耳嚢 上・中・下 全3巻揃 根岸鎮衛 校注:長谷川強 岩波文庫

2014年14刷、2013年11刷、2013年10刷 文庫判 P435、497、491 各巻カバー上端僅イタミ、背僅ヤケ 下巻小口僅汚れ

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国内文学古典文学(近世以前)

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2014年14刷、2013年11刷、2013年10刷 文庫判 P435、497、491 各巻カバー上端僅イタミ、背僅ヤケ 下巻小口僅汚れ

“江戸中期に奉行職を歴任した根岸鎮衛(一七七――一八一五)が同僚や古老の話を書き留めた随筆集。
猫が人に化けた話、安倍川餅の由来、塩漬にされた河童の事、都で欺かれた好色漢の話等々、珍談・奇談を満載した世間話の集大成。”(上巻カバー袖紹介文より)

●上巻●

目次:
凡例

【巻之一目録】
禅気狂歌之事/下風道二斎が事/小野次郎右衛門出身の事 附・伊藤一刀斎が事/野次郎右衛門遠流の事 附・御免にて召帰さるゝ事/御射留御格言の事 附・御仁心之事/癪聚の事/両国橋掛替の事/盲人かたり事致す事/悪しき戯れ致間舗事 附・悪事に頓智の事/観世新九郎修行自然の事/万年石の事/ヤロカツといふ物の事/近星の事/仁君御慈愛の事/浄円院様御賢徳の事/和国医師僧官起立の事/南光坊書記を写せるよしの事/妖気強勇に不勝事/長尾全庵が家起立の事/貨殖工夫の事/奇術の事/人の精力しるしある事/御力量の事/石谷某狂歌の事/大陰の人因果物語の事/金春太夫が事/鼻金剛が事/芸は智純に寄ざる事/微物奇術ある事/死念なしとも極めがたき事/金精神の事/陽物を祭りて富を得る事/山事の手段も人の非に乗る事/不義に不義の禍ある事/傾城奸計の事/為広塚の事/柳生但馬守心法は沢庵弟子たる事/柳生家門番の事/大岡越前守金言の事/妖怪なしとも難極事/下はらびの事/湿病狂歌の事/相学奇談の事/池田多次見が妻倭歌の事/烏丸光栄入道ト山和歌の事/大通人図の事/諺歌の事/悪女歌の事/女をいましめし歌の事/河童の事/犬に位給はりし事/倹約を守る歌の事/紀陽公賢徳の事/酒井忠実侯倹約を守る事/小刀銘の事/水野家士岩崎彦右衛門事/江戸贔負発句の事/箙古実の事/下賤の者にも見式ある事/天道の論諭の事/江戸武器自然の事/康福公狂歌の事/鬼谷子心取物語の事/物は一途になくては成就せざる事/山中鹿之介武辺判談の事/沢庵譬《壁》書の事/大杏《木口》哲・大坂屋平六・五十嵐・狐膏薬/江戸最初の事/幾世餅起立の事/京都風の神送りの事/金春太夫芸評を申上し事/薬研堀不動起立の事/足利学校聖像の事/人の運不可計事 二箇条/信心に奇特ありし事共/雷を嫌ふ事あるまじき事/碁所道智御答之事/実母散起立の事/人の性忌嫌ふ物ある事/天命自然の事/旧室風狂の事/奇病 并・鍼術ある事/御鷹野先羅漢寺御答殊勝の事/土屋相模守御加増ありし事/時代うつりかはる事/前生なしとも難極事/不思議なしとも極がたき事/尊崇する所奇瑞ある事/一心決する所願ひ成就する事/名君世の助けを捨給はざる事/異物又奇偶ある事/武辺手段ある事/怪僧墨磧の事/羽蟻を止る呪の事/焼尿《床》まじないの事/蠟燭の流れを留る事

