平成26年、27年 文庫判 P164、156 各巻ともカバー僅イタミ 「鬼・天狗・河童編」巻頭数ページ上角薄く折れ跡
『現行全国妖怪辞典』(佐藤清明)や「妖怪名彙」(柳田國男)、あるいは民俗学・郷土史の研究誌、すでに公刊されている民話・伝説集、市町村史など、新旧さまざまな刊行物から岡山の妖怪に関する記述を抜き出し、テーマごとに分類・整理する。
●妖怪編●
目次:
まえがき
凡例
【人体を為す妖怪】
見越し入道
{ミコシ入道―青入道―青坊主―雪入道―入道坂―みこし入道―みこし入道―傘に大目玉の大入道―大入道―ミコシ入道―大入道 大入道―大入道―みあげ―庚申様のみこし入道―入道の化けもの―白い着物の大入道―大坊主の化物―かき上がり―立ち上がり―三腰幽霊―鏡に映る大入道―入道―かんじようの地蔵さま―大きな相撲とり}
入道・小僧(一ツ目小僧など)
{青入道―坊主―小坊主―一ツ目小僧―一ツ目小僧―一つ目のお化け―一ツ目ン玉―三つ目小僧}
人の形をした妖怪
{ヌケクビ―京町鬢六兵衛女房抜首の事―美人の抜け首―大ヶ池の化けもの―首の長い化けもの―座敷童子―白小僧―山の下の化物―のっぺら―川瀬の化けもの(のっぺらぼう)}
女の妖怪(産女・納戸ババアなど)
{産女の事―うふめ島―海婆―白石島の女の妖怪―納戸婆―納戸ババア―納戸ばばぁ―ナンドババア―砂掛ケ婆―西の乢のふろしき負い―ナガズト―うめ淵―尺塔塚―髪洗い女―白髪頭 の老婆―雪女―雪女―雪女―女子校のお化け}
海の妖径
{船幽霊―海幽霊―杓島―海の幽霊―舟の幽霊―杓島―割れ杓子―海の幽霊―坂浦の舟幽霊―太濃地島の地蔵―上農地島・牛ノ首農地島・フト農地島・イサロ農地島―座頭岩―切石―長袴が出る千貫岩―大名船の霊―五人宗谷―ヌラリヒョン―首切り島
小豆 洗い・小豆研ぎ
{アツイアラヒ―小豆洗ヒ―小豆アラエ―小豆洗(アズキアラエ)―アズキアライ―あずき洗い―あずき洗い―あずき洗い―小豆洗い(万納屋橋の狸)―アズキアラエ(小豆洗)―六枚橋下のあずき洗い―木倉川の小豆洗い―小豆洗い―小豆洗い―石橋のあずき洗い―一升五合(小豆洗い)―小豆洗い―あずきあらい―小豆洗ヒ狐―小豆洗い狐―アズキトギ―小豆研―アズキトギの話―小豆とぎの話―小豆を研ぐキツネ―小豆摺り―あずきさらさら}
【半人半動物の妖怪】
人魚
{千年比丘尼―千年比丘尼―瀞の人魚―人魚の肉}
クダン
{クダン―クダンについて―クダン―くだん―件―クダンの流言―件の予言―くだん―くだん}
【妖怪らしい妖怪】
ぶら下がる妖怪
{狐ノ首ツリ―首無シ―馬ノ目玉―大蛇ノ輪―鼻ツリ―サガリ―サガリ―白馬の首―白馬が下がる―牛の首―ずざい坂―ひょうたんの化け物}
転がる妖怪
{チャワンコロバシ―チャワンコロバシ―ウスコロビ―ケコロガシ―槌が転ぶ―まばし―槌コロビ―望月坂の槌―槌ガ峠―ヨコヅチ―テンコロコロバシ―テンコロショウジ―テンコウツチ―枡地蔵―黒玉が転がる}
スネコスリ
{すねっころがし―脛コスリ―スネコスリ―股くぐり―脛こすり―魔物が足をする―コロビッチ―股くぐり}
ザ、 妖怪
{スイトン―スイトン―めつまみ―八子村入口の野衾―四十間蔵の前の茶立―三十人ヶ仙―十二川―一本足―箒迫の化け物―カイフキボウ―稲荷様―オルカ―鼾かき―コソコソ―こそ―タカソ―ミソスリ―濠堀の味噌すり―カマイタチ―車引―伽藍さま―社殿の怪―血染の絵馬―しちぶ―ベロダシ―雪―フルワタ―フルワタ―本郷伝七と云者假粧の者に殺さる事―輪入道―鳥居ヶ乢の妖怪―鳥居ケ此の妖怪2―大奈良のばけもの―オケツ}
【動物体 を為す妖怪】
火車
