1993年 四六判 ソフトカバー P189 ビニールカバー・帯付 表紙薄く濡れシミ
“30年代イギリス、40年代アメリカの詩壇に君臨し、作詩法を自在に操ったオーデン。戦後日本の詩人たちに強い影響を及ぼしたその詩群を初期から晩年に至るまで偏りなく採録。”(帯文)
目次:
【詩篇】
〈中桐雅夫訳〉
漂泊者/番人/美術館/南仏の停車場/短詩篇(抄)/ローマの没落/艦隊寄港/島の共同墓地/流れ/アキレスの眉/愛餐/人喰い鬼の唄/欄外に(抄)
〈鮎川信夫訳〉
最も真実な詩とは最も装える詩である
〈加島祥造訳〉
あの音はなにかしら/ある晩ブリストル通りを歩いてゆくと/ローマ城壁のブルース/一九三九年一月に死去せるW・B・イエーツを偲ぶ/亡命者のブルース
〈沢崎順之助訳〉
行方不明/秘密工作員/分水嶺/移動せず/歴史の審判に待つ/いとしく、捉えにくい/ずるく坐ったままの質問者/夜行郵便列車/カジノ/オクスフォード/アイスランド紀行/ミス・ジー/ヴィクター/首都/冬のブリュッセル/中国 からのソネット/重苦しいデート/法律は愛に似て/誕生日おめでとう/いずれの竪琴のもとで/夜の散歩/イスキア島/狩猟シーズン/大事なことを大事に/愛に溢れるひと/都市追悼/南国との別れ/住まいへの感謝 {・1序詞―建策の誕生 ・2 住まいへの感謝 ・3 創作の洞窟 ・4 階下 ・5 階上 ・6 家の間取り ・7 浴室賛歌 ・8 食うのが先、道徳は後 ・9 友人專用 ・10 今晚七時半に ・11 裸身の洞窟 ・12 共同生活}/アイスランド再訪/城壁のない都市/開業医ヴァルター・ビルク博士の引退に際して贈る詩/短詩篇その二/霧よ、ありがとう/考古学/感謝のことば
【評論・エッセイ】
読むこと(訳:中桐雅夫)
【作品論・詩人論】
初期の詩についての覚え書き(クリストファー・イシャウッド 訳:鈴木英夫)
還暦を迎えたオーデン(ジョン・ホランダー 訳:鈴木英夫)
【解説・年譜】
解説(沢崎順之助)
年譜
訳出詩一覧
あとがき(沢崎順之助)