【巻之二】
蛇を養ひし人の事/小児に異物ある事/虫歯の痛を去る奇法の事/蕎麦を解す奇法の事/解毒の法承り置べき事/堀部弥兵衛養子之事/幽霊なしとも極め難き事/執心残りし事/吉備津宮釜鳴の事/日の御崎神事の事/無思掛悟道の沙汰ありし事/信心に奇特ある事/古物不思議に出る事/芸道上手心取の事/正直に 加護ある事/賤妓発明にて加護ある事/賤妓の家福を得し事/怪我をせぬ呪の事/非人に賢者ある事/大阪任俠の事/品川にてかたりせし出家の事/浜町にてかたりせし坊主の事/実心可感事/兵庫屋弥兵衛・松屋四郎兵衛成立の事/戯芸悔るべからざる事/人の不思義を語るも信ずべからざる事/浅草観音にて鶏を盗しものゝ事/百姓其心取尤なる事/孝子其しるしを顕はす事 二ヶ条/鎌原村異変之節奇特の取計致し候者の事/小堀家稲荷の事/鄙嫗冥途へ至り立帰りし事/人命を救ひし物語り之事/人の血油薬になる事/仁慈輙くなせし事/神道不思議の事/妖術勇気に不勝事/死に臨み死せざる運の事/賤者又気性ある事/芸道手段の事 二ヶ条/
異変に臨熱計の事/猫の人に化し事/猫の人に付し事/村正の刀禁ずべき事/利欲応報の事/公家其賢徳ある事/位階につきさも有べき事ながら可笑しき咄の事/好色もの京都にて欺れし事/畜類又恩愛深き事/外科不具を治せし事/人の心取にて行末を押計るゝ事/売僧を恥しめ母の愁ひを解し事/剛気の者家来を遣ひ方の事/本妙寺火防札の事/いわれざる事なして禍を招く事/村井某が祖母勇気の事/小児手討せし手段の事/事に臨て如何にも静に可考事/瀬名伝右衛門御役に成し咄の事/聊の心掛にて立身をなせし咄の事/手段にて人に取入りし事/狂歌にて答をまぬがれし事/火災に感通占ひの事/芸道其心志を用る事/仏神猫を禁じ給ふといふ事/会下村次助が事/其家業に身命を失いし事/才女手段発明の事/覚悟過て恥を得し事/両頭虫の事/供押の足軽袴を着す古実の事/茶事物語の事/明君其情悪を科給ふ事/強勇の者御仕置を逃れし事/強気勇猛自然の事/猥りに人命を断し業報の事/水に清濁軽重ある事/奇病の事/忠死帰するが如き事/公家衆狂歌の事/畜類仇をなせし事/非情のもの思を報ずる事/思はず幸ひを得し人の事/奸智永続にあらざる事/池尻村の女召仕ふ間敷事/妙教庵起立の事/貧乏神の事/国に依て其事実かわる事/上州池村碑の事/其法に精心を委ねしるしある事/不受不施宗派の事/好む所左もあるべき事/志す所不思義に届きし事/義は命より重き事/寺をかたりて金子を取りし者の事/鼬のまじないの事/一休和尚道歌の事/福を授るといふ事/井伊家質素の事