{火車―火車―火車―火車―死体をとられる―代々屍体を取られる家―猫のひそひそ話}
牛鬼
{牛鬼―ウシオニ―牛ノ妖怪―牛魅 ―牛鬼―牛鬼―牛鬼―東谷の牛鬼石―西谷の牛鬼石―牛鬼石―牛窓の由来―塵輪島}
雷獸
{ナリカミ―雷の毛の事―雷獣―救はれた雷の子―雷退治―横野の雷退治―落雷のない桑原―こくぞう山の雷―雷の落ちない村―雷をつかまえた話}
狸・猫・はんざきなど動物の妖怪
{備前加茂の他生狸―老狸―花曽根山の妖怪―土方の里膏薬―砂まき―赤穂屋の化け猫―刑部屋敷の化け猫―化け猫の墓―影馬―はんざき大明神―はんざき物語―阿曽渕のあぞうどん―ムロヶ渕の山椒魚―ハンザキがものを言ふた話 河ノ主―首のない馬―テンコ―二ノ宮鉈屋か瀬より龍天上する事―蛇草の事―龍を見た}
【家の妖怪・岩の妖怪】
化け物屋敷
{岡山城の怪談―御対面所之奇談―西新町播磨屋の家化物の事―沢田の墓場の横手の怪―船頭町彦三が家の猿小姓町化物の事幷高嶋屋化物の事―二日市の化物屋敷―銭が降る屋敷}
岩の伝説
{化生寺の龍石―駒岩と的岩―コソコソ岩―杓子岩―泣岩―シャクドウ岩―さわると腹が痛くなる石―生石皇《おんじのう》様―血を出す岩}
備中南部に於いて信ぜられる妖怪の一覧表
出典・参考文献
あとがき
●鬼・天狗・河童編●
はじめに
凡例
【鬼】
(1)温羅伝説
{・吉備津彦命の鬼退治―鬼の足跡石―鬼神足形石―鬼の足形池―血吸川―矢喰宮―弓木―矢掛荒神宮―高塚―鬼塚―蛇ヶ嶽―御崎明神―早島鶴崎神社の鬼―観世冷泉―鬼ヶ嶽 湯の池―湯場の冷泉―吉備津彦と鬼―鬼の金玉―羽無}
(2)その他の鬼伝説
I 鬼を退治する {鬼山―由加の鬼塚―坂上田村麻呂と金甲山―鬼河市―遙照山冷泉記―玉岩―鬼打ち祭り}
II 鬼の岩・鬼の石 {てんま石・鬼の爪・鬼の手形あと―吉備郡の鬼ヶ石―鬼の差上石―鬼くぐり岩・鬼の小便岩―鬼の小便岩―三つ子岩―夫婦岩―鬼石―竜頭山―蛇ヶ嶽十石―鬼ノ手之形石図―竜頭の鬼―鬼の石―鬼の力岩―鬼の子岩―立岩―人形仙の鬼岩}
III 鬼の手形・足形 {鬼の手形岩―穴田―鬼の足がた―鬼の足あとと兜岩―鬼の足跡岩―鬼の足形}
IV 鬼の投げた岩 {たこのえぼし岩―鬼の投石―六名谷の鬼つぶし―乳神様―鬼岩―よぼし岩}
V 鬼の門・橋・穴 {鬼の門―鬼神の嶽―鬼の穴―鬼の岩屋―負山の話―鬼の穴}
VI その他の鬼の伝承 {鬼―つぶて岩―鬼がはいる―茶屋町の鬼の由来―尾にぎり―一つ墓}
【天狗】
(1)岡山の天狗たち
{グヒンサマ―天狗様―備前児島の吉祥坊―八塔寺の天狗―福南山の天狗―福南山の天狗―妙見山の天狗―桧ヶ仙の迦羅坊―櫃ヶ山の天狗}
(2)天狗隠し
{キシオヂンスヂ―天狗の腕を切る話―天狗山城―平四郎、天狗に掴まれる―櫃ヶ山の天狗}
(3)天狗倒し
{天狗倒し―天狗倒し―天狗倒し―天狗倒し―天狗倒しの事―天狗倒し―天狗倒し}
(4)天狗の行列
{から池ノ口の天狗の行列―天狗の行列}
(5)天狗の通り道
{グヒンの通り道―天狗の通り道―ミサキ祠―天狗の通り道―天狗の通り路―なめら筋}
(6)天狗との交流
{天狗のお札―天狗と酒を飲む―グヒンが恐れたもの―天狗の弟子―羽搏の音―オワライサン―天狗の子孫―天狗の神楽}
(7)天狗の声・音
{天狗の声―天狗―グヒン―檜ヶ山の天狗}
(8)天狗が助ける
{天狗岩(蛇渕)―八天狗の火消し―上遍照寺の伝説―天狗の助け}
(9)天狗がこらしめる
{大がやの天狗松―茄子畑の怪}
(10)天狗の足を切る
{天狗の足―天狗の話}
(11)天狗を祀る
