1989年 A5判 P477 筒函少汚れ、少イタミ 本体帯少スレ カバー少ヤケ、少時代シミ、端少イタミ 天地小口汚れ 両見返しヤケ、時代シミ
沖縄・台湾・韓国といった地域の祭祀・葬制・霊魂観などに関する論文を集める。
目次:
「環中国海の民俗と文化』の刊行にあたって
序論 祖先祭祀(渡邊欣雄)
{本書企画の意図/比較対象地域限定の意図/本書構成の意図}
【第一章 祭祀組織】
第一節 韓国の祖先祭祀と社会組織(朝倉敏夫)
{はじめに/祖先祭祀と社会組織/社会変化と祖先祭祀組織/おわりに}
第二節 沖縄の祖先祭祀 ―祀る者と祀られる者(笠原政治)
{はじめに/死者と祖先/枠組としての門中/広がる門中観念/おわりに}
第三節 台湾漢人社会の祖先祭祀 ―家族と宗族の祭祀をめぐって(植野弘子)
{はじめに/家族と祖先祭祀/庁と宗祠の祭祀/祖先祭祀の多重構造/おわりに}
【第二章 位牌祭祀】
第一節 韓国の位牌祭祀(朝倉敏夫)
{はじめに/既存の位牌/祭祀の過程 ―位牌を中心として/祭祀の方法/おわりに}
第二節 沖縄の位牌祭祀(喜山朝彦)
{はじめに/位牌/位牌祭祀/おわりに}
第三節 台湾の位牌祭祀(堀江俊一)
{はじめに/漢族の位牌祭祀/台湾の位牌祭祀/位牌祭祀の伝統と現状}
【第三章 葬制と墳墓】
第一節 済州島の葬送儀礼と親族組織(崔在錫 訳:津波高志)
{序論/臨終から発靷まで/発靷から禫祭まで/親族組織/結論}
第二節 沖縄の葬送儀礼(名嘉真宜勝)
{生と死の境界/死者の葬送儀礼/沖縄の死霊観/後生の世界}
第三節 台湾漢人社会の墓制(平敷令治)
{はじめに/安葬/墓碑/墓誌と神符/墓参/拾骨/風水/墓の形態と構造/むすび}
【第四章 供養儀礼】
第一節 韓国の喪礼について(李光奎 訳:黄達起)
{はじめに/初終/成服・発靷/治葬/凶祭/結論}
第二節 沖縄における墓供養 ―供物を中心として(藤井正雄)
{はじめに/年忌と募前供養/墓の年忌と供物}
第三節 清明日の墓参について(窪徳忠)
{はしがき/清明日の墓参の変遷/近世以降の清明墓参/台湾の清明墓参/石垣島在住華人の場合/沖縄県地方の場合/むすび}
第四節 墓・祠堂・そして家 ―香港新界における祖先祭祀と宗族(瀬川昌久)
{はじめに/祖先祭祀暦 ―S村李姓の事例/祭祀慣行の多様性/祖先祭祀における家族と宗族}
【第五章 霊魂観と他界観】
第一節 韓国における他界観について(竹田旦)
{まえがき/「あの世」の所在/慰霊の「巫祭」/あとがき}
第二節 沖縄の霊魂観と他界観(赤嶺政信)
{霊魂の諸相/霊魂と他界/来訪神と祖霊神}
第三節 台湾における死者の霊魂と骨(植松明石)
{台湾の民間信仰/人は神に祀られる/人・生・死/死者の生活/神となった人/神々と人/神々の性質/人・鬼・祖先・神明}
あとがき
著者紹介