【巻之三】
聊の事より奇怪を談じ初る事/人の言葉に寄りて仏像流行出す事/神尾若狭守経済手法の事/水野和泉守経済奇談の事/丹波国高卒都婆村の事/マミと云へる妖獣の事/窮借手段の事/不計幸ひにて身を立し事/得奇物富し事/下賤のものは心ありて可召仕事/鬼神を信じ薬剤を捨る迷ひの事/名に寄って厳威ありし事/高利をかす者残忍なる事/其国風謂れある事/目あかしといへる者の事/老僕盗賊を殺す事/強盗徳に不勝事/狂歌流行の事/無頼之者も自然と其首領に伏する事/人の貧富人作に及ざる事/佐州団三郎狸の事/天作其理を極めし事/霊気残れるといふ事/精心にて家業盛なる事/前表なしとも難極事/神明淳直を元とし給ふ事/三峰山にて犬をかりる事/明徳の祈禱其依所有る事/一旦盗賊の仲間に入りし者の事/博徒の妻其気性の事/深切の祈警其験ある事/上野清水観音額の事/御門主明徳の事/生得て悪業を為す者の事/玉石の事/植木物によつて光曜ある事/利を量りて損をなせし事/守財の人手段別趣の事/本庄宿鳥谷三右衛門が事/道灌歌の事/擬物志を失ひし事/音物に心得あるべき事/米良山奥人民の事/矢作川にて妖物を拾ひ難義せし事/秋葉の魔火の事/其業其法にあらざれば事不調事/海上にいくじと云ふものゝ事/鴻の巣を卸し危く害に逢ひし事/鳥類其物合いを考る事/行脚の者異人の許に泊りし事/熊野浦鯨突の事/任俠人心取別段の事/信心に寄りて危難を免しよしの事/狐附奇異を語りし事/大人の食味不尋常事/其分限に応じ其言葉も尤なる事/阿部川餅の事/安藤家踊りの事/天威自然の事/大阪天守回錄之節番頭格言の事/悪党もの手段も一工夫ある事/金銀二論の事/風土気性等一概に難極事/人の禁ずる事為すべからざる事/言語可慎事/戯れ事にも了簡可有事/時節ありて物事的中する事/芸能堪能人心を感動せし事/老耄奇談の事/橘氏狂歌之事/頼母舗家来の事/盲人吉兆を感通せし事/夢兆なしとも難申事/未熟の射芸に狐の落し事/楓の茸喰ふべからざる事/孝童自然に禍を免れし事/雷公は馬に乗給ふといふ咄の事/精心にて出世をなせし事/年ふけても其業成就せずといふ事無き事/蛇を祭りし長持の事/明君倹素忘れ給はざる事/其職の上手心取格別なる事/吉瑞の事に付奇談の事/長崎諏訪明神の事/一向宗信者の事/門跡衣体の事/太平の代に処して勤を苦む誤りの事/梶左兵衛が事/御中陰中人を殺害なせしものゝ事/武士道平日の事にも御吟味の事/狐猟師を欺きし事/偽りも実とおもひ実も偽りとおもはる事/先格を守り給ふ御慎の事/酒宴の興も程あるべき事/酒に命を捨し事/飢渇に望みて一飯を乞いし事/先祖伝来の封筐の事/鈴森八幡烏石の事/町家の者其利を求る事工夫の事/古へは武辺別段の事/吉兆前証の事/戯書・鄙言の事

解説

●中巻●

“墓から死人が生き返った話、人の言葉をしゃべる猫や巨大な蟒(うわばみ)の事等どこから読んでも面白い江戸の世間話集。中には虚偽の噂話や脚色した話も含まれているが、かえって当時の旗本から庶民までの生き方・考 え方がわかって興味深い。”(カバー袖紹介文)

目次:
凡例

【巻之四】
耳へ虫の入りし事/耳中へ娯入りし時奇法の事/小児餅を咽へ詰し妙法の事/修行精心の事/蝦纂の怪の事 附・怪を為す蝦蟇は別種なる事/陰徳陽報疑ひなき事/陰悪も又天誅不遁事/狂歌滑稽の事/狐狸の為に狂死せし女の事/木星月を抜けし狂歌の事/呪に奇功ある事/鼻血を止る妙呪之事/賤婦答歌の事/連歌師滑稽の事/大久保家番士淳直の事/井上氏格言の事/猫ものをいふ事/人には品々の癖ある事/古風質素の事/亀戸村道心者身の上の事/実情忠臣危難をまぬがる事/景清の塚の事/不時の異変心得可有事/油垢を落す妙法の事/戯芸にも工夫ある事/鯛屋源助危難の事/番町にて奇物に逢ひし事/小児産湯を引事/雷鶏を打し事/異獣も其才不足事/獣の衣類等不分明の事/疱瘡神狆に恐れし事/聖孫其しるしある事/螺鈿の事/人間に交る狐の事/誠心可感事/しゃくり呪の事/青砥左衛門加増を断りし事/珍物生異論之事/初午奇談の事/産物家間違の事/又/不義の幸ひ又不義に失ふ事/魔魅不思議の事/怪刀の事/黄桜の事/一向宗の信者可笑事/松平康福寛太の事/変国人奇術の事/奇病の事/小児行衛を暫失ふ事/金子かたり取りし者の事/賊心の子を知る親の事/咽え骨を立し時呪の事/美濃国弥次郎狐の事/老狐名言の事/目黒不動門番の事/助広打物の事/古へは武器にまさかりも有し事/鯲を不動呪の事/八坂瓊の曲珠の事/沢庵漬の事/寿の神と人の信仰可笑事/神崇なきとも難申事/眼の妙法の事/歯の妙薬の事/金瘡・灼傷の即薬の事/館林領にて古き石廓《廊》を掘出し事/老姥の残魂志を述し事/女の幽霊主家へ来りし事/清建《乾》隆帝大志の事/慈悲心鳥の事/乱舞伝授事の事/芸には自然の奇効ある事/大名其職量ある事/戲場者為怪死事/怪妊の事/剛気之者其正義を立る事/信州往生寺石牌の事/佐川田喜六和歌の事/隠遁の気性の事/牛の玉の事/鬼僕の事/怪病の事/気性の者末期不思議の事/津和野領馬術の事/俄の乱心一薬即効の事/賤婦奇才の事/曲弾弓の事/田鼠を逐ふ呪の事/剛気其理ある事/女の髪を喰ふ狐の事/疝気まじないの事/老人え教訓の歌の事/病《痔》疾呪の事/忠信天助を獲る事/雷を嫌ふ者薬の事