{堂山の天狗―ゴンソウ様の榎―天狗様―天狗様―天狗様―塞の神様―山上さま―山上様―天狗腰掛けの松―天狗松―三光さん―烏天狗―天狗の足跡岩―天狗の羽干し―ひつヶ山の狗嬪―天狗の遊び場―天狗様を祭る―グヒンを祀る―グヒンサマ―河童と天狗―仮倉ミサキ様―的場の丸山ミサキー天狗寺山ー粟倉神社の大桧ー天狗様ー奥のミサキー吉五郎ミサキー天狗岩ー天狗の風に当たるーマルシテン様ー秋葉様と水天狗ー天狗姫}
(12)天狗の祟り
{天狗松の祟り―天狗ヶ嶽―八天狗―天狗の祟り―天狗ミサキ}
(13)天狗憑き
{天狗憑き―ぐひんつき―ぐひんつきの矢口のじいさん―天狗がついた父井原の大庄屋の先祖彦六(天狗つかひ)}
(14)天狗の山
{天狗山―天狗山―天狗岳―天狗山―天狗松山―作り道}
(15)天狗の岩
{天狗岩―天狗岩―岩神様のゆるぎ岩―天狗の丸山―天狗岩―天狗岩―天狗の腰掛岩―河内谷の天狗岩―天狗が飛び降りた岩―三坂川の天狗岩―天狗岩―天狗岩―天狗岩の奇岩―天狗岩―天狗岩―天狗岩―天狗岩―天狗岩―天狗の石―天狗岩―天狗岩―天狗岩―天邪鬼岩―あまんじゃくの重ね石―極楽寺の天邪鬼}
(16)天狗のとまり木(その1)
{天狗松―一本松の天狗―城ヶ畑の天狗―天狗松―天狗松―天狗松―天狗松―天狗松―天狗松―天狗の松―天狗松―天狗松―天狗の松―天狗松―天狗の腰掛松―羽休松―天狗松―大天狗松と小天狗松―妙見宮の天狗―曲み松―吹上の天狗松―天狗羽乾の松―篠原の天狗松―天杉(大杉)―グヒンの飛んで来る杉―大杉―天狗の羽休み木―てんぐうさん
(17)天狗のとまり木(その2 伐ってはいけない)
{天狗の腰掛松―天狗松―お大師様のナギ―内札の天狗(天狗のとまり松)―天狗の宿り木―天狗さんの窓―正枝の天狗松}
(18)天狗の足・手・爪のあと
{{岩倉山天狗の手の跡―天狗の爪痕―三ツ岩―天邪鬼岩・ピンダラ岩―天狗の土俵―天狗の相撲}
【河童】
(1)ミズチの退治
{ミツゴ岩の事績―鳴尾の淵}
(2)ゴンゴ
{ゴンゴの名称―コーゴー―ゴーゴ―アハ}
(3)川太郎
{川太郎―川太郎―河童}
(4)イエンコウ
{カッパ―イエンコウ}
(5)踊り・祭りの由来
{大宮踊の由来―カーコウ祭りの縁起}
(6)薬の由来
{河童の接骨法―河童の骨接法―金瘡膏―河子伝の薬}
(7)河童を祀る
{津川 のイヌグス―ごんご念仏―太郎潟―ガワラと釜ケ渕}
(8)河童駒引き
{ゴンゴ―河本村のごんごとの約束―河童駒引―かろうとう淵―徳前渕のゴンゴ(河童)―岩渕のゴンゴ その一―岩渕のゴンゴ その二―河童に引き込まれる―河童―わん渕}
(9)しりごを抜かれる
{ゴンゴ―河童のたたり―ゴンゴ―安明渕―栃の木淵―琴淵―板保喜―死人落とし―赤んぼ―曲り渕―赤子淵―雄渕のごんご―ゴンゴ―ごんご―桜渦}
(10)河童の岩
{ゴンゴウ太郎―河童岩の事績―河辺川にあり―川子岩―河童石―立石(千屋村)―カッパの手の跡が残る岩―河童石―殿崎河童石(ゴーゴイシ)―河童の足跡石}
(11)河童の淵(その1)
{鞍掛け岩―ゴゴー―ユウコウ淵―まいまい淵―エンコウ渕―覗き渕のゴンゴ―つき回わし―かがり堂―中淵―馬取淵のごんご・岩淵のごんご―尼子淵のごんご―鯉釜渕―水鬼大将軍淵}
(12)河童の淵(その2 禁忌あり)
{吉田の吸い込みのゴンゴ―ゴンゴ―サルブチ―津山のゴンゴ―津山のゴンゴ―ミサキ渕―土堂渕―竜頭淵―死人淵―いわき―カッパ―大石渕―三吉池のゴンゴ―ドンド淵のゴンゴ―ケンコウ渕}
(13)その他の場所の河童(海・川など)
{{伊木の渡し―かっぱに出会った話―海ゴーゴ―ガッタルゴ―小坊主}
(14)河童の呪文・かっぱに遭わない方法
{ゴーゴのおんづめ―大川の泳ぎ場―ゴンゴー魔が瀬のごんご―桜淵}
出典一覧
終わりに