【巻之五】
鳥獣讐を報ずる怪異之事/怪虫淡と変じて身を遁るゝ事/水戸の医師異人に逢ふ事/弐拾年を経て帰りし者の事/疾《痔》疾のたで薬妙法の事/商人盗難を遁れし事/麩踏万引を見出す事/地蔵の利益の事/鄙賤のもの倭歌の念願を遂し事/狐痛所を外科に頼み其恩を謝せし事/毒蝶の事/三島の旅籠屋和歌の事/神隠しといふ類ひ有る事/菊むしの事/怪異の事/板橋辺縁切榎の事/櫃中得金奇談の事/お菊虫再談の事/奇薬ある事/探幽画巧の事/死に増る恥可憐事/ぜんそく灸にて癒し事/倭歌によつて蹴鞠の本意を得し事/雷の嫌ひを諫めて止めし事/出家のかたり田舎人を欺し事/痔の薬伝法せしものゝ事/疝気胸を責る薬の事/英気万事に通じ面白事/服病の薬の事/頓智にて危急を教ひし事/黒焼屋の事/在方の者心得違に人の害を引出さんとせし事/ぜんそく奇薬の事/女力量の事/怪竈の事/修験の忿意執着の事/閻魔頓死狂言の事/不思議に人の情を得し事/於多福桜の歌の事/日野資枝卿歌の事/小がらす丸の事/天野勘左衛門方古鏡の事/伝へ誤りて人の瑾をも生ずる事/幽霊奉公の事/幽魂なきとも難申事/怪尼奇談の事/陰凝て衰へるといふ事/鼠恩死の事 但鼠毒妙薬の事/相学的中の事/奸婦其悪を不遂事/戯歌にて狸妖を退けし由の事/壮年の血気に可笑しき事もある事/守護の歌の事/太田持資童歌の事/太田持資始て上京之時詠歌の事/怪病の沙汰にて果福を得る事/道三神脈の事/奇物波に寄る事/芸州引馬山妖怪の事/川亀怪の事/老病記念目出度帰し候事/永平寺道竜権現の事/梶金平辞世の事/怪尼和歌の事/死相を見るは心法の事/其職に随ひ奇夢を見し事/最勝寺門前馬の首といふ地名の事/相人木面を得て幸ひありし事/水神を夢みて幸ひを得し事/杉山撿校精心の事/淋病妙薬の事/古人英気一徹の事/増上寺僧正和歌の事/貴賤子を思ふ深情の事/かたり事にも色色手段有事/関羽の像奇談の事/疱瘡神といふ偽談の事/蜻蛉を捕ゆるに動ざる呪の事/蜂にされざる呪の事/疱瘡病人まどのをりざる呪の事/仝眼の閉付て明ざるを開く奇法の事/疱瘡呪水の事/手段を以かたりを顕はせし事/強気にて思はざる福ひを得し者の事/火難を除けし奇物の事/才能不埒を補ふ事/春日市右衛門家筋の事/芸は身の損をなす事/狐福を疑って得ざる事/堪忍其徳ある事/勘忍工夫の事/意念残る説の事/遊魂をまのあたり見し事/狐婚媒をなす事/狐茶椀の事/狐の附し女一時の奇怪の事/蘇生の人の事/狐を助け鯉を得し事/こもりくの翁の事/歯牙の奇薬の事/鼻血を留る妙薬の事


【巻之六】
十千散起立の事/市中へ出し奇獣の事/奇石鳴動の事/意念奇談の事/遁世の夫婦笑談の事/孝行八百屋の事/石山殿狂歌の事/大日坂大日起立の事/山吹の茶関東にて賞翫又製する事/心ざしある農家の事/英雄の人神威ある事/又/御製発句の事/采女塚の事/不仁之仁害ある事/麁末にして免禍事/老農達者の事/至誠神の如しといへる事/感夢歌の事/守財輪廻の事/夜発往《狂》名の事/夢想にて石仏を得し事/女妖の事/窮児も福分ある事/幼児実心人の情けを得る事/狐義死之事/物の師其心底格別の事/妖は実に不勝事/いぼをとり候呪の事/又/あら釜・新鍋の鉄気を祓《抜》事/病犬に喰れし時呪の事/びいどろ茶碗の割れを継奇法の事/長寿壮健奇談の事/魚の目といへる腫物を取呪の事/奇薬を伝授せし人の事/梅田枇杷麦といふ鄙言の事/守財翁が嘆笑の事/火事用心の事/野州糀崎鶉の事/肥後国蟒の事/癦を取呪の事/長寿の人格言の事/祝歌興の過たる趣向之事/桶屋の老商歌の事/名句の事/寄雷狂歌の事/孝傑女の事/其才に誇るを誠の歌之事/精心感通之事/陰徳継嗣を設る事/吝翁迷心の事/又/人魂の事/産後髪の抜ざる呪の事/河骨・葬生花の事/酒量を鰹に寄て増す事/商家豪智の事/訳あると言しも其土俗の仕癖となる事/幻僧奇薬を教る事/武勇実談の事/有馬家畜犬奇說之事/疵を直す奇油の事/犬の堂の事/陰徳子孫に及びしやの事/作仏祟之事/執心の説間違と思ふ事/未熟の狸被切事/二尾撿校針術名誉の事/古仏画之事/尖抜奇薬の事/大虫も小虫に身を失ふ事/鼬も蛇を制する事/領主と姓名をおなじくする者の事/尾引城之事/在郷は古風を守るに可笑しき事有る事/物を尋るに心を尽すべき事/しゃくり奇薬の事/吐薬奇法の事/鍛冶屋清八が事/猫の怪異の事/賤商其器量ある事/黒鯉の事/丹後国成相山裂之事/賊術識貯金事/豺狼又義気ある事/長寿は食に不飽事/好所に寄て其芸ども成就する事/猥に奇薬を用間敷事/生れ得ずして唖となる事/黄むら紅紋所の事/大洲ながしといふ紋所の事/好婦不顧恩愛事/其調子揃ふ時弱きは破るゝ事/妖狐道理に服従之事/鄙僧に道徳ある事/蜘蛛怪の事/得奇刃事/鳥類助けを求るの智恵之事/陰徳危難を通し事

【巻之七】
名人の芸其諫《練》気別段之事/銕棒大学頭の事/伎芸も堪能不朽に伝ふ事/市陰の外科の事/夢に亡友の連歌を得し事/戯場役者も其気性ある事/唐人医大原五雲子が事/漬物に聊手法ある事/咳の薬の事/又同法の事/狭《侠》女の事/疝積を治する妙薬の事/稲荷の宮奇異の事/疱瘡の神なきとも難申事/疱瘡の重体を不思議に救ふ事/婦人に執着して怪我をせし事/植木・さし木植替に時日ある事/鱸の魚は眼気の良薬たる事/老僕奇談の事/打身・くじきの妙薬の事/病犬に喰はれし奇薬の事/溺死の者を助くる奇法の事/狸僕を欺命を失ふ事/放屁にて闘諍に及びし事/鉄物の疵妙薬の事/商家義気 幷憤勤の事/鄙婦貞烈の事/蕎麦は冷物といふ事/鳥の餌に虫を造る事/其素性自然に玉光ある事/不思金子を得し事/修験道奇怪の事/嘉例謂れあるべき事/真木野久平町人え剣術師範の事/又久平其術に巧なる事/癦をとる奇法の事/虫さし奇薬の事/又/カク《やまいだれ+各》いつ妙薬の事/幽霊恩を謝する事/又/婦人強勇の事/久野家の妻死怪の事/即興狂歌の事/屋舗内奇崖ある事/強勇の者自然と其徳ある事/不義業報の事/鳥類智義ある事/国柄の甲の事/蜂にさゝれたる呪の事/肴の尖たゝざる呪の事/諸物制薬ある事/又法/又法/狭《侠》女凌男子事/地中奇物の事/仮初にも異風の形致す間敷事/清潔の婦人の事/河怪之事/狸を随へし英勇の事/幽霊を煮て喰ひし事/備前家出入挑灯屋の事/先細川越中守慈仁思慮の事/河童の難を通るゝ歌の事/疝気妙薬の事/恩愛奇怪の之事/退気の法尤の事/長寿の人狂歌之事/志賀随翁奇言の事/養生戒歌の事/ほとゝぎす狂歌の事/其角恵比寿之事/近藤石州英気の事/旋風怪の事/正路の徳自然の事/仁義獣を制する事/名器智者によつて価ひを増す事/人の歯にて喰はれし毒深き事/黐を落す奇法の事/古銭を愛する人の事/老人頓智謀略の事/歯の痛口中の崩れたる奇法/鴨の長明頼朝の廟歌の事/仁にして横を通れし事/蚊遣香奇法の事/武者小路実蔭狂歌之事/加川陸奥之介娘を嫁せし時の歌の事/内山伝曹坐頭に代り詠る歌之事/大盗に伴ひ歩行し者の事/変生男子亦女子之事/猫忠臣の事/古猫奇ある事/金銀を賤民へ見せまじき事/諸物伝術の事/狐即座に仇を報ずる事/夢中鼠を呑む事/天理に其罪遁れざる事/女の一心群を出し事/彦坂家椽下怪物の事/了簡をもつて悪名を除幸ひある事

●下巻●

“三十余年間書き継がれたこの随筆もいよいよ大団円を迎える。八歳の幼女が出産した話や土中から鯉を堀り出した話など相変わらずの面白さ、読んでいてあきることがない。磊落で人情に厚い著者の人となりを伝える「耳囊副言」と総目録を付す。”(カバー袖紹介文)

目次:
凡例

【巻之八】
堀越御所の事/坐頭の頓才にて狼災を遁れし事/雑穀の鶏全卵を不産事/口中痛之呪の事/霜幸大明神の事/糞穴に落し笑談の事/雄長老狂歌のよし人の語りし事/古札棟より出て成功の事/鬼子母神にて家を立し笑談の事/一刀斎知見の事/剛気朴質の人気性の事/剛気の者迷ひ易き事/狂歌贈答滑稽の事/友田金平鏡の事/肴の尖立ざる呪文之事/火炉の炭つぎ古実の事/雷の落んとする席に焚火不燃事/三雑談可笑事/焼尿奇法の事/血留妙薬の事/解毒の薬の事/白川侯定信屋代弘賢贈答和歌/竹橋起立の事/かくなわの事/実情の歌は見る所ある事/不計詠る歌に奇怪を云ふ事/日野資枝歌の不審答の事/すあまの事/宝晋斎其角実名の事/長竿といふ鄙言の事/食物をまず試るをおにといふ事/久米平内兵衛の事/篠原団子の事/為家千首和歌の事/廻文発句の事/口中妙薬の事/寝小便呪法の事 附右に付笑談の事/古人は遊堕の人ながら其気性ある事/油虫まじないの事/田むし呪の事/其職其量ある事/黄昏少将の事/押上妙見鐘銘奇談の事/墓手桶の歌贈答の事/今古人心懸隔の事/奢侈及窮迫の事/入木の道知水性妙の事/安国寺肩衝の事/加川陸奥之助教歌之事/漢土にていふ七夕の事/林霊素の事/禅気其次第ある事/逍遥院帝和歌堪能の事/川上翁辞世の事/盲人頓才危難をまぬがれし事/狸縊死の事/宗祇・宗長歌の事/又/狸人を欺に迷ひて死を知らざる事/讃岐高松善導寺狸の事/駒井蔵主幽魂奇談の事/幽魂貞心孝道の事/歯の痛奇薬一法の事/痴狸油に酔ふて頓死の事/久貝氏狸を切る事/狸のもの書し事/いぼの呪の事/多虫呪の事/奇成癖ある人の事/麻石の事/雀軍の事/蛙合戦笑談の事/狂歌秀逸の事/好色可慎の事/チンカといふ病名の事/祖墳を披得し事/幽鬼其証を留めし事/奇子を産する事/細川幽斎狂歌即答の事/長寿の人其気質常に異なる事/文福茶釜本説の事/一言人心令感動事/実心盗賊を感伏せしむる事/桑の都西行歌の事/亡霊の歌の事/深情自然に通じ蘇生せし事/思念故郷へ帰りし事/鱣魚の怪の事/不思義に失ひし子に逢ふ事/大森むら奇民の事/小笠原鎌太郎屋舗墓の怪の事/相馬家の家風非常の事/硯中竜の事/石中蟄竜の事/連歌其心自然に頭はるゝ事/貫之の書ける月の字の事 幷 日野資枝和歌の事/赤貝和らか煮妙法の事/かづ着往古の形様の事/雷死を好む笑談の事/懸角一名訶黎勒の事

【巻之九】
蛇の遺念可恐事/白髭明神社号之事/井出蛙の事/酒宴の席禁好物歌の事/下賤の者才覚働の事/狐祟の事/誠心によつて神の霊験いちじるき事/滑稽才士の事/武辺可感人の事/蘇生奇談の事/気の毒成る奇病の事/親子年を経て廻り逢ふ奇談の事/狐纂目を恐るゝ事/死霊の奇談の事/嵯峨の釈迦利生噺之事/幽魂奇談の事/天狗に成しといふ奇談の事/今大路家懸物の事/老隠玄武庵が事/井中古碑を得し事/武家の抱屋敷にて古碑を掘得し事/非情といへども松樹不思義の事/理運に逼て恥辱を受る事/大黒を祈て福を得し事/狼を取る奇法の事/老鼬の事/兄の敵を討し者の事/婚姻奇談の事/油煙斎狂歌の事/亡妻を遺念を怖し狂談の事/賤夫狂歌の事/孝女其意を達する事/奇骸の事/亀玉子を生む奇談の事/亀玉子を生むに自然の法ある事/屁ひり虫奇説/蛇甲之事/船・駕に酔ざる奇呪の事/多欲の人かたりに逢ひし事/風狸の事/蛙かはづを呑し事/怪倉之事/亀と蛇と交る事/大井川最寄古井怪の事/幼女子を生し事/仮初の滑稽雑話にも面白き事ある事/不思議に人の恵みを得し人の事/房斎新宅怪談の事/怪窓の事/豪傑獣を伏する事/老婦相対死したる奇談の事/豪傑の貞婦の事/感賞の余り言語を失ひし事/麁言の愁ひの事/頓智の事/びろう毛の車の事/犬に性心ある事/鼣も信義を存る事/古石之手水鉢怪の事/珍ちん麦の事/深川の白蛇船頭の跡を逐ふ事/真那板一種の事/安藤家重器茶椀の事/全身之骸骨掘出せし事/土中より鯉を取出せし事/仏像を不思義に得たる事/蚊の呪の事/奇石の事/四瞳小児の事/大蛇巖石に打れし事/白亀の事/男谷檢校挙量の事/雷も狭男《侠勇》に勝ざる事/浮種奇薬の事 幷 奇談/白胡瓜之事/水病又妙法の事/桂川家由緒の事/獣その誠意ある事/狸遊女を揚し奇談の事/呼出し山の事/象正写の事/萩寺和尚頓才の事/建部家の家来腮外れし療治の事腮/不計査賊を捕へし笑談の事/盗賊酔ふて捕られし事/能勢餅の事/猫の怪の事/精心に足痛直る事/神明の利益人を以其験有事/狐仇をなせし事/古狐に被害し事/赤坂与力の妻亡霊の事/荒木阪下妖怪之事/猫の怪談の事/前兆奇怪の事/頓智不可議事

【巻之十】
上手の芸其気通る事/潜竜上天之事/竜を制すると言説の事/入定の僧もある事/妖強勇に伏する事/真忠の論尤の事/書家雪山が事/忿心其身を登揚せる事/歌に狸を伏する事/猛虫滅却の時ある事/氏康狐を征する歌の事/石狛犬を失ひしを掘得し工夫之事/奇物また奇偶ある事/親友の狐祟を除却せし工夫の事/人魂の起発を見し物語の事/人命を救ふ手段取計の事/武女勇壮の事/剛気狐祟を伏する事/痴僧死栄を得る事/貞心兄を善道に誘ふ事/地蔵の罰を得る事/可憎愛人情の事/八代城内狸の事/上杉家明長屋怪異の事/狐に被欺て漁魚を失ふ事/不死運奇談之事/稲荷奇談の事/同棲不相害事/木の妙薬の事/猫忠死の事/

夢に見し関羽を像を得事/古戦記を読みて聊怪しみある事/駒込富士境内昇竜の事/不思議に神像を得し事/御府内奇石之事/鯉煮やうの事/蚫和らか煮の事/蝦夷の俗男女掟の事/若松町化杏樹の事/英心ある女の事/強悪の者其死も又強悪の事/女豪傑の事/胆ふとき女の事/イシマの事/本然の義心其功を得し事 但し戯場の徒も其義ある事/陣太鼓の事/若松町化杏樹の事/形に似合ざる臆病ものゝ事/怪棒の事/駕に不酔呪の事/方言奇談の事/糀町小西暖簾の事/不思議之尼懺悔もの語の事/寡女死を免し事/妖談の事/蛇物を逐ふて其身を害する事 但強気の者諸邪も害をなさゞる事/頭痛の神の事/吐血を止る奇法の事/悪気人を追ふ事/死馬怨魂の事/霊気狐を頼み過酒を止めし事/蘇生せし老人の事/名勿来の関の事 但桜石に成る事/鬼岩寺山中異人の事/毒気物にふれて増長の事/痘瘡咽に多く生し時呪の事/奇頭の事/棺中出生の児の事/白川定信公狂歌尤の事/賤尼気症ある事/小はだ小平治事実の事/なこ曾の関の事/市ヶ谷宗泰院寺田《内》奇談の事/清串《品》の酢造りやうの事/蛇犬の腹中へ入る事/蛇穴中へ入るを取出す良法の事/毒虫を去る妙法の事/老姥奇談の事/其境に入りては其風を堅く守べき事/鬼火の事/奇豕の事/吉川家先祖の事/執着にて悪名を得し事/蟻をよける呪の事/蜘蛛の怪の事/怪談其よる所ある事/長収といふ地下人歌の事/平沢滑稽文章の事/すゞ篠の事/疝気を治する呪の事/芸道執心のもの其妙ある事/賤妓孝烈の事/心ある武夫の事/外山屋舗怪談の事/ものもらい呪の事/鰹の烏帽子蛇の兜の事/王仁石碑の事/不思両夫を持し女の事/流飲 幷 胸のやけるを留る妙法の事/清水谷実業卿狂歌奇瑞の事/守倹の人心がけの事 但右に付評論の事/血の道秘法の事

耳嚢副言

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